「大きな成長機会」:億万長者が10億ドルの仮想通貨のベンチャーを設立

The Financial Timesが最高経営責任者のBin Ren氏の話として報じたところによると、億万長者の投資家Alan Howard氏が所有するElwood Asset Managementは、機関投資家向けに新たな仮想通貨のプラットフォームを構築しているようです。

Elwood氏の新しいファンドの詳細は確定していないものの、彼はこの機会を「非常に大きな成長機会」と捉えており、プラットフォームが最終的に10億ドル以上の資産を管理することを望んでいると伝えられています。

とはいえ、このような機関投資家向けのシステムでは、投資家のリスク選好や期待収益率、流動性条件に基づいて、投資家ごとにポートフォリオが設計されていることがすでに知られています。また、同紙によると、同社は保有する他の資産との潜在的な相関も測定しようとしているとのことです。また、投資家がファンドにアクセスするために支払う手数料に加えて、Elwood氏独自の手数料を適用すると指摘しています。

Ren氏によると、同社はすでに50までの仮想通貨ヘッジファンドを洗い出しており「(これらのファンドは)私たちのデューデリジェンスを満足させるだろう」と語っています。

3月に報じられたように、Howard氏個人の仮想通貨も管理しているElwood Asset Managementは、より多くの機関投資家を仮想通貨の領域に引き込むため、さまざまな規制に準拠した投資商品の発売を計画しています。

同社は、ビットコインやイーサリアムのような主要な仮想通貨の直接的なエクスポージャーを含む「仮想通貨の全領域を網羅する商品」を企画しています。同社はすでに、ブロックチェーン企業に投資するETF(上場投資信託)を立ち上げていますが、これまでは仮想通貨の直接的なエクスポージャーは避けてきました。

2017年に仮想通貨に多額の個人投資をしたHoward氏は、昨年、EOSの「戦略的投資ラウンド」に参加した投資家の中で最も知名度の高い投資家の1人でした。フォーブス誌のランキングでは、純資産総額13億5000万ドル(2018年)と、世界で最も収益の高いヘッジファンド・マネージャーの40人に選ばれています。

 

仮想通貨ヘッジファンドの市場:

(2019年5月)

  • 150のアクティブな仮想通貨のヘッジファンドが合計10億ドルの資産を運用していると推定されている(仮想通貨インデックス・ファンドと仮想通貨ベンチャー・キャピタル・ファンドを除く)
  • これらのファンドの60%以上が運用資産残高(AuM)1000万ドル未満であり、10%未満が5000万ドル以上を運用している
  • 2019年第1四半期における平均的な仮想通貨ヘッジファンドの運用資産残高(AuM)は2190万ドルである
  • 2019年第1四半期の運用資産残高(AuM)の中央値(430万ドル)は、ファンド開始時の中央値(120万ドル −2018年1月)の3倍であり、市場が厳しい状況にあるにもかかわらず、比較的資金調達に成功していることを示している
  • ファンドの52%は独立したカストディアンを利用しているが、取締役会に独立した取締役を置いているファンドは25%に留まる
  • ファンドチームの平均規模は7〜8名
  • 典型的な仮想通貨ファンドの投資専門家は、3〜4年の投資運用経験がある
  • 仮想通貨ヘッジファンドマネージャーの大多数は米国に拠点を置く傾向がある(64%)
  • 2018年のファンド収益の中央値は−46%だったのに対して、ビットコインのベンチマークは−72%だった
  • クリプトヘッジファンドの平均的な手数料は管理手数料が1.72%、運用報酬手数料が23.5%である

参考
'Big Growth Opportunity': Billionaire Builds USD 1Bn Crypto Venture

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勝田 健太郎(かつた けんたろう)

慶應義塾大学法学部卒業。仮想通貨情報メディア・コインプラスの編集者。2017年末に仮想通貨を始め、大暴落にともない一時撤退。2018年8月より仮想通貨投資を再び始め、守りの姿勢を大事にしながら、日々仮想通貨の勉強に励んでいます。自身のトレード経験と、1年間で250本の仮想通貨記事を書いてきた知見をもとに、損をしない取引をお教えします。連絡先:k.raccoon5150@gmail.com。

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