エレクトニクス(電気製品)大手のLGはブロックチェーン対応のスマホをリリースすることを発表しました。
メディアアウトレット Fn Newsのレポートによると、LGの広報担当者は「我々は携帯電話で使えるブロックチェーン技術の開発を進めている」と発表。
レポートによると、LGがブロックチェーン対応型のスマホ販売に向け、確実に動いているとしている。LGの国内最強のライバルであるSamsungは、今月カカオの子会社Ground Xと提携し、いわゆるブロックチェーン電話をすでにリリース。
また、Samsung機種の一部は、すでに複数の暗号通貨とdapps(分散型アプリケーション)の利用ができます。
さらにLGは、特許申請についても触れており、ThinQ Walletと名付けられた暗号通貨ウォレットの特許をアメリカで申請しています。
LGの解説によると、この特許は、市場を先取りする目的で申請されました。このウォレットが今後どの程度普及し、どのようなデバイスで使われていくかについて予測するには、まだ時期尚早であるとのことです。
同時に、このウォレットには特別な意味が込められいるとも言えます。
同社は、主力製品であるThinQ電気機器を既に幅広くリリースしており、その多くにスマートテクノロジーやAIテクノロジーを活用。LGとしては、今年2月に発表されたブロックチェーンウォレット機能を組み込んだSamsung Galaxy S10にいち早く追いつきたい狙いがあると考えられます。
LGのITサービス部門であるLG CNSは、KBバンクと共同で、メインネットや何らかのトークンを含む、ブロックチェーン関連のプロジェクトを立ち上げています。また、Ground XのKlaytnプラットフォーム運営管理審議会においては、LGとその子会社が3議席を占めています。
一方、市場調査会社のMarketsandMarketsが出した最近の報告によると、ブロックチェーンデバイス市場は2019年の2億1800万USドルから、2024年には12億8500万USドルに成長するとの予測されており、この期間の年平均成長率は42.5%に上っています。
それだけでなく、同時期のブロックチェーンデバイスのワイヤレス接続年平均成長率は、更に早い速度で成長していくと予測されています。