企業は支払いの一形態としてビットコインに注目し続けており、大手グローバル監査法人やアメリカのスポーツ・エンターテイメントプラットフォームがビットコインを保有している顧客に門戸を開いています。さらに、176年の歴史を持つノルウェーの銀行が仮想通貨取引所に投資しています。
監査法人PwCのルクセンブルク支社は、「仮想通貨での支払いに対応している」と主張する動きの中で、10月1日からビットコインによる支払いを受け入れると発表しました。
PwCはこのように述べています。
(私たちは)仮想通貨業界が要求する基準を満たすように社内ポリシーと手順を慎重に精査し、地域の規制された仮想通貨取引所と密に協力しています。
同社はまた「現在の仮想通貨の欠点だけではなく、破壊的な側面」も認識していると付け加えました。
また、PwCは「ブロックチェーンに特化した100人以上の技術チームメンバーによってサポートされるブロックチェーンや仮想通貨のトピックを基に」世界中で働く400人以上のスタッフを雇用していることも指摘しました。さらにPwCは「20人以上のブロックチェーン開発者」のチームを雇っていることも付け加えました。
一方で報道によれば、PwCの競合であるDeloitteは「Blockchain in a Box」と名付けられたブロックチェーンのデモンストレーション用キットを昨年8月にリリースしています。
他にも、ブロックチェーンを利用した大手決済プロバイダのBitPayが、スポーツテック系エンターテインメント企業のFanDuel Groupと契約を結んだことを伝えるプレスリリースを配信しました。FanDuel Groupは、FanDuelやBetfair US、DRAFT、TVGを運営しています。
BitPayとの契約によって、FanDuelのファンタジースポーツアプリを毎日使っているユーザーは、同プラットフォームでビットコインの預け入れ(デポジット)が可能になるでしょう。BitPayによると、FanDuelのデイリーファンタジーアプリのユーザーは、最低1万ドル相当のビットコインをデポジットすると「2000ドルを上限として、10%のデポジットを追加ボーナス」として受け取れるようです。
「NFLフットボールは、最も人気のあるスポーツイベントのひとつで、フットボールシーズンの開始は、フットボールファンにビットコインを紹介する絶好の機会です」とBitPayのChief Commercial OfficerであるSonny Singh氏はは話しました。「私たちは、ビットコインユーザーが仮想通貨をFanDuelのアカウントに入金して、毎日のファンタジースポーツゲームを利用できる選択肢を提供したかったのです。」
また、ノルウェーの貯蓄銀行が、国内の仮想通貨取引所との協力の可能性への道をつけました。
貯蓄銀行のSparebanken Østは声明で、同国内の仮想通貨取引所Norwegian Block Exchange(NBX)の株式の16.3%に当たる165万ドルで取得したと発表しています。
NBXは航空業界の大物であるBjørn Kjos氏が設立した、ノルウェーを拠点とする仮想通貨取引所です。Kjos氏は航空会社Norwegian Air ShuttleのCEO兼創設者として財を築き、昨年NBXのプラットフォームの開発に着手したと発表していました。
Sparebanken Østは、NBXとNorwegian Air Shuttle間の「可能な協業」について話しました。
その銀行はこのように述べています。
Sparebanken Østは、(仮想通貨のような)破壊的な取り組みから学び、理解するだけでなく、新しい知識とソリューションを得るためにNBXの持株会社となることを決定しました。このような理解があれば、銀行は顧客のために来たるべき競争と未来志向のソリューションに備えることができるでしょう。
参考
Auditor, Bank and Sports Platform Turn to Bitcoin, Crypto Payments