ニュースで話題のリップルに金融業界が注目!

リップルコインイメージ

リップルの正体は送金システム

リップル

世界初の仮想通貨のビットコインの理論が考えられたのは2008年末ですが、リップルが考案されたのは2004年です。

つまり、仮想通貨がでてくる前にリップルはあったのです。

ここで、一つの疑問が生じますね。リップルは仮想通貨ではなかったのか?という疑問です。

リップルの正体は、画期的な送金システムなのです。

一般的にリップルと呼ばれている仮想通貨は、この送金システムで使われている通貨xrpのことを指します。

この送金システムが去年期待を集め、xrpの価値が2017年1月から2017年12月末で価値が約270倍になりました。今では時価総額第3位の仮想通貨です。

では、なぜリップルの送金システムが今注目を集めているのかを知り、今後のリップルの将来性を推測できるようになりましょう

問題だらけの国際送金

国際送金

実は現在の国際送金に大きな問題があるため、こんなにもリップルという送金システムが注目されているのです。

普段、暮らしていると国際送金をする機会など無いので実感はありませんが、国際送金には致命的な欠陥があるのです。

その欠陥を説明する前に、現在の国際送金のシステムを説明します。

日本にいるA社がアメリカのB社に1000万円を送金したいとします。

A社は、銀行αに1000万円の送金依頼をします。

銀行αは1000万円とともに手数料をもらい、アメリカで使われている米ドルという通貨に為替取引ができる別の銀行βへ送金します。

ここで銀行βは日本円を米ドルへ換金し、アメリカにあるB社の取引銀行である銀行γに送金します。

銀行γでB社はA社が送金した1000万円相当のドルを受け取ります。

これで日本のA社からアメリカのB社への送金は完了です。

このシステムの問題点は大きく分けて3つです。

時間がかかりすぎる

時間

上記のように国際送金には最低3つの銀行を経由することになります。

送金先の国や取扱通貨が変わると、3つ以上の銀行を経由することになる可能性もあります。

このようにアチコチの銀行を経由しているため、国際送金には3~5日かかるといわれています。

また、送金中の銀行で送金情報がわからなくなったり、ミスがあったりすることもあり、その場合は更に送金にかかる時間は延びます。

最悪の場合、送金失敗することもあります。

手数料がかかりすぎる

お金かかる

国際送金にかかる手数料を順番に見ていきましょう。

まずは、送金手数料

送金者が依頼した銀行や送金会社に支払う送金の手数料です。

送金の手数料というと、普通この手数料しか考えませんが、国際送金となると他にも手数料がかかるので問題なのです。

上記の例で言うと、A社から銀行αへ送金依頼をすることで発生します。

次に為替手数料

送金先の取扱通貨に両替時の手数料です。

この手数料は割合で決まるため、送金額が大きくなるほど手数料がかかってしまいます。

海外送金する際、金額が大きいことも多いので為替手数料が送金コストとして大きな割合を占めてしまうことが多いです。

上記の例でいうと、銀行βで円からドルへ両替をする際に発生します。

その他に特徴的な手数料が中継銀行手数料です。

国際送金の場合、送金を依頼した銀行と受取銀行の間に1つ以上銀行を経由されます。

その経由された銀行で発生するのが中継銀行手数料です。

上記の例では、銀行αから銀行βへ送金を委託したときに発生します。

最後に、受取手数料です。

送金の受取先が送金を受け取る際に受取銀行に支払う手数料です。

上記の例で言うと、B社が銀行γから送金されたお金を受け取るときに発生します。

これらのように、国際送金ではいくつもの手数料が重なり、送金コストになります。

この送金コストは年間160兆円もかかっているのです。

銀行側の管理コストが高い

銀行

国際送金でキモとなるのが、受取側の取扱通貨に両替して現地に送金する銀行です。

この銀行は両替のために自国通貨だけではなく、他国の通貨も保持する必要があります。

しかし、この銀行が持つ他国の通貨は両替以外に使い道はないために保有コストがかかります。

そのため、その保有コストに耐えることができるメガバンクしか受取側の取扱通貨に両替する役目を果たすことができないのです。

実際、こういった銀行は今10行ほどしかないので、競争が緩い業界になってしまって手数料も高くなってしまっています。

リップルネットワークが解決する国際送金の諸問題

解決

これらの現在の国際送金の問題は全てリップルの送金システムによって解決できるのです。

そんな送金システムはどのような仕組みなのでしょうか?

この送金システムはRTXP(リップルトランザクションプロトコル)と言います。

このRTXPはILPとXRP Ledgerという仕組みから成り立っています。

ILP

つながり

ILP(インターレジャープロトコル)は簡単に言うと、通貨間の壁を取り払う仕組みです。

例えば、どんな決済手段でも使えるところはありませんよね。

通貨で言えば、円でもドルでもユーロでも買い物ができるところなんてほとんどありませんし、クレジットカードが使えるお店もVISAもマスターカードもアメックスも全部使えるなんてところはほとんどありません。

そういった限定される決済手段による不便を解決するものがILPです。

ILPを使うことですべての決済手段をどんなところでも使えるようになります。

ILPを使っているところであれば、どんな貨幣でも使えるし、どんなクレジットカードでも使えるのです。

XRP Ledger

システム

XRP Ledgerは送金を簡易化、高速化するための仕組みです。

XRP Ledgerでの送金では、IOUという銀行でも使われているような借用手形が決済手段として使われます。

手形を使うことで実際のお金の移動を省略し、手間と時間を節約します。

また、XRP Ledgerで送金の記録・管理が行われています。

送金システムRTXPには、ブロックチェーンが存在しないため、代わりにXRP Ledgerでレジャーという分散型台帳に記録しています。

これにより、送金速度5秒、手数料数十円というブロックチェーンとは比較にならないほど低い送金コストを実現しています。

RTXPを使ったサービスで未来のお金の姿が変わる

改善

RTXPを利用したサービスをRipple netといい、3つあります。

xCurrent

xCurrentは銀行等の金融機関向けのプロダクトです。

今までは国際送金を行うとき、どこの銀行を中継して送金をするかは送金を依頼された銀行が依頼をされたときに調べていたために、伝言ゲームのようなやり取りになってしまっていました。

そのため、国際送金を銀行に頼む際に最終的にかかる時間・金額がわからなかったのです。

xCurrentはILPを利用して送金データをメッセンジャー付きで送ることを可能にするサービスです。

これにより、送金までの全てのデータが一本化され、送金の中継銀行、手数料、時間が送金する前に分かるようになりました。

xRapid

xRapidはまだ開発途中ではありますが、送金業者が利用するためのサービスです。

RTXPに特定の通貨をXRPと交換可能にすることで、その通貨の流動性を高めることができます。

例えば発展途上国の通貨のような知名度も用途もない通貨をXRPと交換可能にすると、その通貨はXRPが持つ決済手段を手に入れることになるのです。

例のように発展途上国での送金に期待が持たれているサービスです。

xVia

xViaはRipple netに登録していない人でも滞りなく送金ができるサービスです。

まだ開発途中ですが、Rippleを使わないような個人や企業にも寄り添ったサービスです。

世界中から期待を集めるRipple

期待

これまで述べてきたように成功すれば社会に大きな影響を与える事業であるため、様々な企業や投資家が応援しています。

上記の画像の企業がメンバーとしてRippleのシステムに加盟しています。

それだけではなく、Ripple.incと協力し新たなサービスを作ろうとしているところもあります。

SBIホールディングス

SBIホールディングスではリップルの仕組みを使い、「内外為一元化コンソーシアム」という国内外の送金を24時間リアルタイムで可能にするサービスを計画しています。

既に47もの銀行が提携を約束しており、今まで平日の日中にしか反映されなかった送金がいつでもできるようになります。

ゲイツ財団

ビルゲイツが創設したゲイツ財団では貧困層など銀行口座を持っていない世界の約半数の人々でも決済を可能とするプラットフォームの開設を計画しています.

Mojaloopといい、Ripple.incのILP(インターレジャープロトコル)が使われています。

ブロックチェーンを使わないRippleの危険

ブロックチェーンがない不安

先ほど少し触れましたが、リップルはブロックチェーンを使っていません。

つまり、リップルにはRipple.incという発行・管理主体が存在します。

他の仮想通貨では発行・管理主体がユーザー全体に分散しているため、ユーザーが望むような仮想通貨に進化していきますが、リップルではRipple.incが舵取りをしています。

今後、リップルはユーザーが望まない方向へ向かってしまうことも考えられるわけです。

実際に現状、それを裏付ける要素が3つあります。

Ripple.incが半分以上のリップルを抱え込んでいる

シェアのイメージ

リップルは全部で1000億xrp発行されているうちの半分以上をRipple.incが持っています。

Ripple.incとしては保有xrpを放出することで市場価格の安定を図るとのことですが、これは裏を返すとRipple.incがxrpの価格をコントロールしているということになります。

リップルの送金システムを支えるサーバーはRipple.incが運営している

リップルを運営するイメージ

リップル自体は分散型台帳によって管理されていますが、送金システムRTXPに関してはRipple.incのサーバーによって運営されています。

つまり、リップルが普及したとしても、Ripple.incのサーバーが使えなくなってしまうとリップルの利用価値がなくなってしまうのです。

Ripple.incの倒産やサーバーへの攻撃等、サーバーが使えなくなる可能性はないとは言い切れない以上、とても危険です。

送金の承認者を選ぶのはRipple.inc

リップルが選ぶ

リップルではRipple.incが選んだ者によって取引のコンセンサスが行われます。

この選ばれたものはMicrosoftやSBI等の世界的に信用がある企業ですが、どのような基準で選ばれているのかが不明瞭であるため、これからのコンセンサスを信用しきることはできません。

リップルのまとめ

握りこぶしの男
  • リップルは現在の国際送金の問題を解決する送金システムである
  • その送金システムに仮想通貨リップルが使われている
  • 世界中から期待を集めている
  • その他の仮想通貨と違い、中央集権的である

リップルはその他の仮想通貨とは全く特性が違うため、将来性を考えるときのポイントが違います。

ハードフォークなどは考えられないため、仮想通貨リップルの将来を考えるときはRipple.incの動向に注目すると良いでしょう。