仮想通貨取引を行うにあたって、取引所についての情報収集は欠かせないものです。
日本の大手企業、ヤフーが仮想通貨事業に参入をしました。
果たしてどのような取引所なのでしょうか?

今回はヤフーが運営する取引所、ビットアルゴについて特徴を説明をします。
補足ポイント
2019年3月にビットアルゴはTAOTAOに名称を変更しました。この記事では2018年時点のビットアルゴについて紹介しています。
最新情報が知りたい人は以下の記事をチェックしてください。
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ビットアルゴはどんな取引所?
ビットアルゴの基本的な情報は以下の通りです。
社名 | 株式会社ビットアルゴ取引所東京 |
---|---|
設立 | 2017年5月 |
代表者名 | 尹煕元 |
所在地 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-3-2 東京エステートビル4F |
資本金 | 1000万円 |
登録番号 | 関東財務局長 第00011号(仮想通貨交換業) |



ビットアルゴはヤフーが、直接的に運営をしている取引所ではありません。
詳しい内容をそれぞれ見てみましょう。
2017年に設立された新しい取引所
ビットアルゴは2017年5月に設立されました。
コインチェックとbitFlyerの取引開始が2014年なので、最近設立された仮想通貨取引所と言えるでしょう。
名前の一部「アルゴ(ARG)」の由来は「アルゴリズム(A)によって金融のリデザイン(R)をグローバル(G)な視点で」という意味が込められています。
ヤフーの子会社が出資している
ビットアルゴは、ヤフーの子会社であるzコーポレーションが出資しています。






しかし、大手企業のノウハウを得て事業は行っていることでしょう。
ヤフーという存在が後ろにいることで、取引所として安心ですね。
補足ポイント
2019年3月に名称を変更してサービス提供することが発表されました。
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ビットコインのみを取り扱っている
ビットアルゴはビットコインのみを取り扱っています。
ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)は取引はできないので、色々な仮想通貨で取引をしたい人には不向きの取引所です。
ホームページ上でも「ビットコインのみ」と言っており、当面の間はほかの仮想通貨を取り扱うことはないとも発表しています。



また、ICOについても行わないことを言っています。ビットコインだけを重要視しているのです。



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ビットアルゴは安全な取引所?
次に、ビットアルゴの取引所としての安全性について3つのポイントから見てみましょう。
社長は金融のスペシャリスト
ビットアルゴの社長は「尹 煕元(ゆん ひうぉん)」です。
金融工学の会社を運営しており、証券会社出身の経歴を持っています。



金融に関する講演も行っており、まさに金融の専門家でしょう。
インターネット日本最大手のヤフーと一緒に運営している
先ほども説明した通り、ビットアルゴは、インターネット日本最大手のヤフーと提携している取引所です。
専門家の社長とビジネスのトップ企業が手を組んでいると考えると、仮想通貨取引所としての期待は高まりますね。
更に、ヤフーはすでにFX事業(ワイジェイFX)をサービス展開しています。
ビジネス展開をしているノウハウもあるので、仮想通貨でも活用をしてくれそうですね。
金融庁に認可された取引所
また、ビットアルゴは仮想通貨交換業者として金融庁に認可されている取引所です。
2017年9月から始まったこの制度ですが、有名な取引所はほとんどが認定されています。
DMM Bitcoinとは同時期に認定されています。



ビットアルゴは今後どうなる?
ビットアルゴは現在、仮想通貨取引所としてサービスを行っていません。
それでは今後どのようになるのでしょうか?
これからの展開に関わる3つのポイントをチェックしましょう。
サービス開始は2019年春を予定
ヤフーによれば、ビットアルゴのサービス開始は2019年春を予定しています。
当初は2018年秋のサービス開始を予定していましたが、延期となっているのです。
延期となった理由を「業界に起きた変化への対応を慎重に行うため検討に時間を要している」と取引所は説明しています。



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補足ポイント
2019年3月に名称を変更してサービス提供することが発表されました。
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ヤフーはFX事業にも参入している
先ほど説明した通り、ヤフーはすでにワイジェイFXというFXのサービスを展開しています。金融事業において、すでに実績があるのです。
もちろん、仮想通貨とFXは同じではないですが、セキュリティやサービス内容については期待ができそうです。
ヤフーポイントでビットコインを買える?
こちらはあくまでも予想ですが、仮想通貨をヤフーのポイントで買えるようになるかもしれません。
ヤフーはトークンエコノミー(独自のポイントで、ものを売買できるようにすること)を研究しています。
仮想通貨を用いて、トークンエコノミーを展開してもおかしい話ではありません。
現に、楽天はふるさと納税をしたら楽天ポイントがもらえるというサービスを行っています。
ヤフーが仮想通貨で独自のポイントを使っても不思議ではないでしょう。
補足ポイント
ビットアルゴで口座を開設するべき?
ここまで特徴や今後の予想を紹介してきました。
それではビットアルゴで口座開設をするべきなのでしょうか?
最後にこのことについて説明をしてきます。
取引停止前は手数料が高かった
まずは手数料についてです。取引停止前、ビットアルゴの手数料は無料ではありませんでした。
日本円の出金手数料は400円、ビットコインでの出金も0.0005BTC(1BTC=70万円なら350円相当)かかります。



ヤフーの子会社が運営に関わっているとはいえ、高い手数料はデメリットでしょう。
扱っている仮想通貨はビットコインのみ
次に取り扱っている仮想通貨についてです。
こちらも先ほど説明の通り、ビットアルゴはビットコインのみ取り扱っていました。
日本の取引所では5種類程度の仮想通貨を扱っている所が多いです。
「ビットコインしか取引しない!」という人にはわかりやすいですが、ビットコイン以外の取引をしたい人が開設するには向いていないでしょう。
正式に取引再開の時の内容で決めるべき
2つの大きなデメリットについて解説しましたが、どちらも取引停止前の情報に過ぎません。
2019年春に予定されているサービス再開時に、まったく同じ内容になるとは限りません。



サービス再開が近づけば、どのような内容になるのか明らかになるはずです。
少なくとも、取引停止前のサービス内容では、オススメできる取引所ではないでしょう。
ビットアルゴのまとめ
- ヤフー子会社が出資している取引所。現在は取引を停止している。
- 社長は金融の専門家。親会社では金融工学を研究している。
- 2019年春にサービスを再開する予定。
- ヤフーはFX事業を展開しているので、安心感のある取引所になりそう。
- 取り扱いはビットコインのみだった。
- 手数料が高い取引所だった。
- 再開後のサービス内容が未定のため、今後の情報次第で口座開設を考えるべき。
ヤフー子会社が出資している点は良い点ですが、特徴を見るだけだと魅力は少ないです。オススメできる点は多くないでしょう。
しかし、現時点ではサービス停止中であり、判断材料が少ないです。
再びサービス開始が延期にならないよう祈り、詳しい情報が公開されるのを待ちましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。