
- ビットコインの先物取引ってなに?
- 先物取引って国内取引所でできる?
- 先物取引は現物取引やレバレッジ取引とは違いがあるの?
記事の前半で先物取引とは何かを解説し、記事の後半で先物取引のコツや現物取引との違いを説明します。



今すぐにビットコインの先物取引が知りたいという人は「ビットコインの先物取引ができる海外取引所2選」を見てくださいね!
目次
ビットコインの先物取引は売買をあらかじめ決めておく取引
ビットコイン先物取引は売買する日と価格をあらかじめ決めておく取引方法です。
例えば、現在100万円のビットコインを2ヶ月後に同じ100万円の価格で売買する場合は以下の2つです。
- 買い注文の場合:1BTC=120万円に値上がりしていても「先物取引で契約した100万円」でビットコインを購入可能
- 売り注文の場合:1BTC=80万円に値下がりしていても「先物取引で契約した100万円」でビットコインを売却
先物取引は価格予想が当たると相場よりも安く通貨を買ったり、高く売ったりできます。
ビットコインの先物取引と現物取引の違いは4つ
ビットコインの先物取引とビットコインの現物取引の違いは以下の4つです。
- 購入時の基準価格
- 利益の出し方
- レバレッジの有無
- 取引期限の有無
購入時の基準価格 | 利益 | レバレッジ率 | 取引期限の有無 | |
---|---|---|---|---|
先物取引 | 契約時の価格 | 価格差 | 〇 | 〇 |
現物取引 | 購入時の価格 | 売買の差 | × | × |
ビットコインの先物取引とレバレッジ取引の違いは決済日の有無
ビットコインの先物取引とレバレッジ取引は決済日に違いがあります。
レバレッジ取引は通貨を保有する間に手数料が日ごとでかかりますが、自由なタイミングで決済可能です。
一方でビットコイン先物取引は「限月」までに決済が必須で、取引前に決めた決済日と取引価格に従わなければなりません。
限月(げんげつ)?
先物取引における取引満了日
取引決済日に対する期限の有無が、先物取引とレバレッジ取引の大きな違いです。
ビットコインの先物取引のメリットは3つ
ビットコインの先物取引を行うメリットは以下の3つです。
- 少額から取引可能
- 価格の相場が下がっても取引可能
- ビットコインの注文方法が多様
1. 少額から取引可能
ビットコインの先物取引は少額から取引可能です。
なぜなら、ビットコインの先物取引はレバレッジ取引と同様に投資額にレバレッジをかけて取引できるからです。
10万円分のビットコインで取引したい場合、現金10万円が手元になくても投資額5万円に2倍のレバレッジをかけると取引可能になります。
ビットコインの先物取引はレバレッジをかけるので少額な投資額で高額な取引が可能です。



-
仮想通貨のレバレッジ取引とは?メリットとデメリットをまとめてみた
レバレッジは大きな利益を得られる反面、リスクもある取引方法です。しっかり理解しないまま手を出してしまうと、痛い目にあってしまうかもしれません。
そもそもどのような取引方法なのか? どんなことに気をつけるべきなのか?
レバレッジの良さと注意点についてを説明していきます。続きを見る
2.相場が下がっていても利益を狙える
ビットコインの先物取引は売り注文から始めることができます。
通常、買い注文を出して通貨を保有しなければ取引を始められません。
一方でビットコインの先物取引は将来のビットコイン価格を予想して差益を狙う取引です。
予想通り、決済日までにビットコインの価格が下落すれば売り注文時点と決済時点の差額が利益になります。
ビットコインの先物取引は相場が下落していても利益が狙える仕組みと言えるでしょう。
3.注文方法が多様
ビットコインの先物取引は多様な注文方法があり、決済日までならいつでも取引可能です。
ビットコインの先物取引は価格変動に応じて以下のように注文方法を変えることができます。
- 益出し:利益が出た時点で売却
- 損切り:損失が一定ライン出た時点で決済
- 反対注文:買い注文を出して同時に売り注文を出す
ビットコインの先物取引は多様な注文方法を組み合わせて価格変動に対応した取引をしましょう。
ビットコインの先物取引のデメリットは3つ
ビットコイン先物取引のデメリットは以下の3つです。
- レバレッジをかけて取引するので損失が膨らむ
- 取引中にロストカット(自動決済)される可能性がある
- 限月(決済日)を過ぎると強制的に決済される
1.レバレッジをかけて取引するので損失が膨らむ
ビットコインの先物取引はレバレッジをかけた取引です。
よってビットコインの先物取引は得られる利益が大きい分、損失も大きくなります。
投資額に2倍のレバレッジをかける場合、価格の暴落で損失額も2倍に膨らんでしまいます。
ビットコインの先物取引は必ず余剰資金で行い、損切りのタイミングをあらかじめ決めておきましょう。
2.ロスカットされる可能性がある
ビットコインの先物取引は証拠金維持率が一定水準を下回るとロスカットされてしまいます。
ロストカット?
口座の証拠金が自動決済される仕組み



ロスカット直後に相場が反転する場合がありますが、ロスカットで必要以上の損失を防いでいます。



ただし、ロスカットが起きると投資額を失い、取引が強制終了になります。
取引中は取引所が定める証拠金維持率を一定に保つことでロストカットに注意しましょう。
※証拠金維持率を詳しく知りたいという人はこちらを見てくださいね。
-
仮想通貨のレバレッジ取引における証拠金維持率の目安やロスカット制度を解説
仮想通貨のレバレッジ取引における証拠金維持率を解説します。証拠金維持率って何?高い場合と低い場合のとどちらが安心?証拠金維持率の目安や計算方法までを丁寧に説明します。
続きを見る
3.限月(決済日)を過ぎると強制的に決済される
ビットコインの先物取引には「限月」という決済日があります。
例えば、限月時点での取引市場が自分に不利でも必ず決済をして損益を確定しなければなりません。
限月までに決済をしないとロスカットされるので、限月の仕組みに注意して取引しましょう。
ビットコインの先物取引のコツは2つ
ビットコインの先物取引を行うコツは以下の2つです。
- ビットコイン先物取引は投資に慣れたら始める
- ロスカットに頼り過ぎない
1. ビットコインの先物取引は投資に慣れたら始める
ビットコインの先物取引は投資に慣れたら始めましょう。
なぜなら、ビットコインは価格変動が激しく、未来の価格予想が難しいからです。
よって、ビットコイン取引の初心者が最初からビットコインの先物取引をするのはリスクが高いでしょう。
まずはビットコインの現物取引を始め、取引の知識や経験を身に付けましょう。



※仮想通貨の現物取引が知りたいという人はこちらの記事を見てくださいね。
-
仮想通貨の現物取引は儲かる?投資額以上に借金を出さずに稼ぐやり方・現物取引におすすめな取引所を紹介!
仮想通貨の現物取引は儲かるのか?レバレッジ取引のように利益を稼げるのかを解説します。ロスカットなしで投資額以上に借金を出さずに取引するおすすめなやり方や手数料を説明します。
続きを見る
2. ロスカットに頼りすぎない
ビットコインの先物取引ではロスカットに頼り過ぎないようにしましょう。
なぜなら、ロストカットされると預けていた証拠金をすべて失うからです。
ビットコインの先物取引を再開する場合、利益がゼロの状態から再入金して取引を始めなければなりません。
ビットコインの先物取引で利益を上げるにはロスカットに注意し、証拠金維持率を一定に保って取引しましょう。
【2020年3月現在】ビットコインの先物取引は日本で取り扱いがない
2020年3月現在、国内取引所ではレバレッジ取引は可能ですが、先物取引はできません。
ビットコインの先物取引を開始する場合、海外取引所で口座開設して取引しましょう。
ビットコインの先物取引が可能な取引所は以下の4つです。
- レバレッジが最大100倍までかけられるBitMEX(ビットメックス)
- レバレッジが最大25倍のLiquid by Quoine(リキッドバイコイン)
- CME(世界最大級のシカゴ・マーカンタイル取引所)
- (ニューヨーク証券取引所の親会社のICE)が設立したBackt
(参考①:「ビットコイン先物、取引高が急増──米機関投資家が殺到か )
データ分析企業スキュー(Skew)は「CMEではビットコインの先物取引の価格が2019年と比較して2倍になった」と指摘しました。
ビットコインの先物取引は日本で取り扱いがないので海外取引所を利用しましょう。



(参考②:「Bakktがビットコイン先物取引サービスを開始、価格1万115ドルからスタート ~9月23日に取引開始をツイートにて報告 - 仮想通貨 Watch 」)
ビットコインの先物取引ができる海外取引所2選
ビットコインの先物取引ができる海外取引所のおすすめは以下の2つです。
取引所名 | 初心者向き | レバレッジ率 | 通貨数 | 先物取引 |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() | × | ○ | 〇 | 〇 |
![]() ![]() | × | ◎ | ◎ | ○ |
【安心な国内でビットコイン取引したい人向け】国内取引所3選






ビットコインの取引ができる国内取引所のおすすめは以下の3つです。
取引所名 | 取引手数料 無料 | 入金・送金手数料 無料 | 口座開設が早い | 通貨数が多い |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
![]() ![]() | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
![]() ![]() | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
まとめ
- ビットコインの先物取引は国内では取引不可(2020年3月現在)
- ビットコインの先物取引はレバレッジ取引の方法と似ている
- ビットコインの先物取引は決済日の期限がある
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。