
・ビットコインのロングショート比率とは何か
こんな疑問が解決できる記事になっています。
この記事で解説する『ロングとショートの比率からわかること』を理解すれば、ロングとショートの比率を今後のトレード戦略に活かせるでしょう。
実際にロングとショートが比較できる便利ツールも紹介します。
まずはロングとショートの意味からおさらいしていきましょう。
目次
ロングとショートの意味を理解する
ロングとショートの意味が曖昧な人はここで意味を理解していきましょう。
ロングとショートを理解するためには、信用取引(レバレッジ取引)への理解が必要です。
信用取引(レバレッジ取引)
レバレッジ取引は仮想通貨の受け渡しを伴わずに売買する取引方法です。
証拠金と呼ばれる一定の資金を取引所に担保(信用)として預けることで、資金の数倍分の取引ができます。
レバレッジ=てこを意味し、てこの原理で重い荷物を持ち上げるように、少ない資金で大きな金額の取引ができてしまうのですね。
ほとんどの日本の仮想通貨取引所ではレバレッジを最大4倍までかけられます。
たとえば手持ち資金が10万円なら、最大40万円分の取引ができます。
レバレッジ取引のしくみ
「買い→売り」または「売り→買い」のセットが執行されてはじめて、利益または損失分の金額が授受される仕組み。
買った状態、または売った状態で反対売買されず残っている未決済分の総数を「建玉(たてぎょく)」といい、その状態を「買いポジション」「売りポジション」などといいます。
「売り」から入れるので下落相場でも利益を出せる
レバレッジ取引は売りから入れるため価格が下がっても稼げることです。
何も持たない状況での売りは空売りと呼ばれます。
何のために空売りするかというと、あとで安く買い戻して稼ぐためです。
たとえば(どこかで借りた)1ビットコイン(BTC)を90万円でショート(空売り)して、80万円で買い戻すと10万円の差額が生じます。
買い戻して戻ってきた1ビットコイン(BTC)を(借りたどこかに)そのまま返せば、手元に10万円が残ります。
これが空売りによる儲けです。
レバレッジ取引では、価格が上がるタイミングで買い(ロング)、価格が下がるタイミングで売り(ショート)ができるので、どんな相場でも稼ぐチャンスがあります。
レバレッジ取引での買いと売りを表現したものが、ロングとショートです。
詳しく見ていきましょう。
ロング
ロングは「買い」を指しますが、仮想通貨の現物を買うことはロングと呼びません。
信用取引(レバレッジ取引)で買いを入れている状態をロングポジションといいます。
信用取引は「買い→売り」または「売り→買い」のセットが執行されてはじめて利益または損失分の金額が授受される仕組み、とお伝えしました。
信用取引で買いだけを入れた状態は、反対売買されていないため取引中の状態です。
いつかは売らないとならないのです。そのため「ポジションを取る」と表現します。
仮想通貨の現物であればそのままずっと持ち続けることもできますよね。
ショート
ショートは売りを指しますが、仮想通貨の現物を売ることはショートと呼びません。
ロングと同様に信用取引(レバレッジ取引)をする場合にのみ使われます。
信用取引(レバレッジ取引)で売りを入れている状態をショートポジションといいます。
これはレバレッジ取引だからこそできる特有の状態です。
上述のとおり、下落相場においてショートを使うことで稼げる場合があります。
ロングとショートの比率からわかること
仮想通貨のレバレッジ取引はゼロサムゲームで損をする人がいれば得をする人もいます。
ロングポジションまたはショートポジションの割合が多くなると、 その反対を仕掛けに大口投資家が動く可能性があります。
そのためロングとショートの比率は「今買いどきなのか」を判断する要素のひとつになります。
ロング比率が高い場合
ロング(買い)ポジションの比率が高いときは、多くの人が買いを入れている状態です。
このケースではいずれロングポジションが決済されるため(売りが増えることになり)、価格が下がる可能性があります。
現在が価格のピーク、すなわち天井に近いといえるでしょう。
よってこのようなタイミングはロングポジションを控えるべきだといえます。
ショート比率が高い場合
ショート(売り)ポジションの比率が高いときは、多くの人が売りを入れている状態です。
基本的にロング比率が高い場合とおなじ考え方です。
このケースではいずれショートポジションが決済されるため(買いが増えることになり)、価格が上がる可能性があります。
現在が価格の底値に近いといえるでしょう。
よってこのようなタイミングはショートポジションを控えるべきだといえます。
ロングとショート比率が見られるLSチェッカー
ロングとショートの取引比率を把握することは、トレードに勝つために重要な情報だとおわかりいただけたでしょうか。
ロングとショートの比率は「ビットコインLSチェッカー」というオリジナルのツールで見られます。
LSチェッカーは海外の大手仮想通貨取引所BitfinexとBitMEX、2つの取引所のデータを利用してデータを出しています。
LSチェッカーを使うと簡単に各取引所のポジション比率を確認することができます。
LSチェッカーの見方
ここではビットコインLSチェッカーの使い方の手順を説明します。
まずはビットコインLSチェッカーの表示項目をご覧ください。
デフォルトではBitfinexのデータが表示されます。
BitMEXに切り替える際は上段の切り替えボタンを押します。
ここではBitfinexのデータを見ながら順に説明していきます。
1.期間設定
まずポジション比率を表示させる期間を設定します。
デフォルトは1日になっています。現在から1日前までの間のデータになります。
3日、1週間などいくつかの期間でチェックするとよいでしょう。
2.ロング/ショートポジション合計
真ん中の折れ線グラフで、指定した期間内でのロング、ショートのポジション合計の推移がわかります。
3.ロング/ショート比率
下の円グラフでロングとショートの比率が表示されます。
なおこの円グラフのみ現時点での比率になるので注意が必要です。
ロング・ショート比率の推移、ポジション増減数は指定期間内のデータです。
なお、ビットコイン(BTC)以外にもイーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、モネロ(XMR)のデータも切り替えて見られます。
datamish.comはより詳しく、多くの仮想通貨が見られる
Datamishもまたロングとショート比率が見られるサイトです。
最大360日前のデータまで遡れるためより長期目線で見たい場合はオススメです。
またビットコイン(BTC)のほかに以下のアルトコインのデータも見られます。
ライトコイン(LTC)、イーサリアム(ETH)、モネロ(XMR)、ジーキャッシュ(ZEC)、アイオータ(IOTA)、イオス(EOS)、リップル(XRP)
仮想通貨のレバレッジ取引【オススメ取引所2選】
ロングとショートができるレバレッジ取引でオススメの取引所を2社紹介します。
取引所の口座開設は無料でできるので、2社とも口座開設することをオススメします。
【GMOコイン】低スプレッドでアプリも充実
まず圧倒的にオススメしたいのはGMOコインです。
GMOコインはスプレッド比較表で示したとおり、スプレッドの幅がもっとも狭いです。
また、アプリは仮想通貨FX(レバレッジ取引)専用のアプリが充実しているのでパソコンなしで十分取引できます。
東証一部上場のGMOインターネットグループが運営する取引所なので、安心して使えます。
取引所として総合力が高いため、まず口座開設しておきたい1社です。
【DMM Bitcoin(DMMビットコイン)】口座開設で1,000円がもらえる
DMM Bitcoinも低スプレッドでオススメです。
アプリの機能も充実しているためパソコンの機能に劣りません。
初心者には少し難しく感じるかもしれませんが、慣れれば問題ないレベルでしょう。
レバレッジ取引で取り扱う仮想通貨は7種と多いのも魅力ポイントです。
株やFXでもお馴染みのDMMグループが運営するため、安心して使えますよ。
新規の口座開設でもれなく1,000円がもらえるキャンペーンも実施中(※)です。
(※)2020年5月5日(火)0時00分~2021年1月1日(金)6時59分
記事のまとめ
この記事で解説する『ロングとショートの比率からわかること』を理解すれば、ロングとショートの比率を今後のトレード戦略に活かせるでしょう。
- レバレッジ取引は仮想通貨の受け渡しを伴わずに売買する取引方法
- 「買い→売り」または「売り→買い」のセットが執行されてはじめて、利益または損失分の金額が授受される仕組み。
- 信用取引(レバレッジ取引)での買いをロングと呼ぶ。買いを入れている状態はロングポジション。
- 信用取引(レバレッジ取引)で売りをショート呼ぶ。売りを入れている状態はショートポジション。
- ロング(買い)ポジションの比率が高いときは価格が天井に近い、これからのロングは控えたい。
- ショート(売り)ポジションの比率が高いときは価格が底値に近い、これからのショートは控えたい。
- ロングとショートの比率は「ビットコインLSチェッカー」またはDatamishでチェックできる。
レバレッジ取引を理解すればロングとショートは直ぐにわかりますよね。
ロングとショートの比率を意識できるとさらにトレードの戦略を立てやすくなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。