
・ビットコインを作ったのはサトシナカモト?
・サトシナカモトは何者?
こんな疑問を解決できる記事になっています。
この記事で解説する『ビットコイン(BTC)誕生の過程』を読めば、ビットコインとサトシナカモトの関係が理解できます。
サトシナカモトが何者かは現時点で誰も分かっていないのが実情です。
ヒントとなるキーパーソン情報もまとめているのであわせてチェックしましょう。
目次
ビットコイン(BTC)誕生の過程
伝えたいこと:ビットコイン(BTC)誕生の過程なくしてSatoshi Nakamoto(サトシナカモト)は語れません。
まずはビットコインが生まれる過程をしっかり振り返りましょう。
2008年11月、Satoshi Nakamoto(サトシナカモト)によるビットコイン論文公開
2008年11月、暗号理論のメーリングリストに、サトシナカモトははじめて「ビットコイン」の論文(全9ページ)を掲載します。
そのタイトルは「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン:ピア・ツー・ピア電子キャッシュシステム)」。
サトシナカモトは論文で、このシステムを利用すると金融機関を通さない二者間での直接オンライン取引が可能である、と解説しました。
この論文からビットコインの歴史が始まりました。
2009年、ビットコインのソフトウェアを発表
2009年1月、サトシナカモトは2008年に公開した論文をもとにしたシステムを公表します。
サトシナカモトの構想に賛同する技術者とともに構築されました。
それが「ビットコインコア」であり、はじめてビットコインの運用が始まったのもこの時から。
少しずつビットコインの存在が表に現れてきた年がこの2009年です。
2010年、Satoshi Nakamoto(サトシナカモト)が開発から一線を退く
ビットコインができたばかりのころ、サトシナカモトは技術者に指導をしていました。
もはや彼は伝説的な存在になっています。今でこそ一切表舞台には登場しませんが、ビットコインができたばかりの頃は技術者たちに指導をすることもありました。(出典:マネー現代)
ただオンライン上での指導のため、実際に顔を合わせるわけではありません。
サトシナカモトは2010年ごろから、プロジェクトを他のメンバーに譲渡し任せるようになりました。
そして一線を退き、表に登場しなくなったのです。
今日までサトシナカモトの正体は分からず、個人なのか団体なのか、そもそも実在するのかすら分からない謎の人物とされています。
Satoshi Nakamoto(サトシナカモト)は誰なのか?キーパーソンに迫る
Satoshi Nakamoto(サトシナカモト)はいったい何者か。
「この人がサトシナカモトだ」「この人がキーパーソン」など、さまざまなうわさが飛び交うようになりました。
そんな中で、特に着目されている人たちを紹介します。
ビットコインの開発メンバー・マルクカルプレス
2014年2月ビットコイン消失事件が発生したマウントゴックスのCEO、マルクカルプレス。
ビットコイン開発メンバーのひとりであるマルクカルプレスは、サトシナカモトとコミュニケーションをとっていた時期があります。
以下はインタビュー記事の抜粋です。
マルク もはや彼は伝説的な存在になっています。今でこそ一切表舞台には登場しませんが、ビットコインができたばかりの頃は技術者たちに指導をすることもありました。
上田 その時はまだサトシ・ナカモトとコミュニケーションが取れたんですか。
マルク そうです。ちょっと支配者的なところもありましたよ。ビットコインを支えているソフトの仕様が少し分かりづらかったので、僕がゼロから綺麗なものを作ろうと提案したことがありました。そしたら、サトシが「それはちょっとやめてほしい」と言ってきたりとかね。
(出典:マネー現代)
コミュニケーションはリアルにとられたわけではなく、当時の開発メンバーにも正体が分からないのが事実です。
マルクカルプレスは、サトシナカモトの複数名人説に対しては否定しています。
上田 彼についてはいろいろな説があって、なかには複数人説もあるじゃないですか。
マルク そこまで複雑ではないと思います。ソースコードやコミュニケーションの過程を見ても一貫性がある。だから複数人が関わっている説は考えづらい。
(出典:マネー現代)
オーストラリアの起業家クレイグ・ライト(Craig Wright)氏
サトシナカモトの正体の有力候補として有名なのオーストラリア人起業家、クレイグ・ライト氏。
2015年10月にアメリカ・ラスベガスで開催されたビットコイン投資家カンファレンスでの彼の言動が噂となった要因です。
ビットコインに深くかかわりがあるかのような発言があったのです。
また彼の行動そのものも、サトシナカモトであることを疑うために充分な情報でした。
以下はクレイグ・ライト氏がこれまでに行った事実です。(出典:BITTIMES)
・ビットコイン論文発表前にブログでその内容を公開している。
・サトシナカモト氏とほぼ同じメールアドレスを所有している。
・ビットコイン論文公開前に弁護士にほぼ同じ内容のシステムの法律相談をしている。
・ビットコイン銀行へ約 100億円分の投資
そしてその後、クレイグ・ライト氏は自らをサトシナカモトであると公表しています。
公表した理由に以下を挙げました。
「言いたくて公開したわけじゃない。周りの環境がそうせざるを得ない状況になったからだ。」
「私は自分がビットコインの発明者であることを宣伝したいわけじゃない。ただ、何も言わないことで風評被害にあうのが嫌だったんだ。影響は私だけでなく、家族や私の社員にも振りかかる。否定的な感情を取り除きたかった。」(出典:BITTIMES)
グレイグ・ライト氏がサトシナカモトであるかは確かではなくとも、ブロックチェーン開発の第一人者であるのは間違いなさそうです。
ジョン・マカフィー氏
サイバーセキュリティ企業代表のジョン・マカフィー氏はサトシナカモトの正体を知る人物といわれています。
2019年4月の記事では以下のように語っている。
マカフィー氏は最近、ナカモト氏は米国に住む男性だとコメント。バハマから電話インタビューに答えたマカフィー氏は、ナカモト氏と「話をした。身元を明かすという私の試みについては機嫌良さそうではなかった」と語った。(出典:Bloomberg)
結局は自身も訴訟のリスクが伴うことから「正体を明かすことができない」としています。
ナカモト氏の正体を暴露することでマカフィー氏が多くの訴訟の対象となる可能性があると説明。米国に送還されるリスクに触れ、「そうしたリスクを取ることはできない」とし、様子見するとコメントした。(出典:Bloomberg)
Satoshi Nakamoto(サトシナカモト)が正体を明かさなかった理由
サトシナカモトが正体を明かさない理由は以下のような内容が挙げられます。
- 非中央集権を守る意味で匿名性を貫いてた
- 既存の中央集権システムを壊しかねないシステムを作成したため、身の危険を考えた。
- ビットコインの価値が高まり、巨額の富を築いたため
一方で、上記の通り名乗り出るものも出ています。
しかし、いくら確からしい証拠を出した人物がいても真偽を明確にするのは難しく、もはや誰も判断ができない状況ともいえるでしょう。
まとめ
サトシナカモトが何者か分からないままだからこそ、ビットコインの魅力が増す。そんな気がしませんか?
2008年にサトシナカモトがリリースした革命的な論文から10年以上が経過しています。
この先の10年でビットコインが世にどんな影響をもたらすのか、見守りましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。