「ビットコインキャッシュって、ビットコインと何が違うの?」
「ハードフォークって何だろう?」
「ビットコインキャッシュ」は、ビットコインと並んでよく耳にする通貨ではないでしょうか。
今回はビットコインキャッシュのとハードフォークについて分かりやすく解説します。
次回のハードフォーク
4回目のビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークは、2019年11月15日21時頃といわれています。
詳しくは「【2019年11月予定!】ビットコインキャッシュ(BCH)の今後のハードフォーク」をご確認ください。
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目次
- 1 ビットコイン(BTC)からハードフォークで生まれたビットコインキャッシュ(BCH)
- 2 取引や送金が遅れるスケーラビリティ問題
- 3 スケーラビリティ問題の解決案は2パターン
- 4 通貨をアップデートするハードフォークのはたらき
- 5 ビットコインキャッシュ(BCH)で起きた3度のハードフォーク(分裂)の歴史
- 6 【2019年11月予定!】ビットコインキャッシュ(BCH)の今後のハードフォーク
- 7 ビットコイン(BTC)から生まれた主要なアルトコイン3種類
- 8 ハードフォークで生まれたビットコインキャッシュ(BCH)の3つのメリット
- 9 ハードフォークで生まれたビットコインキャッシュ(BCH)の2つのデメリット
- 10 まとめ
ビットコイン(BTC)からハードフォークで生まれたビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインキャッシュは、2017年8月にビットコインからハードフォーク(分裂)して生まれたアルトコインです。
通貨の単位は、BCH(ビーシーエイチ)です。
ビットコインキャッシュは、ビットコインが抱えていた問題点を解決する技術が使われています。
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ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の違い






通貨の名称 | ビットコイン(BTC) | ビットコインキャッシュ(BCH) |
時価総額 | 190,877億円(第1位) | 約5,940億円(第4位) |
発行上限量 | 2100万枚 | 2100万枚 |
半減期の周期 | 4年に1度 | 4年に1度 |
設立 | 2013年04月 | 2017年8月 |
製作者 | サトシ・ナカモト | 不明 |
ブロックサイズ | 1MB | 32MB |
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取引や送金が遅れるスケーラビリティ問題
ビットコインの取引処理において、下記2点の問題が発生しました。
- 取引処理の遅延
- 送金速度の低下
上記の問題は、スケーラビリティ問題といわれています。
スケーラビリティー [5] 【scalability】
大規模化してもコストなどが規模に比例して増えないこと。コンピューターの分野では,システムが有する拡張性のことをいい,システムへの要求の変化に応じたり,それに伴って自らの性能を柔軟に変化させるようすをさす。(抜粋:スケーラビリティとは?)
スケーラビリティ問題が起きた原因を整理するために、ブロックチェーンの仕組みについておさらいしましょう。
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取引を記録するブロックチェーン
ブロックチェーンは、仮想通貨の取引を記録する仕組みです。
ブロックチェーンという名前の通り、約10分ごとに取引データが1つのブロックに収められ、鎖状に繋がってデータが管理されています。
スケーラビリティ問題の原因はデータ処理の遅延
ビットコインでは、取引ユーザーが大幅に増えたことで、処理すべき取引量が増えました。
しかし、1度に処理できるデータは1MBに限られています。
よって取引処理が1度で完了せず、取引処理の順番待ちが起こり、送金速度が遅延しました。
結果として、ビットコインの利便性が失われてしまいました。
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スケーラビリティ問題の解決案は2パターン
ビットコイン関係者は、スケーラビリティ問題を解決する方法を2種類考えました。
- 1つのブロックあたりに格納する容量を大きくする
- 1つのブロックあたりの格納上限は1MBのままで、取引データを圧縮する方法
1の案の支持者はビットコインからハードフォーク(分裂)させ、ビットコインキャッシュを誕生させました。
2の案はビットコイン支持者の間で採用されました。
通貨をアップデートするハードフォークのはたらき
ハードフォークとは、ブロックチェーンの仕組みを変更し、分裂させることです。
つまり、仮想通貨をアップデートすることと同じです。
ハードフォークを行なうと、新しいブロックチェーンと古いブロックチェーンの2種類が誕生します。
それぞれのブロックチェーンは独立して存在するため、お互いに置き換わることはできません。
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ビットコインキャッシュ(BCH)で起きた3度のハードフォーク(分裂)の歴史
ビットコインキャッシュでは、3回にわたるハードフォークが行われました。
ハードフォーク1回目(2018年5月)
1度目のハードフォークで、2つの変更がありました。
- ブロックサイズを8MBから32MBに変更
- スマートコントラクト機能を搭載
1、ブロックサイズを8MBから32MBに変更
1つ当たりのブロックサイズを、ビットコインの32倍に拡大しました。
ブロックサイズが大きくなることで、データ格納量が十分に確保されました。
結果として、取引承認速度の遅れがなくなりました。
2、スマートコントラクト機能を搭載
スマートコントラクトとは、日本語で「契約の自動化」を意味します。
Satoshi OP_codesというオペコードの追加により、スマートコントラクト機能を搭載することができました。
ハードフォーク2回目(2018年11月)
2度目のハードフォークで、ビットコインキャッシュの開発者グループであるBitcoin SV(Satoshi Vision)とBitcoin ABCと呼ばれる2つのグループが内部で対立しました。
Bitcoin ABCは、ビットコインからビットコインキャッシュが分裂するのに携わったグループです。
議論では決着がつかなかったため、ハッシュ戦争と呼ばれる争いに発展しました。
結果、ビットコインキャッシュのブロックチェーンは枝分かれし、ビットコインキャッシュが下記の2種類の通貨に分裂しました。
- ビットコインABC(現在のビットコインキャッシュ)
- ビットコインSV
ハードフォーク3回目(2019年5月)
3度目のハードフォークで、ビットコインキャッシュにシュノア署名というシステムを導入しました。
シュノア署名システムの導入により、取引の署名データを縮小できます。
署名データを縮小することで、1つのブロックに収めるデータをより増やすことができるため、取引スピードを向上させます。
【2019年11月予定!】ビットコインキャッシュ(BCH)の今後のハードフォーク
4回目のビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークは、2019年11月15日21時頃といわれています。
Bitcoin Cash(BCH)は日本時間11月15日21時(UNIXタイムスタンプ:1573819200)前後にネットワークアップグレード(ハードフォーク)の実施を予定している(参考資料)。
ビットコインキャッシュ(BCH)は毎年5月と11月にアップデートされています。
2019年11月のハードフォークでは、以下2点の変更が予定されています。
- シュノア署名システムの拡張(シュノア署名システムを使用できる範囲が増える)
- 取引セキュリティを向上
出典:仮想通貨Watch
ハードフォーク前後は、価格の変動と取引所の動きに注意しましょう。
ビットコイン(BTC)から生まれた主要なアルトコイン3種類
ここでは、ビットコインから生まれた主要なアルトコイン3種類をご紹介します。
3種類のコインは時価総額が30位以内(2019年8月執筆時点)で、高い順位にランクインしています。
通貨名称 | ビットコインキャッシュ(BHC) | ビットコインSV(BSV) | ビットコインゴールド(BTG) |
時価総額 | 第4位 | 第8位 | 第27位 |
ハードフォークで生まれたビットコインキャッシュ(BCH)の3つのメリット
ビットコインキャッシュには、下記3つのメリットがあります。
メリット
- 送金速度が速い
- 時価総額が高い
- 取引手数量が安い(取引処理のスピードが速く、処理を待つ時間が短いから)
ハードフォークで生まれたビットコインキャッシュ(BCH)の2つのデメリット
ビットコインキャッシュには、下記2つのデメリットがあります。
デメリット
- 定期的な仕様変更により、1度取引が止まる(取引所が仕様変更に対応するため)
- ハードフォークによる通貨のアップデートで、価格が変動しやすい(通貨の利便性向上が予想されるため)
まとめ
- ビットコインキャッシュは取引手数料が安い
- ビットコインキャッシュは送金速度が速い
- ハードフォークとは分裂を意味し、仮想通貨のアップデートにつながる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。