仮想通貨取引をする上で、取引所選びはとても重要です。
取引所を選ぶ際には、それぞれの特徴を把握し、自分に合う取引所がどこなのかを調べることが大切です。
「有名ではないけどこの仮想通貨で取引をしたい!」というものがあれば、海外の取引所も選択肢に含めるべきです。
その中でもユニコーン企業として注目を集めている、coinbase(コインベース)について今回は紹介します。
目次
coinbaseはどんな取引所?
まずは、coinbaseの基本的な特徴から見ていきましょう。
仮想通貨業界のユニコーン企業
coinbaseは仮想通貨業界のユニコーン企業として有名です。






- 企業の評価額(時価総額)が10億ドル以上
- 株式上場していない
- 創業10年以内
つまり、設立から間もないが高い評価を得ているベンチャー企業を指しています。
フェイスブック社やツイッター社も、かつてはユニコーン企業でした。



世界32ヶ国で利用者数は1300万人以上
coinbaseは世界32カ国で利用されており、利用者数は1300万人以上です。
取引量が多いことで有名なbitFlyerでも約100万人程度です。



これだけ多くの人に使われているということで安心感を持てそうです。
2016年に三菱UFJ銀行と提携
出典:三菱UFJ銀行
2016年7月に、coinbaseは三菱UFJ銀行(当時:三菱東京UFJ銀行)との資本・業務提携を発表しています。






三菱UFJは仮想通貨の技術を現在のサービスに応用するために、coinbaseは日本への事業展開をするための提携でした。
2018年に日本への進出を発表
三菱UFJ銀行との提携から2年経った2018年6月、coinbaseは日本への進出を発表しました。






coinbaseで取引を行うためにはアメリカのパスポートや免許証が必要です。
日本人でアメリカのパスポートや免許証を持っている人はほとんどいないでしょう。
口座登録をすることはできますが、多くの日本人は売買できない状態なのです。
coinbaseが扱っている仮想通貨は?
coinbaseでは2018年11月現在、8種類の通貨を取り扱っています。
今後もその数が増える可能性もあり、目が離せないでしょう。具体的に扱っている仮想通貨をチェックしてみましょう。
8種類の仮想通貨を取引可能
coinbaseは以下の8種類の仮想通貨を取り扱っています。(2018年11月現在)
- ビットコイン
- イーサリアム
- ビットコインキャッシュ
- ライトコイン
- イーサリアムクラッシック
- 0X
- USDコイン
- ベーシックアテンショントークン



知名度の高い仮想通貨、リップルの取扱は行っていません。あまり有名ではない仮想通貨を買える点は嬉しいですが、リップルで取引をしたい人には不向きです。
仮想通貨は更に増える可能性も
今までに仮想通貨取引所は新しい銘柄を取り扱いスタートしてきたように、coinbaseでもリップルを始めとして知名度の高い銘柄の取り扱いをスタートする可能性は否定できません。
8種類の内の1つ、ベーシックアテンショントークンは、2018年11月9日に新しく取り扱いがスタートしました。
2018年7月には0Xとベーシックアテンショントークンを含めた、5種類のアルトコインの取り扱いを検討していると発表がありました。



そのため、今後もアルトコインの取り扱いが増える可能性は高いです。
また、三菱UFJ銀行はリップルの送金能力の高さを評価しています。提携をしている以上は、coinbaseがリップルの取扱を始めても不思議はないでしょう。
coinbaseの手数料
次に、coinbaseの手数料について見てみましょう。



日本の取引所より手数料が高い
coinbaseの手数料は日本の取引所と比較すると高めの設定です。
入金手数料は無料ですが、売買取引には約1.5%の手数料がかかります。
日本は基本的に取引手数料が無料のところが多いです。それと比較すると1.5%は高いと感じてしまいます。
また、出金する際には少なくとも0.15ドル(約18円)の手数料が必要です。



coinbaseのメリット
coinbaseのメリットは主に以下の3つです。
- 三菱UFJ銀行と提携している
- ウォレットアプリが使いやすい
- セキュリティ対策が整っている
1つずつ詳しく見てみましょう。
三菱UFJ銀行と提携している
coinbaseは、三菱UFJ銀行と提携しているので、日本人向けのサービス展開が期待できます。



日本のメガバンクである三菱UFJ銀行と提携している以上は、日本人向けにサービスを改善してくれるでしょう。
世界展開をしているcoinbaseの今後の日本での展開には注目したいですね。
ウォレットアプリが使いやすい
coinbaseは、スマートフォン用のウォレットアプリを提供しています。
このアプリは500万以上のダウンロード数がありながら、評価は星4以上。高評価を得ているアプリです。
それだけ使いやすく、ユーザーから魅力的とみられているのがわかります。
なお、このアプリは日本語にも対応しています。日本人ユーザーにも使いやすい点は嬉しいですね。
セキュリティ対策が整っている
coinbaseはセキュリティ対策が整っています。2018年1月にセキュリティ向上を最優先すると発表しています。



coinbaseはアメリカ最大級の取引所なので取引には実績があります。
コールドウォレットの割合が高い点が評価ポイントですが、更にセキュリティが強くなると取引でも安心ですね。



-
コインチェック(Coincheck)の取引所とは|<登録方法・使い方・手数料>~<事件のその後の歴史>までマルっと解説しました
コインチェックの特徴から歴史、その後などを整理しました。2019年1月11日にコインチェックは金融庁に認可され、再開が可能となりました。
現在は証券会社のマネックスグループに買収されましたが、いったいどのような会社なのでしょうか。続きを見る
coinbaseのデメリット
一方、coinbaseのデメリットは主に以下の3つです。
- 扱っている仮想通貨が少ない
- 利用者の評判が良くない
- 手数料が高い
こちらも1つずつ詳しく見てみましょう。
扱っている仮想通貨が少ない
coinbaseの取扱通貨数は8種類です。






日本の取引所では5種類程度が平均なので、多いことは多いです。ただし、海外の取引所として考えると多くはありません。
海外の取引所の中には数十種類~100種類以上の仮想通貨を取り扱っているところがあります。もちろん多ければ良いわけではありません。
しかし、せっかく海外の取引所を利用するのであれば、たくさんの仮想通貨で取引できた方が良いでしょう。



利用者の評判が良くない
coinbaseは、利用者からの評判があまり良くありません。2017年頃からアメリカでは仮想通貨関連の苦情が増加しました。大半がcoinbaseに関する苦情だったのです。
細かい数字で見ると、2017年1月~8月の8ヶ月で約300件だったcoinbaseへの苦情は、2018年1月~2月で900件以上となりました。






内容は「取引処理が遅い」「見に覚えのない請求がある」「口座残高が減った」など重大なものが多く、利用して大丈夫か不安になるものがメインでした。
手数料が高い
最後が手数料の高さです。先ほども説明しましたが、coinbaseは売買取引時の手数料が高いです。
売買のたびに一定割合で手数料が課せられるため、仮想通貨取引における利益が減ってしまいます。



coinbaseは今後に期待の取引所
デメリットの少なくないcoinbaseですが、今後に期待したい取引所として無視できないでしょう。
期待できるポイントを最後に説明します。
日本での取引がまだできない
何よりも問題なのは日本人の取引に対応していない点です。口座登録は可能ですが、日本の身分証明書に対応していないため、仮想通貨の取引ができないです。



日本での展開が本格的になれば、手数料が安くなるなど、良いニュースが聞けるかもしれませんね。
メガバンクと組んでいるので将来性がある
coinbaseは日本のメガバンク、三菱UFJ銀行と提携しています。
日本のメガバンクの一角として影響力の大きい銀行と提携している以上、coinbaseとしても日本は無視できない存在となっていくでしょう。
三菱UFJ銀行と一緒に、日本向けのサービスを展開してくれる可能性は十分高いです。
メリットも多くあるため、日本での今後の展開には期待が高まりますね。
coinbaseのまとめ
- coinbaseは世界32カ国、1300万人が利用する取引所。
- FacebookやTwitterと同様、ユニコーン企業と呼ばれている。
- 取り扱っている仮想通貨は8種類。海外の取引所としては少ない。
- リップルは取り扱っていない。
- 取引にはアメリカのパスポートか免許証が必要。日本人が利用することはできない。
- 三菱UFJ銀行と提携しているので、日本での今後の展開に期待したい取引所。
- ウォレットアプリとセキュリティがメリット。
- 手数料が高く、評判が良くないのがデメリット。
日本のメガバンクと提携しており日本進出の発表しています。日本人向けのサービスを備えて、取引所をスタートしてくれるでしょう。
今後に期待の取引所であることは間違いありませんので、最新情報には注目をしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。