コインチェックの巨額流出事件で一躍話題になった、和田元社長。
いったいどんな人物で、どのような経歴の持ち主なのでしょうか?
この記事では、和田元社長とコインチェックに関するこれらの疑問を解説していきます。
この記事でわかること
- コインチェック元社長の和田晃一良さんってどんな人?
- NEM流出事件の概要
- 和田元社長の問題発言
- 新社長・勝屋敏彦さんについて
- 【最新】1月11日に行われた記者会見の内容とは?




目次
すべてはコインチェックのNEM流出事件から始まった
2018年1月26日、大手取引所のコインチェックがハッキングされ、仮想通貨NEMが大量に流出しました。
その被害額はなんと約580億円。
記者会見が行われ、重大事件として注目を集めましたが、和田元社長の淡々とした様子も話題となりました。
出典:時事通信映像センター
世間を騒がせた和田元社長の経歴
氏名:和田 晃一良(わだ・こういちろう)
年齢:28歳(1990年11月1日生まれ)
出身:埼玉県
経歴:西武各園文理高等学校 卒業
東京工業大学工学部経営システム工学科 中退
大学在学時には株式会社NEOPAというウェブアプリ制作会社でアルバイトしており、「SPITraining」というAndroidアプリを開発しています。
その後、クックパッド主催の第3回開発コンテスト24という、24時間で課題に沿ったアプリを開発するというコンテストで優勝した経験の持ち主です。



2012年6月、友人と「STORYS.JP」の運営を開始。
2012年8月、コインチェック株式会社の前身となるレジュプレス株式会社を設立して、大学を中退。
2014年8月、ビットコインを扱うコインチェックサービスを開始、代表取締役となる。






STORYS.JPは現在、本業であるCoincheckに専念するために、1010株式会社という企業に事業譲渡しています。
そしてコインチェックは、国内主要取引所の1つにまで成長を遂げました。
【大炎上】和田元社長の問題発言・行動の数々
2018年1月にNEM流出事件が起きてから、どんどん和田元社長の過去がネットで掘り下げられていきました。
そして過去のTwitterの発言が一気に炎上しました。
その中でも特に強烈な発言をご紹介します。
カイジ発言
作中では富豪が、負債者の苦しんでいる姿を見て楽しむシーンがあります。
それに例えて人を見下すような発言に「人格を疑う」などと炎上が起きました。
ホームレスおばさん発言
「金は手に入れても人の心がないのか」「上に立つ人間の発言じゃない」とこれも炎上。
和田元社長の冷酷さが表出しているとネット上で騒がれました。
NEM流出事件直後に、出会い系で女探し!?
NEM流出事件の翌日、和田元社長のものと思われる出会い系サイトのアカウントを第三者が暴露。
この出会い系アプリを利用するはFacebookの認証が必要なため、ほぼ本人で間違いないという。
事件後24時間以内のログインと表示されており、「こんなときにも女遊びか」と炎上しました。
和田元社長、退任
出典:週刊エコノミスト
これまでの事件を受けて、和田元社長は社長を退任します。
巨額流出事件から、コインチェックの経営体制は大きく変化していきます。
マネックスグループに買収され、新体制へ
2018年4月6日、コインチェックは「マネックスグループ株式会社の完全子会社化及び新経営体制のご報告」を発表。
この報告では和田元社長の退任と、マネックスグループ株式会社の完全子会社化を発表し、新経営体制となることを宣言しました。
マネックスグループは、オンライン証券業界で経営管理やシステムリスク管理を培ってきました。
このノウハウを活かして、コインチェックは
・顧客保護を徹底し、安心できる取引環境を提供すること
・経営体制を抜本的に見直すこと
を表明しました。
和田元社長は執行役員に
この新体制報告の10日後に臨時株主総会が行われ、和田元社長は不正流出の責任をとって社長を退任するという形を取りました。
現在は執行役員としてシステム担当業務などに当たり、引き続きコインチェックの運営に携わっています。
新社長には、東大卒エリート・勝屋敏彦さんが就任
氏名:勝屋 敏彦(かつや・としひこ)
年齢:52歳
経歴:東京大学法学部 卒業
1989年、三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。
2006年、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(現マネックスグループ)入社。
2015年、社長就任という華々しい経歴の持ち主です。
勝屋新社長が語る今後のコインチェック
「(流出事件で)失った信頼・信用を取り戻すことが重要」
「2019年度は収支を均衡化させ、利益を出せる体制にしたい」―――
1月11日の記者会見で、勝屋新社長はこのように語っています。
セキュリティ強化により注力し、コインチェックを立て直していく決意を新たにしました。
【緊急会見】金融庁に認可され、再スタートを切る
2019年1月11日、みなし業者から正式業者へ
1月11日にコインチェックが緊急会見を開きました。
金融庁が、コインチェック株式会社を正式に登録業者として認可したと発表したのです。
これまでは登録申請中で「みなし業者」でしたが、「正式業者」と認められました。
コインチェックが加わったことで、登録が認められた交換業者は計17社となりました。
これまで以上にハッキング対策に注力
金融庁は、
・不正アクセス(ハッキング)に対する防御
・顧客の資産と自社の資産を分ける分別管理
・マネーロンダリング(資金洗浄)対策
などの取り組みが進んだと評価し、正式業者への認可に至りました。
また、顧客の財産保護やクレーム・問い合わせ対応の強化も行っています。
トップが和田元社長から勝屋新社長へと代わった新経営体制でコインチェックは再スタートを切りました。
マネックスグループの証券会社で培ってきたノウハウを活かしながら、内部体制の整備と強化のに努めています。
まとめ
コインチェック社のNEM流出事件から約一年。
流出事件や和田元社長の炎上などの苦難を乗り越え、コインチェックは取引所としての信頼を取り戻そうと動いています。
1月11日には金融庁に正式な交換業者として認可を受けるなど、少しずつ前進しているようです。
今後の勝屋新社長の経営手腕に期待したいですね。
それでは、まとめです。
2018年1月、大手取引所のコインチェックがハッキングされ、巨額流出事件が起きた
和田元社長は解任され、執行役員として再スタート
その後、和田元社長のTwitterの過去の発言などが掘り出され、ネットで炎上した
新体制発足、新社長は勝屋敏彦さん
2019年1月11日、コインチェックが金融庁に正式に交換業者として認可された
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
それではまた次の記事でお会いしましょう。