
- 仮想通貨のレバレッジ取引の証拠金維持率ってなに?
- 証拠金維持率によって借金を負う可能性はある?
- 証拠金維持率の高い方がいいの?低い方がいいの?
記事の前半では証拠金維持率とは何か、どんな働きをするのかを解説し、後半で証拠金維持率のメリットやデメリット、おすすめな取引所を解説します。



今すぐにレバレッジ取引を始めたいという人は「仮想通貨のレバレッジ取引におすすめ国内取引所3選」を見てくださいね!
この記事でわかること
目次
仮想通貨の証拠金維持率はレバレッジ取引の際の資産を守る
仮想通貨の証拠金維持率はレバレッジ取引におけるユーザーの資産を守る働きをします。
証拠金維持率って?
証拠金に対して純資産が占める割合
なぜなら、取引所が定める証拠金維持率を下回るとロスカット(自動決済)されるからです。
例えば証拠金維持率が80%を下回るとロスカットされる場合は以下の通りです。
- 必要証拠金の25万円を用意
- 25万円に4倍のレバレッジをかけて1BTC=100万円で購入
- 有効証拠金(口座の残高)が30万円とする
- 口座残高が20万円(25万円(必要証拠金)×80%)でロストカットされる
含み損は10万円(30万円(口座残高)-20万円)です。
つまり、1BTC=90万円に下落するまで含み損に耐えられるとわかります。
証拠金維持率が一定値を下回るとロストカットされる
証拠金維持率が一定額を下回るとロスカット(自動決済)されます。
なぜなら、証拠金維持率の仕組みがあることで証拠金以上の損失を防ぐからです。
仮に証拠金維持率がない場合、自動決済されないのでユーザーは多額の借金を支払わなければなりません。
ロストカットの仕組みは取引所によって異なりますが、証拠金維持率がユーザーの資産を守ります。
証拠金維持率は仮想通貨の取引所によって異なる
証拠金維持率は取引所によって比率が異なります。
GMOコインの場合、突然ロストカットされることはありません。
まず、証拠金維持率100%を下回るとロストカットのアラートが鳴り、75%に達するとロストカット処理されます。
ロストカットまでに猶予があるので、急に証拠金がなくなるリスクが軽減されています。



証拠金維持率に関するQ&A
証拠金維持率に関するQ&Aは以下の3つです。
- 国内取引所の証拠金維持率はどのくらい?
- 証拠金維持率の計算ってどうやるの?
- 証拠金維持率を下回ると借金が発生する?
Q1.国内取引所の証拠金維持率はどのくらい?
A1. 国内取引所の証拠金維持率は大体75%~80%です。
仮にレバレッジ4倍をかけて100万円分を取引するとします。
証拠金が25万円で口座に30万円分の入金がある場合、証拠金維持率は120%です。
レバレッジ率が上がるにつれて証拠金維持率は下がるので、レバレッジ取引に慣れないうちはレバレッジ率は1倍から2倍で取引しましょう。






Q2.証拠金維持率の計算ってどうやるの?
A2. 証拠金維持率 = 有効証拠金÷必要証拠金×100で求めることができます。
例えば、証拠金が25万円で口座に30万円分あるとすると、証拠金維持率=30万円÷25万円×100=120%です。
つまり、証拠金維持率とは入金額に対する証拠金の割合といえます。
証拠金維持率は急な価格変動に備え、できる限りで高い水準を保ちましょう。
Q3.証拠金維持率を下回ると借金が発生する?
A3. 証拠金維持率を下回ると借金が発生します。
なぜなら、ロスカットの仕組みが間に合わない場合があるからです。
仮想通貨は価格変動が激しいのでロスカットの仕組みが間に合わず、追証が発生する場合があります。



仮想通貨の証拠金維持率があるメリットは2つ
仮想通貨の証拠金維持率がある場合のメリットは以下の2つです。
- 証拠金維持率があることでユーザーを多額の借金から守る
- 証拠金維持率を保つことで急なロスカットを回避できる
1. ユーザーを多額の借金から守る
証拠金維持率の規定があることで、ユーザーは多額の借金を背負う可能性から守られています。
なぜなら、レバレッジ取引はレバレッジをかけて大きな金額を取引するので借金も倍になるからです。
証拠金維持率の仕組みでユーザーの資産は守られます。
2. 証拠金維持率を保つことで急なロスカットを回避できる
証拠金維持率を保つことで急なロスカットを回避できます。
証拠金維持率が取引口座への入金額に対して大きく下回っている場合、レバレッジをかけすぎている可能性があります。
証拠金維持率が100%を下回りそうだと気が付いた時は以下3つの対策を検討しましょう。
- 掛けるレバレッジ率を下げる
- 入金額を足して証拠金維持率を上げて取引を継続する
- 自ら決済する(損切する)
ロスカットされてしまうと取引が終了し、証拠金も失うので注意しましょう。
仮想通貨の証拠金維持率があるデメリットは2つ
仮想通貨の証拠金維持率がある場合のデメリットは以下の2つです。
- 証拠金維持率を下回ると急なロスカットがある
- 損失を取り返して利益を得るチャンスがない
1. 証拠金維持率を下回ると急なロスカットがある
証拠金維持率が下回ると、急なロスカットで取引が終了してしまいます。
なぜなら、ロスカットが発動すると、取引ができなくなり証拠金も没収されるからです。
証拠金がなくなると、再び取引するためには改めて入金しなければなりません。



2. 損失を取り返して利益を得るチャンスがない
証拠金維持率があると、損失額が大きくならない代わりに損失を取り返すチャンスがありません。
なぜなら、1度ロスカットされると再び余剰資金を用意して取引を再開しなければならないからです。
最悪の場合、取引を続けることで証拠金を失い続け、損失だけが膨らむ可能性があります。
証拠金維持率を有効活用してレバレッジ取引する際の注意点は3つ
仮想通貨のレバレッジ取引の際に証拠金維持率を有効活用する方法は以下の3つです。
- 証拠金維持率が高い取引所を選ぶと安心
- 含み損が少ないうちに決済を済ませる
- レバレッジ取引は余剰資金で行う
1. 証拠金維持率が高い取引所を選ぶと安心
証拠金維持率の高い取引所が安心です。
なぜなら、早い段階で決済されるので含み損が発生した場合も安心だからです。
よって、証拠金維持率が高い取引所で取引する場合、100%以上の証拠金維持率を保つことで取引を継続しやすくなります。
仮想通貨のレバレッジ取引をする時はロストカットを避けた短期集中の取引を心がけましょう。
2. 含み損が少ないうちに決済を済ませる
仮想通貨のレバレッジ取引は含み損が少ないうちに決済を済ませましょう。
なぜなら、レバレッジ取引は証拠金維持率を保って取引することはもちろん、日ごとに0.04%/日で手数料がかかるからです。
決済のタイミングを逃してしまうと含み損が膨らみ、突然のロストカットに遭うリスクが高まるので注意しましょう。
3. レバレッジ取引は余剰資金で行う
レバレッジ取引は必ず余剰資金で取引しましょう。
なぜなら追証(追加の借金)がゼロの取引所ではない場合、レバレッジ率に応じて追加の借金額が増える可能性があるからです。
レバレッジ取引は少額な証拠金で高額な利益を得るチャンスがあり、高額な証拠金で取引したくなる人も多いでしょう。
しかし証拠金維持率が下がった場合、追加で証拠金を足す必要があります。
よって、証拠金の支払いは無理のない余剰資金を使いましょう。



仮想通貨のレバレッジ取引におすすめ国内取引所3選
仮想通貨のレバレッジ取引におすすめな国内取引所2選は以下です。
取引所名 | 取引手数料 | レバレッジ率 | 通貨数 | ロスカット |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
![]() ![]() | ◎ | ◎ | ○ | ○ |



- アルトコインのレバレッジ取引が豊富なDMM Bitcoin(DMMビットコイン)
- スマホでレバレッジ取引ができるGMOコイン
まとめ
- 仮想通貨のレバレッジ取引における証拠金維持率はユーザーの資産を守る
- 証拠金維持率は100%安心とは言えないので注意する
- 国内の取引所証拠金維持率は75%~80%が一般的
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。