
- 仮想通貨と有価証券って何が違う?
- 仮想通貨が有価証券として扱われるとどうなる?
- 仮想通貨が有価証券になると価格に変化はある?
記事の前半では仮想通貨が有価証券化するメリットを解説し、後半で有価証券化しそうな仮想通貨を紹介します。



今すぐに仮想通貨を取引したいという人は「 有価証券化されそうな仮想通貨が買える取引所3選」を見てくださいね。
この記事でわかること
目次
仮想通貨は有価証券ではない
仮想通貨は2020年4月現在、有価証券ではありません。
有価証券って
財産としての価値を持つ証明書
(例):株式や国債などの債権、手形や小切手など
2020年4月現在、日本では仮想通貨は金融庁に規制されていて雑所得扱いです。
一方、アメリカでは米証券取引委員会が「仮想通貨を有価証券とするか」を検討しています。
今後、仮想通貨が有価証券として認定される可能性はゼロではありません。
仮想通貨が有価証券化するメリットは3つ
仮想通貨が有価証券化するメリットは以下の3つです。
- 仮想通貨が有価証券化すると新規投資家の参入が増える
- 有価証券化した仮想通貨の価格が上がる
- 仮想通貨が有価証券化すると仮想通貨の市場が健全化される
1. 仮想通貨が有価証券化すると新規投資家の参入が増える
仮想通貨が有価証券化されると、仮想通貨の投資に参入する新規投資家が増えるでしょう。
なぜなら、仮想通貨が有価証券化すると株や証券と同じ扱いになるからです。
現在、仮想通貨交換所の利用者は過去最高の約6万5000口座(※1)で株式投資を行う人口が約5,500万人(※2)です。
つまり、仮想通貨が有価証券化すると仮想通貨の取引者に加えて株式投資家の参入も見込まれ、仮想通貨の更なる価格上昇が期待できるでしょう。
(※1:日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が2020年1月10日に公開した「月次統計資料」
※2:日本取引所グループ(JPX)の「2018年度株式分布状況調査の調査結果について」)
2.有価証券化した仮想通貨の価格が上がる
仮想通貨が有価証券化されると価格の上昇が期待できます。
なぜなら、仮想通貨が有価証券として米証券取引委員会(SEC)の監視下に置かれるからです。
仮想通貨の取引や取引ルールを規制当局が管理するため、通貨の安全性が保たれて通貨の価値が上がります。
結果として、仮想通貨の取引者が増えることによる通貨の価格上昇が期待できるでしょう。
3.仮想通貨が有価証券化すると仮想通貨の市場が健全化される
仮想通貨が有価証券化すると、金融庁による監視が厳しくなるので不正行為の取り締まりが強化されるでしょう。
仮想通貨のインサイダー取引や価格操作はもちろん、投資家を扇動する営業行為も違反です。
仮想通貨が有価証券化することで取引の安全性は高まり、通貨の取引価格が安定するでしょう。
仮想通貨が有価証券化するデメリットは3つ
仮想通貨が有価証券化するデメリットは以下の3つです。
- 仮想通貨が有価証券化すると規制当局の監督下に置かれる
- 仮想通貨が有価証券化するとICOが作りにくくなる
- 仮想通貨取引所で仮想通貨が買えなくなる
1. 仮想通貨が有価証券化すると取引ルールが厳しくなる
仮想通貨が有価証券化すると取引ルールが厳しくなります。
特に現在行われているICOの作成が難しくなるでしょう。
ICOって?
「イニシャルコインオファリング」と呼ばれる新しい仮想通貨を作る資金調達の仕組み
仮想通貨の取引ルールが厳格化すると、ICOによる資金調達が減少する可能性があります。
仮想通貨が有価証券化すると、ICOを手に入れにくくなるでしょう。
2.仮想通貨が有価証券化すると通貨の取引量が減る
仮想通貨が有価証券として扱われるようになると価格が下がる可能性があります。
なぜなら、SECの認可がない仮想通貨取引所は有価証券を取り扱えないからです。
SECって?
SECは「Securities and Exchange Commission」の略で、アメリカで設立した株式や債券の取引管理や証券取引の法律を管理する機関
取引所が仮想通貨を取り扱えないと仮想通貨の取引所が減少し、仮想通貨の流通量や取引量が下がるでしょう。
結果として、仮想通貨自体の価値が下がるかもしれません。
3.取引所で仮想通貨がいつでも買えなくなる
仮想通貨が有価証券化されるといつでも仮想通貨が買えなくなるでしょう。
有価証券化されると、仮想通貨は証券取引所でしか取引できません。
現在の仮想通貨取引所は24時間年中無休で営業するのに対して証券取引所の営業日は限られています。
価格変動が激しい仮想通貨取引の場合、取引日が限られると取引チャンスを逃す可能性が大きくなるでしょう。
有価証券化が期待できそうな通貨は3種類
今後、有価証券化される可能性がある通貨は以下の3種類です。
以下の3種類の通貨はたびたび米国の機関で議論が繰り返されてきた通貨です。
つまり、有価証券化される可能性が特に高い仮想通貨と言えるでしょう。
- 世界最初の仮想通貨であるビットコイン
- 国際送金に優れるリップル
- 時価総額が第2位のイーサリアム
※ビットコインの次に来る仮想通貨が知りたいという人はこちらの記事を見てくださいね。
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ビットコインの次に来る仮想通貨はなに?
ビットコインの次に来る仮想通貨は何かを解説します。ビットコインは次に大幅な暴落や価格が下がるのか、ビットコインやリップル以外に投資先としておすすめな通貨は何かを説明します。
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有価証券化されそうな仮想通貨が買える取引所3選
有価証券化されそうな仮想通貨が買える取引所は以下の3つです。
取引所名 | 取引手数料 無料 | 入金・送金手数料 無料 | 口座開設が早い | 通貨数が多い |
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![]() ![]() | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
![]() ![]() | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
![]() ![]() | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
まとめ
- 仮想通貨が有価証券化される可能性はある
- 仮想通貨が有価証券化されると仮想通貨取引所で通貨が買えなくなる
- 仮想通貨が有価証券化されると通貨の流動性が下がる可能性がある
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。