あなたはドージコインをご存知ですか?
ドージコインは柴犬をモチーフにしている可愛らしい仮想通貨です。
ドージコインは現在、1DOGE(ドージコインの単位)あたり約0.2円~0.6円で取引をされています。(2019年1月11日現在)
最も有名な仮想通貨、ビットコインを同じ単位で(1BTC)買う場合は少なくとも約40万円が必要です。
ドージコインはとても安いので、値段だけを見ると「価値はあまりない仮想通貨なのかな?」と思ってしまいますよね。
しかし、ドージコインはビットコインよりも優れた特徴を持っています。海外で人気のとても優秀な仮想通貨なんです。
今回はドージコインの特徴や人気の秘密、将来性について説明をしていきます。
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目次
ドージコイン(Dogecoin)は柴犬がモチーフの仮想通貨
ドージコインは2013年12月に一般公開をされた仮想通貨です。作ったのは元IBMエンジニアのアメリカ人、ビリーマーカス氏。
ビットコインのパロディとして作られた、遊び用の仮想通貨です。そのためマイニングで採掘されるなど、ビットコインと似た特徴を持ち合わせています。
まずはドージコインが生まれた背景と特徴を見ていきましょう。
元々は遊びで作られた
ドージコインはアメリカのコミュニティで話題になった柴犬をモデルに作られた遊び用の仮想通貨です。
柴犬がモチーフということで面白がって買われていたり、インターネット上でのチップとして活用がされたりしていました。
いわゆる仲間内のコミュニティ内で使用されるケースが多かったです。
日本では「2ちゃんねる」で有名なアスキーアートをモチーフにしたがあります。誕生の経緯や使われ方は、に近い仮想通貨です。






モデルは日本の柴犬
出典:かぼすちゃんとおさんぽ
この1枚の画像がきっかけで、ドージコインは作られることになりました。
ドージコインのモデルになっているのは「かぼすちゃん」という日本の柴犬です。






「かぼすちゃん」の人間らしい表情が英語圏でウケ、海外の人気サイトでコラージュ画像が大流行しました。






ビットコインと何が違うの?
ビットコインを真似して作られたドージコイン。柴犬がモチーフという点以外には何が違うのでしょうか。
ビットコインと比べると値段が安いドージコインですが、ビットコインよりも劣っているわけではありません。
安い理由とあわせてドージコインの特徴を2つ、詳しく紹介します。
送金スピードが早い
仮想通貨で送金をするときに問題になるのが、送金にかかるスピードです。
これには「ブロックチェーン」という技術が関係しています。ブロックチェーンは取引を記録する台帳だと考えてください。
詳しくは以下のブロックチェーンの記事を読んでみてくださいね。
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ブロックチェーン(blockchain/分散型台帳技術)とは?仮想通貨を支えるシステムの秘密
ブロックチェーンは、2009年にサトシナカモトが仮想通貨の起源であるビットコインを支える技術として発表されました。仮想通貨が通貨として機能し、サービスを動かしていくことを支える技術として非常に注目されています。
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この台帳に取引の記録を記載されるまでの時間が送金にかかる時間です。
たとえばビットコインは送金に10分かかります。しかし、ドージコインの場合は送金が約1分で完了します。
このことから、ドージコインが寄付に利用されることが多いのです。
ドージコインは発行枚数に上限がない
ビットコインと大きく違うのは、発行枚数に上限がないことです。ビットコインの発行枚数は2100万枚と決まっています。
一方、ドージコインには発行できる枚数に決まりがありません。市場に出回っている枚数が多いため、供給が多いのです。
買いたい人が多くても、発行枚数も多いので、価格の値上がりが起こりにくい仕組みが出来ています。これがビットコインと比較して安い理由です。
上限がないため価格が暴落する可能性もあります。しかし価格が安いため、売って儲けたい人は少なく、供給が多くなりすぎることはないです。
現時点で極端な値下がりを心配する必要はないでしょう。
みんなドージコインをどうやって使っているの?
ここまででビットコインと違う点をわかってもらえたと思います。
送金が早く、価格が安定していることがドージコインの良い特徴です。
それではドージコインはどのような時に使われているのでしょうか?
主な活用方法を2点紹介します。
寄付に使われている
送金にかかる時間が短く、1枚あたりの価格が安いため、ドージコインは寄付する際に活用されています。
「寄付に向いている通貨」というイメージが付いたのは、2014年のオリンピックです。
この時に行われた寄付がドージコインの知名度を上げました。
ソチオリンピックに出場が決まっていたボブスレーのジャマイカ代表。しかし、資金が足りずに参加が危ぶまれていました。
その時、資金を集める手段として使われたのがドージコインを使った寄付です。結果、約3万ドルがジャマイカ代表へ寄付をされることになりました。
2013年に登場したばかりの頃は知名度がほとんどなく、限られたコミュニティで活用をされていたドージコイン。この一件を機に、注目を集める仮想通貨となりました。
独自のコミュニティがある
ドージコインは日本の2ちゃんねるのようなコミュニティが発祥の仮想通貨です。
現在ではコミュニティ内のお金として活用をするケースもあります。
Redditというwebサイト内の「Doge Market」では、ドージコインを活用して取引を行うことが可能です。
また、SNSで応援したい投稿に出会った際は「いいね」をすることがあります。
ドージコインのコミュニティでは、「いいね」の代わり(もしくは一緒に)ドージコインをあげて、応援をすることができるのです。
このようにドージコインはビットコインとは違い、実際に私たちが生活している社会で使うということは想定していません。
あくまでもコミュニティ内での活用を目的としているのです。
ドージコインはとても安い仮想通貨
ドージコインの現在の相場
現在のドージコインのチャートは以下の通りです。(※チャートはBTC当たりの価格)
現在の価格は0.0000003BTC~0.0000008BTC(約0.2円~0.6円)です。(2019年1月11日現在)
単位が小さいのでチャートが大きく動いても、値上がりや値下がりの額は小さいということがわかります。ドージコインは安い価格で推移をしており、価格も安定をしています。
投資目的での取引が多いビットコインとは異なり、儲けるために購入しても、なかなか大きな儲けを出すことは難しいと言えます。
一方で、価格が安定していて、送金が早いため、寄付としては活用しやすいのです。
ドージコインを扱っている取引所は?
日本ではあまり聞きない仮想通貨ですが、どこで買うことができるのでしょうか。以前は日本でも買うことができました。
しかし、現在はドージコインを買うには、海外の取引所を利用する必要があります。
以前は日本で買うこともできた
出典:Mr.Exchange
注意ポイント
Mr.Exchangeは2018年3月に仮想通貨交換業の登録申請を取り下げています。
現在はMr.Exchangeで仮想通貨の取引を行うことはできません。
以前は日本のMr.Exchangeでもドージコインを購入することができました。
CMやニュースで目にすることは少ないので、あまり聞いたことがないかと思います。
Mr.Exchangeは、ドージコインのようなあまり有名ではない仮想通貨を買うことができる取引所でした。
例えば、ディセントやステラなど、日本では扱っている取引所が少ないアルトコインを買うことができました。
仮想通貨の取引所に必要な許可を金融庁に申請していましたが、2018年3月にこの申請を取り下げることを発表します。
Mr.Exchangeでの仮想通貨取引はできなくなってしまいました。現在は日本でドージコインを扱っている取引所はありません。
ドージコインを買うのであれば、海外の取引所を使うしかないのです。
海外での取引が主流
ドージコインは日本ではまだ浸透していない仮想通貨と言えます。そのため、日本で扱っている取引所はありません。
ドージコインを買う際にはPoloniex(ポロニエックス)やBittrex(ビットレックス)のような海外でも利用者が多く、手数料が安い取引所がオススメです。
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扱う通貨は50種類以上!ポロニエックス(Poloniex)のメリットは?
ポロニエックスはアメリカの大手取引所です。取り扱い通貨数は50種類以上で、通貨ペアも100種類を超えます。日本でも有名なステラ、ダッシュ、モネロ、ファクトムなど多くのアルトコインが取引できます。また、レバレッジ取引ができるほか、仮想通貨の貸し借りができるレンディングサービスも特徴のひとつです。
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不正疑惑で話題の取引所《Bitfinex》、使っても安心?特徴やメリット・デメリットを紹介
日本国内の取引所では取り扱っている仮想通貨の種類が少ないです。
海外での取引をお考えの方に、さまざまな話題性で注目を浴びているBitfinexの特徴やメリット・デメリット、登録方法などをご紹介します。続きを見る
しかし、海外の取引所で取引を行うには少し手間がかかります。海外の口座へ入金をするには、日本国内の口座から送金する必要があるからです。
日本国内の場合は、日本円を入金すれば取引を開始することができます。
また、海外の取引所は英語表記が基本です。英語と仮想通貨に慣れていない人には難しいかもしれません。
仮想通貨を始めて間もない頃はできるだけ、日本国内の取引所で売買をした方が良いでしょう。
ドージコインを買う場合には仮想通貨の取引に慣れてからか、日本での取引ができるようになってからがオススメです。
ドージコインは値上がりするの?
ここまでドージコインの特徴や取引所での取り扱いについて説明をしてきました。
それでは、ドージコインは儲けるために買うことに適している仮想通貨なのでしょうか。
ドージコインは価格が安定している上に、使われ方も明確です。大きく値上がりする可能性は低いでしょう。
ドージコインは価格が安定している仮想通貨
発行枚数に上限が定められていないため、ドージコインは比較的、供給が多い仮想通貨です。
ドージコインでは買いたい人が多くなりすぎて、価格が上昇するという事態が起こりにくくなっています。
また、独自コミュニティでの取引がされているため、価値が変わるという事態はなかなか起こりにくいでしょう。
大幅な上昇は見込めない
そもそもドージコインは投資目的で買う人よりも、ドージコインを買うことが目的の人が多いです。
- コミュニティで活用する
- 寄付の際に活用する
- ドージコインを持っていたい
こういった理由に加え、供給も多いので価格は安定をしています。ビットコインのように大きく価格が上昇するということはないと考えられるでしょう。
もちろんドージコインも過去から比較をすると価格は約20倍に上昇しています。しかし、ドージコインの場合は元の価格が安いので、0.01円が0.2円になった程度です。
ドージコインはビットコインとは違って使われ方が明確な上に、価格が安定をしている仮想通貨です。
ビットコインのような数万倍規模の価格上昇は期待しない方が良いでしょう。
儲けたいなら知っておくべき仮想通貨3選
仮想通貨で儲けたいのであれば、ドージコインではない、他の仮想通貨を買うことをオススメです。
たくさんの種類がありますが、その中でも今後の値上がりを期待できる仮想通貨を3つ紹介します。
①イーサリアム
イーサリアムは時価総額がビットコインに次ぐ第2位の仮想通貨。
イーサリアムにはスマートコントラクトという機能があります。サービスを利用する人とサービスを提供する人の間で、不正な取引が発生しないようにできる仕組みです。
手間をかけずに真っ当な取引をできるため、ビジネスに役立つ機能として注目を集めました。
この技術を活用したい企業はイーサリアム企業連合に加盟しており、三菱UFLやトヨタ自動車、マイクロソフトといった有名な企業が名を連ねています。
イーサリアムは、ビットコインの進化系とも呼ばれており、今後ますます注目が集まりそうな仮想通貨です。
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イーサリアムはひとことで表すと「インターネットを使ったコンピューター」です。ブロックチェーン技術を利用している点でビットコイン(BTC)に共通しますが、単なる仮想通貨ではありません。
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②リップル
リップルは海外への送金機能に優れている仮想通貨です。国際送金を早く、簡単に、安くすることを目的に作られました。
現在、海外への送金には複数の銀行を経由する必要があります。そのため時間がかかる上に、手数料が高いです。リップルはその時間とお金を減らすために考えられました。
現在は国内で約50以上の銀行と提携をしています。みずほ銀行では実証実験が行われており、実用化への期待が高まっています。
数十円~数百円と比較的安いこともあり、初めての取引でも手を出しやすいです。
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リップルとXRPの違い、分かりますか?リップルの超基礎を学ぶ
リップルはアメリカのRipple, Inc.(リップル社)が開発した国際送金に特化したプラットフォームです。リップルが持つグローバル送金ネットワークを活かして、国際送金がより便利になる仕組みです。
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③ライトコイン
ライトコインは実用性を重視した仮想通貨です。
発行枚数の上限はビットコインの約4倍の8100万枚。送金スピードは2分半でビットコインの1/4です。
通貨として活用されることを目的としているため、ビットコインよりも高い機能を持っています。まだ、知名度は低いので実用には至っていません。
しかし、ビットコインの不便な点を補っているライトコインは今後普及していく可能性を秘めていると言えるでしょう。
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【ライトコイン(LTC/Litecoin)】2020年今後の価格はどうなる?
ライトコインは、ビットコインをもとにビットコインよりも実用性を重視して作られた仮想通貨です。2019年に入り価格は上がり続け6月には年初来高値をつけ13,000円を超えました。積極的な企業との提携や、2019年8月に迎える半減期などこれから期待が持てる仮想通貨です。
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ドージコインを買うなら遊び感覚で
ドージコインはビットコインのように儲け目的で買う人よりも、ドージコインを持っていることを目的にしている人が多いです。
これから値上がりする可能性がゼロではないですが、期待はできないでしょう。あくまでも遊びのコインという感覚で買うことが良いです。
ドージコインのまとめ
- ドージコインは2013年に開発された仮想通貨
- デザインのモデルは日本の「かぼすちゃん」という柴犬
- ビットコインの機能を真似しているが、ビットコインよりも送金が早く、価格は安定している
- ソチオリンピックでは選手に向けての寄付に使われた
- 独自のコミュニティでの活用が多い
- 価格は約0.2円~0.6円(2019年1月11日現在)
- 日本では扱っている取引所はなく、海外での取引がメイン
- 値上がりの期待は薄いので、儲けるために買うには適していない
- 儲けるために買うなら「イーサリアム」「リップル」「ライトコイン」がオススメ
ドージコインは仮想通貨にしては比較的安定をしていて、コミュニティにおいては実際に利用されています。
suicaやnanacoのように、決められた店で使用できる電子マネーに近いのかもしれません。
ドージコインは儲けるための取引には向いてませんが、デザインがかわいらしいから買う方もいます。
他の仮想通貨とは違った、投資目的ではない取引をしてみても面白いかもしれないですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。あなたの今後の取引に役立てれば嬉しいです。