仮想通貨はどうして暴落したのか?
仮想通貨は今後、以前と同じ価格まで値上がりするのだろうか?
仮想通貨の中でもイーサリアムは再び暴落する可能性はあるのか?
あなたはこのようなことを疑問に思っていませんか?
大儲けしたという声もありますが、一方で暴落によって損をしたという人の方が多い印象でしょう。
この記事では、仮想通貨の中でもイーサリアムの暴落について紹介します。
イーサリアムが暴落した理由と今後の予想についてわかりやすく説明していきます。
この記事でわかること
- 暴騰した時期とこれまでの推移
- イーサリアムが暴騰した理由
- イーサリアムは再び暴騰する可能性があるのか?
読み終えた頃にはイーサリアムを買うべきかどうかの判断ができるようになっているでしょう。
イーサリアムの現在の価格
現在のイーサリアムの価格は以下の通りです。
イーサリアムは一時期、約16万円で取引をされていました。
当時と比較すると価格が大きく下がっていることがわかるでしょう。




イーサリアムの価格が暴落した要因をチェックしてみましょう。
イーサリアムの価格が暴落した理由
まずはイーサリアムの価格変動を見てみましょう。
2017年の年末から年明けにかけて価格が上昇していることがわかります。
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しかし、2018年になってからはずっと価格が下がり続けています。
特に、1月~2月と3月~4月の期間で暴落していることも見てとれます。



具体的に何が起こったのかを見てみましょう。
2018年1~2月:仮想通貨の価格が暴落
2018年1月にはイーサリアムに限らず仮想通貨自体の価格が暴落しました。
コインチェックでの盗難事件をきっかけに仮想通貨が不安視されるようになりました。
また、2017年に価格が高騰していたこともあり、売る人が急激に増えました。
最高で16万円台だった価格は、約70,000円まで下がったのです。
供給が多くなった結果、イーサリアムは暴落してしまったのでした。
2018年3~4月:サミットで規制
次に暴落が起きたのは2018年3月~4月にかけてでした。
この時の原因はG20サミットです。
仮想通貨に関する話し合いがされることになっていました。
国として、仮想通貨を禁止するのではないかという懸念から価格は暴落。
40,000円台まで価格は下がってしまいました。
尚、サミットでは、仮想通貨を禁止はしないが規制が必要ということで話はまとまりました。
2018年8~9月:ICOによる売りが続出
50,000円程度の価格で取引されていたイーサリアムですが、8月~9月に再び価格下落が起こります。
ついには30,000円を下回る価格になってしまいました。
原因はICOによる売りの増加でした。
イーサリアムはICOがしやすいプログラムで作られています。これがREC20です。



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ICOをするためにはイーサリアムが必要となります。
このICOのために集めたイーサリアムが、大量に売られたことが暴落の要因でした。



イーサリアムを集めるのなら安い方が良いです。
そこでICOを考えている団体は、持っているイーサリアムを一時的に現金化し、価格を下げようとしたのです。
このような売り圧力から価格は下がってしまいました。



2018年11月:コンスタンティノープルの延期
そして11月にも価格は下落してしまいます。
ついには10,000円台での取引となってしまいました。
原因はコンスタンティノープルの延期でした。



コンスタンティノープルとはイーサリアムのアップデートの1つです。
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イーサリアムは未完成の仮想通貨なので、4回のアップデートを経て完成します。
コンスタンティノープルとはイーサリアムの3回目のアップデートで、2018年11月に実施予定でした。



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しかし、2019年1月に実施が延期されてしまいます。ちょっとした問題点が見つかったのが理由でした。
イーサリアムへの不安が生じ、期待が薄れたことで売る人が多くなります。
結果として、20,000円を下回る価格になったのでした。






イーサリアムの価格は今後どうなる?
イーサリアムの価格が暴落した理由について説明をしてきました。
では今後の価格はどのようになると想定されるでしょうか?
最後に今後の展開についてをチェックしてみましょう。
ハードフォークのタイミングで価格は上昇しやすい
イーサリアムはハードフォークの時に価格が上昇しやすいです。



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イーサリアムは今までに2回のハードフォークをしています。
そのどちらのタイミングでも価格は上昇しました。
また、コンスタンティノープルの実施が発表された2018年12月にも取引価格は上がっています。
再び延期になってしまったので、正式な実施日はまだわかりませんが、この時にあわせて価格は上昇すると考えられるでしょう。
期待が大きい仮想通貨
ここまでイーサリアムの価格が暴落した理由を説明してきました。
お気づきの人もいるかもしれませんが、イーサリアム自体に問題があって価格が下がったことはほとんどありません。



イーサリアムはスマートコントラクトやERC20、DAppsといった機能が期待されている仮想通貨です。
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こうした機能には大企業が注目しており、イーサリアムをビジネスに活用とする組織、EEAが設立されました。
マイクロソフトやトヨタといった大企業が参加をしています。
イーサリアムの実用性が世間に出始めれば、価格は上昇していくでしょう。
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イーサリアムの暴落のまとめ
- 2018年になってからイーサリアムの価格は下落し続けている
- 最初の暴落原因は、2018年1月の仮想通貨市場の暴落
- 2018年4月にも暴落。サミットでの話し合いへの懸念が原因
- 2018年9月にはICOによる売りが増加して価格が下落
- 2018年11月のコンスタンティノープルの延期によって価格は下落
- 期待はされている仮想通貨なので、再び上昇すると予想される
イーサリアムは時価総額上位で、ビットコインに次ぐ価値のある仮想通貨です。
大企業の期待もあり、注目度は高いといえます。
価格が上昇するべき理由もあるので、今後の動向に注目したいですね。
イーサリアムに限らずですが、仮想通貨はまだ社会に定着できていないでしょう。
価値が認められ始めれば、イーサリアムの需要は増えてくるはずです。
今回はイーサリアムが暴落した理由を紹介しました。
イーサリアムがダメだから価格が下がったわけではないと理解してもらえたでしょう。
原因がわかればイーサリアムが良いのか悪いのか判断できるかと思います。ぜひ今後の取引に役立ててください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。