イーサリアムは時価総額3位の仮想通貨です。(2018年12月現在)
-
【2020年版】イーサリアムとは?基本的な特徴から・歴史・将来性を徹底紹介
イーサリアムはひとことで表すと「インターネットを使ったコンピューター」です。ブロックチェーン技術を利用している点でビットコイン(BTC)に共通しますが、単なる仮想通貨ではありません。
続きを見る
スマートコントラクトなどの独自の特徴が企業から注目を集めています。
-
【3分で理解】契約の未来を変えるスマートコントラクトとは?
スマートコントラクトは契約を自動化する機能です。ここではもう少し深堀して、スマートコントラクトについて見ていきましょう。
続きを見る
イーサリアムの現在の価格は以下の通りです。
2013年に考案されてからここまで、どのような経緯があったのでしょうか。
今回はこれまでのイーサリアムの歴史を紹介します。
目次
2013年:考案者は当時19歳
イーサリアムは2013年に、イーサリアム財団のロシア系カナダ人、ヴィタリック・ブリテンによって考案されました。当時、ブリテンの年齢は19歳。
小学生の頃から数学やプログラミングに長けており、同級生とは比べ物にならない天才児でした。



2011年、17歳の時にブリテンはビットコインと出会い、ブロックチェーンに魅力を感じます。2年間プログラミングを学び、ビットコインに関するブログを始めました。
そして、2013年にイーサリアムを考案したのです。
また、日本での取材でブリテンはビットコインの開発者、サトシ・ナカモトを神のように崇拝していると話しています。
2014年:7月にICOを実施
イーサリアムは2014年1月に開発が正式発表されました。
そして、同年7月にICOが行われ、約31,000BTC(当時のレートで約18億5000万円)が集まります。
-
仮想通貨のICO(クラウドセール)とは?やり方や上場目的をわかりやすく整理しました【仮想通貨】
ICOはInitial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファーリング)の略称で、企業が仮想通貨を使って資金集めをする方法のことです。「トークンセール」や「クラウドセール」などとも呼ばれています。
続きを見る
その際、約600,000,000ETH(6億ETH)が発行されています。1BTCと約19,000ETHの交換でした。






2015年:7月にテスト環境でリリース
2015年7月に開発者を中心として一部のメンバーに向けてリリースされました。
バグなどの不具合を修正するフロンティアアップデートが実施されています。発表された当初の価格は約120円程度でした。
2016年前半:本格的に取引開始
2016年3月には先ほど説明をしたホームステッドが実施されました。
取引が安定するようになり、スマートコントラクトへの期待が高まります。
企業の間でイーサリアムが広がり、価格は上昇しました。高くても500~600円だった価格は1,500円程度で取引がされるようになったのです。
2016年後半:DAO事件が発生
しかし、良いことばかりは続きませんでした。2016年7月イーサリアムを巡って問題が発生しました。それがDAO事件です。
「The DAO」というプロジェクトのために作られたトークン、DAOがハッキングをされてしまいました。
DAOにはイーサリアムと交換できる仕組みがありました。そのため、イーサリアムがハッキング被害に遭ったのと同じような状態になってしまったのです。
DAO事件の解決法として採用されたのがイーサリアムの分裂(ハードフォーク)でした。その結果、イーサリアムクラシックが誕生しました。
※より詳細な情報は以下の記事を参考にしてみてください。
イーサリアム自体の問題ではありませんでしたが、不安をぬぐうことはできませんでした。
この年のイーサリアムの価格は1,000円程度で落ち着くことになりました。
2017年前半:取引参加者の拡大
低調な価格推移が続いていたイーサリアムですが、2017年に大きく価格が上昇しました。
1月時点では約1,000円程度でしたが、3月には当時の最高値を更新する2,000円台で取引されるようになります。
4月には5,000円、5月には10,000円を突破、6月には40,000円を超えるまで高騰しました。
価格上昇の要因にはICOの増加が挙げられます。仮想通貨が一般に浸透してきたことでICOを行う団体が増えたのです。
また、4月には日本で仮想通貨法が施行されました。仮想通貨の取引所には金融庁の認可が必要になりました。
安心して取引をできると環境になったことで、新しく取引に参加する人が増えたのです。
2017年後半:イーサリアムの価格が高騰
2017年にはメトロポリスアップデートが起こりました。
これは先ほど説明した通り、企業だけではなく、一般の人もスマートコントラクトを使いやすくするためのアップデートです。
7月には20,000円台まで価格を下げていましたが、8月には再び40,000円台で取引をされるようになりました。
またイーサリアムでもビットコイン同様に、12月~1月にかけて大幅な価格上昇が起こりました。
仮想通貨が浸透し始め、取引参加者が増えたことが大きな要因です。



12月から徐々に値を上げていき、2018年1月には16万円台まで高騰しました。
2018年前半:懸念点が多く価格が暴落
しかし、高価格帯での取引はそう長くは続きませんでした。2018年1月のコインチェックでの盗難事件を受けて価格は下落。



12,3万円台で推移していた価格は80,000~90,000円程度まで下がりました。
4月のG20において「仮想通貨の禁止や規制が行われるのではないか?」という不安が起こります。
価格は更に一気に下落し、40,000円程度になってしまいました。そして現在は10,000円程度での取引となっています。(2018年12月現在)
まとめ
- イーサリアムは2013年に誕生した仮想通貨。
- 考案者は当時19歳。ビットコインに影響を受けて開発をした。
- 2014年にICOによって正式に発表された。当時の価格は約3円。
- 2016年に入ってから本格的に取引が開始される。価格は1,500円程度だった。
- 2016年7月のDAO事件をきっかけにイーサリアムクラシックに分裂した。
- 2017年に価格は大幅に上昇。大幅に上昇を続け、2018年1月には約16万円台を記録。
- コインチェックの事件を受けて価格は大暴落。数万円程度での取引額に落ち着いている。
イーサリアムは企業からの注目を集めている点が評価されており、今後も発展が期待されている仮想通貨です。



企業がイーサリアムの活用をするようになれば、一般の人からの注目も集まります。
2017年年末のように、再び人気が集まり価格が上昇する可能性もあります。
問題点もありますが、期待が大きいと言えるでしょう。
今後の動向については以下にまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください。
-
イーサリアムは儲かる?今後の価格を推移を見極めるポイント5選
イーサリアムは、ビットコインに次いで時価総額2位の仮想通貨です。大企業が注目するスマートコントラクトが大きな特徴です。
イーサリアムの価格は今後どのようになっていくのでしょうか?続きを見る
最後までお付き合いいただきありがとうございました。