目次
イーサリアム(ETH)とは?
イーサリアムは、ビットコインに次いで時価総額2位の仮想通貨です。また、ビットコインとは違い、発行枚数に上限がありません。
更に、大企業が注目するスマートコントラクトが大きな特徴です。
スマートコントラクトでは、ブロックチェーンに記録した取引内容が自動的に実行されます。

スマートコントラクトに注目をしている、マイクロソフトやトヨタなどの大企業はEEAと呼ばれる連合にも参加をしています。



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今回はこのような優れた仮想通貨イーサリアムが、今後価格が上昇するのか?
懸念点は何のなのかを詳しく説明をしていきます。
ERC20のトークン
ERC20とは、イーサリアムをベースとしたトークンの一種です。
トークンとは、仮想通貨において母体となる仮想通貨から発行される暗号通貨をいいます。
ERC20は、ICOに使いやすいので、幅広く使用をされています。



トークンについては以下の記事を参考にしてみてください。
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DApps(分散型アプリケーション)
イーサリアムは、DApps(分散型アプリケーション)のプラットフォームです。
DAppsとは、中央管理者が存在しないアプリケーションをいいます。
イーサリアムを利用したDAppsは、すでに1000以上がリリースされています。
今後も増える見込みがあるので、将来性に期待を持つことができそうですね。
将来を予測するために知っておくべき5つのポイント
イーサリアムの将来性を知る上で、以下の5つのポイントはしっかりと押さえておきたいところです。
- 暗号通貨2.0世代
- ICO
- EEA
- スマートコントラクト
- 4つのアップデート
1つずつ詳しくチェックをしてみましょう。
暗号通貨2.0世代とは?
暗号通貨2.0世代とは、仮想通貨の中で通貨の役割以上の機能があるものをいいます。
送金手段・決済手段の仮想通貨ではなく、独自の役割を持つ仮想通貨として成長すれば、将来性が有望視されるでしょう。
ICOとは?
ICO(Initial Coin Offering=新規仮想通貨公開)とは、仮想通貨やトークンを発行して資金調達する方法をいいます。
従来の資金調達方法といえば銀行から融資を受ける株式を発行するといった方法がありましたが、ICOは以下のメリットがあります。
- 利息や配当金を支払う必要がない
- 株式を発行する必要がない
- 事業価値を投資家に提示する必要がない
- 発行されたコインやトークンを売買可能
- 少額から資金提供を得られる
- 利用のハードルが低い
- ネットを利用したグローバルな資金調達が可能



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スマートコントラクトとは?
スマートコントラクトとは、取引を自動化する仕組みです。
ブロックチェーンの持つ特性を活かして契約内容を第三者の担保なしに自動化し、低コストかつ不正の起こらない自動契約システムを構築できます。
すでに一部のサービスにおいて、スマートコントラクトが実用化が検証されています。今後さまざまなサービスへの応用が期待されています。
EEAとは?
イーサリアムは企業と提携をしている仮想通貨です。
スマートコントラクトを事業に活用する動きがあるのです。



EEAに参加している主要企業は以下のとおりです。
- マイクロソフト
- JPモルガン
- インテル
- IBM
- トヨタ
- KDDI
- 三菱UFJファイナンシャルグループ
- サムスン
世界を代表する企業が名を連ねています。今後、スマートコントラクトを活用する動きが活発になれば、イーサリアムの価値は更に増すことでしょう。
発展途上の仮想通貨
イーサリアムは未完成の仮想通貨です。
最初の登場から4つのアップデートを経て、イーサリアムは完成します。
- Frontier(フロンティア)
- Homestead(ホームステッド)
- Metropolis(メトロポリス)
- Serenity(セレニティ)
既に2つのアップデートが終了し、現在は3つ目のアップデートを行っている途中です。



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イーサリアムの現在の価格は?
現在のイーサリアムの価格は以下の通りです。
現在は1ETHあたり20,000円程度で推移をしています。ビットコインの価格が70~80万円なので、比較すると安く感じることでしょう。
次にチャートがどのようになっているかを見てみましょう。
イーサリアムのリアルタイムチャート
現在のイーサリアムのチャートは以下の通りです。
以前は16万円を超える価格をつけたこともありましたが、それ以降は2万円程度で取引が行われています。






過去チャートと価格変動の理由
2018年1月には、イーサリアムは16万円ほどの価格でした。
2017年11月から2018年1月までで、イーサリアムは4倍以上の価格で取引をされるようになりました
価格が急激に上がった理由は、ICOが流行したことがきっかけでした。



しかし、2018年4月には4万円台まで価格は下落しました。
コインチェックのハッキング事件やICOを規制する動きが活発になったためです。






今後の予想価格
今後の価格予想についてですが、有識者によっては数十万円~数百万円まで伸びると予想しています。
理由はICOやスマートコントラクトへの期待感です。
今までの仮想通貨の価格変動は、仮想通貨全体の要因で起こっていました。



しかし、現在では仮想通貨の知名度が高まり仮想通貨ごとに、利用価値と将来性が見られるようになってきました。
イーサリアムは大企業が注目するスマートコントラクトを採用している点を中心に、機能面でさまざまなメリットを持っています。
今後、イーサリアムが実生活にも使われるようになれば、価格は一気に上昇することでしょう。
イーサリアムは今後値上がりする?
イーサリアムが値上がりするかどうかには、メリットやデメリットが関わっています。



イーサリアムの将来性を測る上で重要な、メリットとデメリットについてそれぞれ見てみましょう。
イーサリアムのメリット
前述の通りイーサリアムはICOに利用される機会の多い、ERC20の発行母体です。これは独自のメリット言える点です。
そのため、イーサリアムの価格が上がりやすいタイミングは、ICOの増加が挙げられます。
ICOのブームが到来すれば、それだけイーサリアムを使い機会が増えるので、価格は上昇するでしょう。
スマートコントラクトもイーサリアムのメリットです。実際、取り入れようとしている企業も多数あります。
EEA参加企業が増加した時も価格は上昇しやすいでしょう。
イーサリアムのデメリット
イーサリアムに限った話ではありませんが、ハードフォークも仮想通貨の価値を低下させる大きな要因として知られています。
実際、イーサリアムは過去にハードフォークで別の仮想通貨に分裂をしています。
今後もその可能性があるのはデメリットです。
また、イーサリアムはまだ開発段階の仮想通貨です。今後、問題が発生した時には価格が下落する可能性が有り得ます。動向については注意が必要です。
格付け会社の予想
アメリカの格付け会社Weiss Ratingsは、5年以内にイーサリアムのシェアがビットコインの2倍に達すると予測しています。



イーサリアムのスマートコントラクトが、格付け評価の大きな理由です。
スマートコントラクトの技術が日常生活に使いやすいと思われています。



ビットコインにはない特徴が評価され、イーサリアムが仮想通貨の基本になると考えられているのです。
イーサリアムの今後の懸念点
イーサリアムを今後を見ていく上で、今後の懸念点をチェックしてみましょう。
利用者増加に伴うスケーラビリティ問題
イーサリアムはスケーラビリティ問題を抱えている点が懸念材料です。
スケーラビリティ問題とは、利用者が増加して取引スピードが遅くなることです。
EEAなどによるイーサリアムの利用価値の向上と利用者の増加に伴い、使い勝手が悪くなる可能性があります。
流動性の低下
イーサリアムはマイニングの方法がProof of WorkからProof of Stakeへ変更予定です。



変更後のマイニング方法では、イーサリアムを持っている人が優先的にイーサリアムをもらえるやすくなってしまうのです。
イーサリアムをもらうために、イーサリアムを使用せず貯め込む人が増えるでしょう。



ICOの規制
イーサリアムの強みであるICOが規制されると、イーサリアムの価値は低下してしまいます。
中国ではICOができませんが、発表されたタイミングで価格は下落をしています。






バグ発生の可能性
イーサリアムのスマートコントラクトに、重大なバグが発生した過去があります。ERC20のプラットフォーム上で障害があったことが発覚したのです。
イーサリアム自体に重大なバグが発生したわけではありませんが、これから先に大きなバグが発生しないとも言い切れません。
イーサリアムの取引でオススメの会社
最後に、イーサリアムの取引を始める際にオススメの取引所を3つ紹介します。
①BITPoint
初心者にオススメの取引所がBitPointです。本田圭佑を起用したCMは見たことある方もいるのではないでしょうか。
また、日本の仮想通貨取引所では唯一、コールセンターを設置しています。
初めての取引はわからないことだらけなので、気軽に質問できるのは有難いですね。
セキュリティシステムは、楽天証券元CTO(最高技術責任者)の原田勉さんが開発しています。もちろんセキュリティも安心な取引所です。
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【BITPOINT】話題の仮想通貨取引所を詳しく解説
BITPointは2016年6月にサービスを開始した仮想通貨取引所です。
手数料が無料の取引所として初心者に人気です。続きを見る
②GMOコイン
GMOコインは、東証一部上場企業のGMOグループ会社が展開しています。GMOコインは取引所ではなく、販売所です。
そのため、簡単な操作ですぐに買うことができますが、手数料が他の会社と比較すると高くなっています。
デザインが見やすく、アプリを出しているので初心者でも安心して利用をすることができるでしょう。ITの大手企業ということもあり、セキュリティも安心です。
安心して取引をしたいという人にはGMOコインがオススメです。
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【GMOコインが選ばれる3つの理由】手数料無料で100円から取引!
GMOコインは東証一部に上場している、GMOインターネットのグループ会社です。
この記事では、GMOコインの特徴やメリット、デメリットについて説明をしたいと思います。続きを見る
③Bitbank
CM放映をしていない取引所なのでご存知ないかもしれません。
しかし、実は日本での仮想通貨取引高が2位です。仮想通貨ユーザーから人気を集めている、優れた取引所と言えるでしょう。
補足
日本での取引高1位はビットフライヤーですが現在は新規口座の開設はできません。
セキュリティ対策を徹底していることはもちろん、出金手数料以外は0円なので、お得に取引をすることができます。
また、チャートが見やすいのも人気の理由になっています。初心者でも問題なく取引はできますが、慣れてきた人の方が使いやすい取引所です。
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ビットバンク(bitbank)の評判|口座開設前に知りたかったビットバンク(bitbank.cc)の口コミ(メリット・デメリット)
bitbankは仮想通貨の取引をすでに始めている、中級者・プロ向けの取引所です。
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イーサリアムの今後のまとめ
- イーサリアムは時価総額2位の仮想通貨。
- スマートコントラクトが特徴で、大企業が注目をしている。
- ERC20のトークンがICOで使われている。
- DAppsの将来性に期待がされている。
- ICOやEEA提携企業が増加したら、価格が上昇しやすい。
- 格付け会社から高い評価を得ている仮想通貨。
- スケーラビティ問題や流動性の低下が懸念されている。
スマートコントラクトなどの利便性を有するイーサリアムは数多くの企業が連合を組んでプラットフォームの開発が進められるなど、その将来性が高く評価されています。
一方で、スケーラビリティ問題やバグのリスクなども無視できません。高いポテンシャルを秘めている仮想通貨ですので、マイナス面をどのように改善していくのかに注目をしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。