「2017年にイーサリアムが高騰したのはどうしてなのか?」
「イーサリアムの価格が再び上昇することはあるのだろうか?」
「現在はイーサリアムの買い時なのだろうか?」
このような疑問を感じているのではありませんか?
イーサリアムは2017年には1ETH=約16万円で取引されていました。
現在は当時から大幅に価格を下げています。

この記事ではイーサリアムの価格が上昇した理由についてわかりやすく説明していきます。
この記事でわかること
- イーサリアムの価格が高騰した時期
- 価格が上昇した理由
- イーサリアムの今後
上昇した要因を理解して、今後イーサリアムを買うべきかどうかの判断に役立ててください。
イーサリアムの現在の価格
現在のイーサリアムの価格は以下の通りです。
先ほど説明した通り、高騰していた時には約16万円で取引されていたイーサリアム。
現在では半分以下の価格になっています。






次の項目から具体的にどんな時に何が理由で価格が上昇したのかをチェックしていきましょう。
2017年に価格が高騰
イーサリアムの価格が高騰したのは2017年にかけてでした。
2017年はイーサリアムに限らず仮想通貨自体の価格が上昇した時期でもありました。



イーサリアムの価格が上昇した理由が主に4つありました。
起こったことをそれぞれ見ていきましょう。
2017年3月:EEAの設立
最初の価格上昇があったのが2017年3月。
イーサリアムをビジネスに活用しようとする団体が設立されました。
この団体はEEAと呼ばれ、マイクロソフトや三菱UFJ銀行などの大手企業が参加をしています。
イーサリアムの実用的な活用への期待から価格は上昇。イーサリアムの価格が高騰する始めの出来事でした。
3月の価格は1ETHが約5,500円。以前は1,000円を超える程度での取引だったので、5倍に値上がりをしました。
2017年6月:ICOで注目を集める
5月から6月にかけて再び価格が上昇しました。ピーク時には40,000円を超える価格で取引されていました。
ICOが活発になったタイミングだったので、イーサリアムを買う人が増えたのでした。



ICOとは、独自の仮想通貨を発行して資金調達をすることです。
何か事業をしたいときにお金を集めやすくなる仕組みとして注目されました。
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イーサリアムがあればICOは簡単になります。そのため、イーサリアムを買う人が増え、価格は上昇しました。
しかし、7月になると価格は20,000円程度まで下落します。
ICOのためにイーサリアムを使う人が増えたので、取引に時間がかかるなどの問題が発生したのでした。



2017年9月:メトロポリスアップデート
20,000円程度で取引されていたイーサリアムですが、9月になると再び価格は上昇。
40,000円台で売買されるようになりました。
この時、イーサリアムでは3つ目のアップデート、メトロポリスが行われました。
イーサリアムをより使いやすくするためのものだったので、期待が高まり価格が上昇したのです。
メトロポリスアップデートの内容は以下で紹介しています。
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2017年12月:仮想通貨がブームに
年末にかけてイーサリアムの価格は一気に上昇し始めます。50,000円程度だった価格は10万円を超えるまでになりました。
この時期はイーサリアムだけでなく、仮想通貨自体の価格が全体的に上昇したタイミングでした。
ニュースで取り上げられる機会が増えたり、日本の取引所がCMを始めたり、目に触れる機会が増えたことで買う人が急激に増えたのです。
価格上昇は2018年1月のコインチェックでの盗難事件まで続きました。
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この期間の価格高騰とその後の暴落が、仮想通貨は怖いというイメージにつながっているのでしょう。
イーサリアムの価格は今後どうなる?
ここまでイーサリアムの価格が上昇した理由について説明してきました。
今後、イーサリアムの価格はどのように推移することが想定されるでしょうか?
最後に価格予想を見ていきましょう。
ピーク時から比較すると値下がりしている
最初に説明した通り、イーサリアムの価格はピークから見ると大幅に下落しています。
2017年末の高騰以前は30,000~50,000円程度だったので、その時から見ても現在の価格は安いとわかるでしょう。






イーサリアムや仮想通貨への不安がなくなれば、価格は再び上昇することでしょう。
ハードフォークのタイミングで価格は上昇しやすい
イーサリアムはまだ未完成の仮想通貨で、アップデートを4回すると決まっています。
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現在はメトロポリスの途中まで完了しており、2019年1月にメトロポリスが完了する予定でした。



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イーサリアムはアップデートのタイミングでハードフォークをしています。
ハードフォークによってイーサリアムが改善されるので、価格は上昇しやすいです。
過去のハードフォーク時にはそれぞれ価格が上昇しました。
今回も、メトロポリス実施日の発表があった2018年12月から、2019年1月の延期発表までは値上がりをしていました。
メトロポリスを行う日が決まれば、再び価格が上昇すると考えても良さそうです。



期待が大きい仮想通貨
イーサリアムは期待が大きい仮想通貨です。
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また、アメリカの投資格付け会社、Weiss Ratingsは5年以内にイーサリアムのシェアがビットコインの2倍になると予測しています。
実用的な機能があるので、今後使うことが一般的になるかもしれません。
問題点も抱えてはいますが、将来性はある仮想通貨と言えるでしょう。
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イーサリアムの高騰のまとめ
- イーサリアムはピーク時には約16万円で取引されていた。
- 2017年当初は1,000円程度だったが、年末には10万円を超えていた。
- 2017年3月にEEAが設立され、価格が上昇し始めた。
- 6月にはICOで注目の的になったが、7月には下落。取引の遅さが問題視された。
- 9月のアップデートで価格は再び上昇。
- 12月には仮想通貨ブームに乗って価格が高騰。10万円を超える価格になった。
- 期待が大きい仮想通貨として格付け会社も評価している。
イーサリアムが高騰した背景を順を追って説明してきました。
期待が大きい仮想通貨ではあったものの、それ以上に評価されたことが高騰した要因でしょう。
時価総額が3位で、今後もアップデートなどで性能を良くしていこうという動きはあるので、注目は集まりやすい仮想通貨です。
以前の価格上昇は行き過ぎでしたが、見合った価値が提供されるようになれば、再び上昇しても不思議ではありません。
取引をする上で、注目しておきたい仮想通貨であることは間違いないでしょう。
今後の取引の参考にしてみてください。最後までお付き合いいただきありがとうございました。