
・GMOコインの追証の基準が知りたい
・そもそも追証って何?
こんな疑問を解決できる記事になっています。
結論からお伝えすると、GMOコインには追証制度がありません。
しかし急な価格変動などが起きても、大きな損失をしないための仕組みがあります。
この記事で詳しく見ていきましょう。
目次
【結論】GMOコインに追証制度はない
外国為替証拠金取引(FX)をはじめとする信用取引(レバレッジ取引)は、担保となる証拠金を預けて資金以上の数倍の取引ができます。
一方で急激な価格の変動が起こったときに証拠金が不足すると追加証拠金(通称・追証)が発動するのです。
これはユーザーを守る制度になります。詳しくは次の章で紹介します。
仮想通貨取引所では追証制度が少ない
GMOコインをはじめとする仮想通貨取引所では追加証拠金制度がないケースが多いです。
ユーザーを守る意識が低いのでしょうか?
そんなことはありません。どんなしくみがあるのか見ていきましょう。
そもそも追証(おいしょう)とは何か
追証とは追加証拠金の略で、外国為替(FX)や株などの信用取引(レバレッジ取引)をする際に適用される制度です。
信用取引では一定の証拠金を預けることで、持っている資金の数倍の取引ができるようになります。
ただ証拠金は取引所が規定する一定の維持率(証拠金維持率)を保つ必要があるのです。
含み損の拡大などで証拠金維持率が下がり証拠金が不足すると、取引所から一期間内に不足分(追加証拠金)を入金するよう求められます。
期間内に入金がなければ、強制決済(ロスカット)され保有ポジションはすべて売られてしまいます。
GMOコインのロスカットラインは証拠金維持率75%
GMOコインは追証制度がないですが、ロスカットアラートとロスカットシステムが存在ます。
それぞれの仕組みを見ていきましょう。
証拠金維持率の理解
まずは証拠金維持率の理解から進めます。
証拠金維持率とは、時価評価総額に対する必要証拠金の割合のことです。
証拠金維持率 = 時価評価総額/必要証拠金
証拠金維持率をご確認いただくことで、ロスカットのリスク状況を把握することが可能です。(出典:GMOコイン)
GMOコインでは証拠金維持率が75%を割ると、保有している建玉が自動的に強制決済されます。これをロスカットといいます。(出典:GMOコイン)
ロスカットとは
ロスカットというワードが出てきました。
ロスカットは証拠金取引において相場の変動によって生じる損失を限定することを目的として、強制的に建玉(ポジション)を決済(反対売買)することです。
証拠金維持率が100%を下回った場合、ロスカットアラートを通知し、証拠金維持率が75%を下回ると、保有建玉が強制的に決済されるという自動ロスカットが行われます。(出典:GMOコイン)
GMOコインでは証拠金維持率が75%を割ったらいきなり強制決済されるわけではなく、100%を割った時点でロスカットアラートが通知されます。
ロスカットアラートは、証拠金維持率が100%を割ったことを警告としてユーザーに送られるメールシステムです。
以下のようにロスカットまで2段階のしくみです。
証拠金維持率 | ステータス |
100%以上 | 問題なし |
100% | ロスカットアラート(追加入金は必須ではない) |
75% | ロスカット |
追証制度との違いは、ロスカットアラートが出た時点でも入金は必須ではないことです。
75%を下回らない限りロスカットされません。
証拠金維持率はビットレ君の余力情報から見られます。
上記画像での計算は時価評価総額:83,258円/拘束証拠金:34,594円=240.7% なり、十分に余力がある状況です。
証拠金維持率100%を割るとアラートメール通知が届くので、基本的に100%を割らないような資金管理が必要です。
参考)国内取引所でbitFlyerは追証制度を採用
bitFlyerは追証を採用している数少ない仮想通貨取引所です。
証拠金維持率100%を下回ると追証が発生し、そのままで証拠金維持率50%を下回るとロスカットされます。
追証:証拠金維持率が 100% を下回った状態をいいます。ステータスが追証に該当した場合は、後述の「追証ルール」が適用されます。
ロスカット:証拠金維持率が 50% を下回った状態をいいます。 ステータスがロスカットに該当した場合は、後述の「ロスカットルール」が適用されます。■追証ルール
証拠金維持率が 100% を下回った場合、追証ルールが適用されます。
ただし、相場が急激に変動した場合には、ロスカットルールが適用され、証拠金の額を上回る損失が生じることがあります。
この場合、速やかに金銭を充当し不足金を解消する必要があります。 追証ルールは次のとおりです。1.すべての未約定の新規注文が失効(取消)されます。
2.証拠金維持率が 100% 超となるように、2 銀行営業日以内に追加の証拠金を預け入れる必要がある。証拠金維持率が 100% を下回ってから、2 銀行営業日後の 17 時時点で証拠金維持率が 100% を下回っている場合、ロスカットルールが適用されます。■ロスカットルール
相場が急激に変動した場合には、ロスカットルールが適用されても、証拠金の額を上回る損失が生じることがあります。
ロスカットルールは次のとおりです。1.すべての未約定の新規注文が失効(取消)されます。
2.1 の結果、なお証拠金維持率がロスカット水準を下回っている場合、Lightning FX/Futures の全建玉を自動的に反対売買して決済します(ロスカット注文)。
ロスカット注文は、全建玉に対して成行で決済注文を行います。(出典:bitFlyerより一部抜粋)
GMOコインのロスカット制度、注意点
ロスカットシステムは損失をおさえるセーフティーネットですが、落とし穴もあります。
ここでは注意すべき点について見ていきましょう。
必ず証拠金維持率75%でロスカットされるわけではない
GMOコインのロスカットシステムはユーザーそれぞれの証拠金維持率を巡回しながら監視しています。
ロスカットの執行にはある程度の時間を要するしくみです。
とくに相場が急激に変動した場合などは、証拠金の額を上回る損失が生じる場合があります。
証拠金の額を上回る損失が生じた場合には、その超過額を不足金として支払う必要が出てきます。
GMOコインの不足金
もし資金以上の損失が生まれた時点で、ロスカットが執行されると不足金が生じることになります。
口座の資金がマイナスの状態で、GMOコインが損失を一時的に負う形になっているため、速やかに不足金の差し入れを求められるのです。
不足金が発生すると、不足金発生の通知と資金差し入れ請求のメールが送られてきます。
不足金を入金し終えるまでは新規の取引はできない状態になりますが、入金して不足金が解消されると取引制限も解除されるしくみです。
GMOコイン取引所の紹介
ここではGMOコインの詳細を見ていきます。
GMOコインは取り扱い仮想通貨の豊富さ、アプリの見やすさなど、総合力の高い仮想通貨取引所。
初心者から上級者まで、どのレベルの人にもオススメしたいのはGMOコインです。
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取引コスト:入出金手数料が無料。メイカー取引手数料が-0.01%(マイナス手数料)。取引所形式で取り扱いがあり安く買える
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記事のまとめ
最後に追証とGMOコインのロスカットのしくみをまとめましょう。
- 追加証拠金の略で外国為替(FX)や株などの信用取引(レバレッジ取引)をする際に適用される制度
- 追証が通知されると証拠金が不足した際に追加で入金しなければならない。
- 証拠金維持率とは、時価評価総額に対する必要証拠金の割合。
- ロスカットは証拠金取引で、強制的に建玉(ポジション)を決済(反対売買)すること。
- GMOコインのロスカットラインは証拠金維持率75%
- GMOコインには追証がない
- 国内取引所でbitFlyerは追証制度を採用
- 急激な価格変化では証拠金維持率75%を割ってもロスカットされない可能性がある
ロスカットはユーザーを守る仕組みではあるものの、損失を被ることには変わりありません。
ムリのない範囲でレバレッジをかければ、証拠金維持率が75%を割ることはないでしょう。
まずはレバレッジをかけずに試していくことが安全な運用方法だといえます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。