
・仮想通貨の移動平均線を使ってトレードで勝ちたい
・移動平均線はどこで見れるか
こんな悩みを解決する記事になっています。
この記事ではテクニカル分析の基礎である移動平均線の意味や役割、使い方を初心者にもわかるように解説しています。
読み終えるころにはチャート上の移動平均線の見方がわかるようになっているでしょう。
まずは移動平均線のベースとなるテクニカル分析とはなにかを確認しましょう。
仮想通貨投資で重要なテクニカル分析
株、FX、仮想通貨などのトレード分析にはファンダメンタル分析とテクニカル分析の2種類があります。
ファンダメンタル分析は、株では企業の業績、FXでは世界情勢や経済指標などが参考情報。
一方の仮想通貨の場合、企業や国に依存しないためファンダメンタル分析が非常に難しいです。
そのためチャート形状や出来高から分析するテクニカル分析が重要になってきます。
移動平均線とは
移動平均線はある期間の直近終値の平均値を繋いだ線です。
たとえば5日移動平均線なら、直近5日間の終値の平均を線で繋ぎできる曲線。
以下は25日移動平均線と75日移動平均線が追加されたチャートです。
テクニカル分析では代表的な指標のひとつで、ローソク足と組み合わせて使います。
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代表的な指標は多くの投資家が意識することを意味し、機能しやくそれだけ重要な指標なのです。
ここでは三種類の移動平均線について解説をします。
三種類の移動平均線
移動平均線は以下の三種類があり、それぞれ引き方や活用方法が違います。
- 単純移動平均線:一定期間の終値を平均して結んだ線。
- 加重移動平均線:直近価格に重点をおいた移動平均線。
- 指数平滑移動平均線:直近価格を2倍にして計算した移動平均線。
ほとんどのケースが単純移動平均線を使用しているため、トレードにおいては単純移動平均線のみを覚えれば問題ありません。
期間の種類
移動平均線は日足、週足、月足をベースにしたものがそれぞれあります。
以下はそれぞれの足でよく使われる単位です。
日足:5日、25日、75日、100日、200日の移動平均線
週足:13週、26週、52週の移動平均線
月足:12ヵ月、24ヵ月、60ヵ月の移動平均線
なぜよく使われる単位が決まってる?
上記の単位が使われる理由は節目とされるためです。
たとえば日足で見ると、5日は1週間、25日は1ヶ月、75日は3ヶ月、200日は1年に換算できます。
なぜ1週間が7日でなく5日かというと、多くが株やFX取引で使われ基本的に平日のみの取引となることから、5日が実質1週間分の扱いとなるためです。
仮想通貨は平日土日関係なく取引できるので7日移動平均線でもいい気もしますが、重要なのは多くの投資家が意識するポイント。
仮想通貨においてもよく使われるのは5日移動平均線をはじめとする上記の指標なのです。
同様に週足は13週が3ヶ月、26週が半年、52週が1年になります。
また記載はありませんが、デイトレードなどの短期トレードでは時間足や分足も頻繁に使うでしょう。
投資スタイルによって使う期間が異なる
基本的に期間が短いほど短期トレード向き(デイトレード、スイングトレードなど)、期間が長いほど長期トレードに向きだと考えるとよいでしょう。
月足は5年、10年スパンでの指標となるためあまり使われることはありません。
移動平均線を使うメリット
移動平均線はローソク足とあわせて補助的に使用することで、値動きの予想に役立ちます。
具体的には以下のようなメリットがあるんです。
- 移動平均線の傾きでトレンドの強弱がわかる
- 期間の異なる移動平均線のクロスなどで、売買タイミングがわかる
次の章で移動平均線の使い方を詳しく解説しましょう。
移動平均線の使い方を解説
ここでは移動平均線でどのような傾向を掴めばよいのか、仮想通貨のチャートを見ながら代表的な見方を紹介します。
移動平均線は見方をおぼえればトレードの際の大きな武器になります。
ゴールデンクロスとデットクロス
ゴールデンクロス・デッドクロスは、上昇トレンド(買い)・下降トレンド(売り)のシグナルを表すもっとも有名で重要な変化点です。
ゴールデンクロスは、日数の短い移動平均線が日数の長い移動平均線を追い越すタイミングを示し、上昇トレンドの兆しだと予測できます。
デッドクロスはその逆で、日数の短い移動平均線が日数の長い移動平均線に追い抜かれるタイミングを示し、下落トレンドの兆しだと予測できます。
以下は2020年1月~3月のビットコインの日足チャートです。
ゴールデンクロスをしたのちチャートは上昇傾向となり、デッドクロスをしたのちチャートが下落傾向となっているのがわかりますね。
パーフェクトオーダー
移動平均線のパーフェクトオーダーは3本の移動平均線(短期、中期、長期)が上昇を描き、下から長期、中期、短期と並んだ上にローソク足が形成される状態です。
上昇トレンドとしては理想的な形といえます。
以下は2019年4月のビットコイン日足チャートです。
短期移動平均線(赤)、中期移動平均線(緑)、長期移動平均線(青)とあるなかで2回のゴールデンクロスがありました。
1回目は短期線(赤)が長期線(青)を抜いたタイミング、2回目は中期線(緑)が長期線(青)を抜いたタイミングです。
下から長期線(青)、中期線(緑)、短期線(赤)と並ぶパーフェクトオーダーを形成しています。
その後は上昇トレンドを描き、価格は2019年最高となる約150万円まで上昇しました。
移動平均線を見るためのツール
移動平均線を見るためにCoinPlus編集部がオススメするツールをいくつか紹介します。
TradingView(トレーディングビュー)
TradingViewは無料で使える高機能チャートツール。
メインとなるローソク足に移動平均線を加えることはカンタンで、それ以外にもさまざまなテクニカル指標を追加できます。
補助線としてチャート内に支持線や抵抗線を引くのもカンタンです。
仮想通貨取引所で表示するチャートとして取り入れられている場合も多く、メジャーなチャートツールであることがわかりますね。
ビットレ君
GMOコインが展開する仮想通貨FX専用アプリのビットレ君は、さまざまな注文・取引だけでなくテクニカル分析にも最適なアプリです。
アプリ内で移動平均線はもちろんその他トレンド系、オシレーター系指標をカンタンに追加でき、補助線も引けるのでスマホでも十分テクニカル分析ができます。
CoinPlus編集部でも頻繁に使っています。
使い方の詳細はこちらのページでチェックしてくださいね。
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仮想通貨のチャートは移動平均線が表示されていてシンプルで見やすいのが特徴。
ぱっと見たいときはこちらのチャートを参照することが多いです。
移動平均線のまとめ
最後に移動平均線についてまとめです。
- 移動平均線はある期間の直近終値の平均値を繋いだ線
- テクニカル分析では代表的な指標のひとつ
- 日足は5日、25日、75日、100日、200日の移動平均線をよく使う
- 週足は13週、26週、52週の移動平均線をよく使う
- ゴールデンクロス・デッドクロスは、上昇トレンド(買い)・下降トレンド(売り)のシグナルを表すもっとも有名で重要な変化点
- パーフェクトオーダーは下から長期、中期、短期と並んだ上にローソク足が形成される状態
移動平均線はテクニカル分析のなかでももっとも重要な指標のひとつです。
過去のチャートを見ながら傾向を分析し、今後のトレードで活かせるようにしましょう。
きっとトレードの精度が上がります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。