
・仮想通貨もナンピンできる?
・仮想通貨のナンピンは儲かる?
こんな疑問が解決できる記事です。
この記事で解説する「仮想通貨のナンピンとは」を理解すれば、仮想通貨のナンピンの概要やポイントがわかります。
また、どのタイミングでナンピンをするのか、ナンピンをするときの注意点などもまとめました。
読んだ後は仮想通貨のナンピンの特徴やリスクを理解し、ナンピンするタイミングが見極められるようになります。
目次
仮想通貨のナンピンとは
ナンピンは購入した仮想通貨が下落した際に、損切りをせず、さらに買い増しをすることで、保有する仮想通貨の平均取得価格を下げることです。
わかりやすく図でお見せしましょう。
1回目に90万円で仮想通貨を買い、その後価格が70万円に下がったらさらに同じ量を買い増します。
そうすると、持っている仮想通貨合計の平均単価が80万円になります。平均取得単価が下がっていますよね。
これがナンピンです。
ナンピン
これだけを見てもイメージが湧きづらいのでしょうか。
では、実際にビットコイン(BTC)を買うときの流れイメージしながら説明しましょう。
購入した仮想通貨が予想に反して下落したときの3つの選択肢
価格90万円のビットコイン(BTC)現物を、これから価格が上がると思って1BTC購入しました。
しかし1ヶ月後、予想に反して70万円に下落してしまいました。
含み損は90万円-70万円の20万円、スマホ上では評価損益が-20万となっています。
このときの対応として、以下3つの選択肢があります。
- 上がるまでビットコインを持ち続ける(塩漬け)
- 予想が外れたのでビットコインを売却(損切り)
- ビットコインを買い増す(ナンピン)
それぞれについて解説します。
1.上がるまでビットコインを持ち続ける(塩漬け)
評価損益-20万円の状態から損しないため、または利益を出すために、再び90万円に上がるまでビットコインを持ち続けるという選択肢です。
これを一般に塩漬けと呼びます。
ビットコインを売らなければ、実質の損失にはなりません。
ただ、90万円に上がるのは1ヶ月後かも知れないし、1年後かも知れない、もう90万円に上がらない可能性もあります。
いつか上がらないかな、いつ上がるんだろう、とヤキモキした気持ちが残ります。
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2.予想が外れたのでビットコインを売却(損切り)
評価損益-20万円で潔くビットコインを損切りします。
早く戻らないかな、いつ上がるかわからない、むしろさらに下がるかもしれない、そんな状況と決別(損切り)。
20万円を失いますが、気持ちはスッキリします。
3.ビットコインを買い増す(ナンピン)
評価損益-20万円でビットコインを買い増します。
70万円で1BTCを買い増すこと(ナンピン)になります。
1回目は90万円で1BTCを購入しているので、合わせて2BTCの保有です。
ただ、1回目と2回目で購入金額が違いますよね。
保有する2BTCの平均価格は(90万円+70万円)÷2=80万円になります。
再び図を掲載しましょう。
これなら、現在70万円のビットコイン価格が80万円に上がった時点で損がなくなります。
塩漬けにしたときよりも、早く損を解消できるのです。
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なぜナンピンをするのか?
前章で取り上げた、買ったビットコインが下がったときの3つの選択肢。
- 上がるまでビットコインを持ち続ける(塩漬け)
- 予想が外れたのでビットコインを売却(損切り)
- ビットコインを買い増す(ナンピン)
どれも戦略といえるので、良し悪しは人それぞれです。
そんな中でナンピンを選ぶ理由は2つあります。
- 価格が上がれば含み損を早く解消できる
- 損益分岐点を超えれば、含み益の増え方が大きくなる
価格が上がれば含み損を早く解消できる
価格が上がった場合にいち早く損失を解消できるからといえます。
ナンピンをせずに塩漬けをしたままだと、ビットコインが90万円に上がるまで損失は解消できません。
一方でナンピンをすれば、価格が80万円に上がれば含み損が解消されます。
損益分岐点を超えれば、含み益の増え方が大きくなる
ナンピンをした場合、価格が上がれば損失を早く解消できるし、そのまま損益分岐点を超えれば、含み益の増えるペースも上がります。
前章での例では価格が80万円を超えれば、ビットコインの保有数が2倍なので含み益の増え方も2倍になります。
下がった場合に損失が拡大することを頭に入れておきましょう。
損益分岐点
この2つがナンピンをする理由であり、魅力です。
なにより、含み損という精神的な負担を和らげる効果があるといえます。
仮想通貨のナンピンの落とし穴
これまでの説明を読むと、ナンピンは魔法のように見えますよね。
しかし注意が必要です。
ナンピンが有効になるのは、あくまで価格が上がった場合のみです。
価格が下がった場合、どうなるのかも考えてみましょう。
ナンピンした後に価格が下がった場合
再び図を再掲します。
1回目に90万円でビットコインを購入、2回目に70万円で1BTCをナンピンして、平均取得価格を80万円としました。
その後、ビットコインがさらに下落し50万円になるとどうなるのでしょうか。
こちらの図がその後の状況です。
ビットコイン価格が50万円に下落したことで、保有する2BTC(平均80万円)の含み損は60万円になります。
塩漬けのままで価格が下がった場合
ではナンピンせずに塩漬けしたままで、その後価格が下がった場合を見てみましょう。
はじめにビットコインを90万円で購入したら70万円に、そのまま塩漬けにしていたら50万円まで下がりました。
その場合の含み損は40万円です。
ナンピンした場合、塩漬けの1.5倍の含み損となったことがわかります。
このようにナンピンした後に仮想通貨の価格が下落した場合は損失が拡大するため注意が必要です。
仮想通貨のナンピンは儲かるの?
仮想通貨のナンピン買いで儲かる可能性があるのは一時的な下げのときでしょう。
少なくとも上昇トレンドの中での一時的な下げを狙う必要があります。
以下のような明らかな下降トレンドでのナンピンは避けるべきです。
仮想通貨の予想は難しいですが、日々のチャートの値動きで傾向を掴んでいきましょう。
仮想通貨のナンピンのやり方
仮想通貨のナンピンのやり方は難しくないです。
以下の手順で進めます。
1.仮想通貨取引所の口座を開く
2.入金する
3.ビットコイン(仮想通貨)を買う
4.買ったときより価格が下がったら買い増す(ナンピンする)
ここでは仮想通貨取引所GMOコインを活用したナンピンについて説明します。
1.仮想通貨取引所の口座を開く
2.入金する
については、以下の記事を参考にしてください。
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GMOコインの口座開設はこちらからでもすぐにできます。
口座開設と入金が済んだら、以下の手順です。
3.ビットコイン(仮想通貨)を買う
4.買ったときより価格が下がったら買い増す(ナンピンする)
CoinPlus編集部では仮想通貨FXでビットコインのトレードをしています。
ビットコインを買う手順はこちらの記事を参照してください。
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そして価格が下がったら実際にナンピンすればいいのです。
CoinPlus編集部でのナンピンの嵐を以下の取引履歴で紹介します。
はじめに90万円台で持ったビットコインのポジション。
その後、ビットコイン価格は定期的に下落し、70万円近くまで下げることが何度かありました。
その際に、買い増し(ナンピン買い)することで平均価格(建玉レート)を下げています。
こうしてはじめは93万円だった平均建玉レートを、約82万円まで下げられました。
ビットコイン価格が82万円まで到達すれば、評価損益はプラスに転じます。
ナンピンか損切りか、迷ったら
ナンピンか損切りか迷うことがあれば、損切りをオススメします。
それ以上傷口を拡げる可能性はなくなるからです。
ただ、ナンピンした後で仮想通貨の価格が上がるという確信があるならば、現物に限っては買ってみてもいいでしょう。
ナンピンした後、いくら下がったら損切りするかも決めておきましょう。
仮想通貨でナンピンするときの注意点2つ
仮想通貨のナンピン買いをするときは、以下の2つに注意しましょう。
- 希望だけでナンピンしない
- レバレッジ取引のナンピンはレバレッジ料に注意
希望だけでナンピンしない
「なんとなく上がりそうだ」いう希望的観測で買うのは避けましょう。
仮想通貨を買う場合は、あらかじめどこで売るか、またはナンピンするのか、などルールを決めておくべきです。
予想が外れた場合は「いくらまで下がったら売る」「ナンピンする」「8週間はもつがそれ以上たっても上がらなければ売る」など、事前に決めたルールに準じてトレードするようにしましょう。
「いつか上がる」という根拠のない希望だけで持ち続けるのは危険です。
レバレッジ取引のナンピンはレバレッジ料に注意
現物取引は文字通り、実際に仮想通貨の授受がある取引で、持っている資金分だけで取引ができるのです。
一方のレバレッジは仮想通貨の授受はなく、買値と売値の差額だけをやり取りします。
また、持っている資金以上の売買ができ、仮想通貨の取引所では最大4倍のレバレッジがかけられます。
10万円の資金があったら、40万円分の取引ができるということです。
ひとつ注意があります。
レバレッジ取引はポジションを持ち越すと発生するレバレッジ料が1日ごとにかかります。
多くの仮想通貨取引所のレバレッジ料は平均レート×保有ポジション量の0.04%です。
意外と少ないように見えますが、ちりも積もれば山となります。
これは実際に0.5BTCをレバレッジ取引で買って、持ち続けたときのレバレッジ手数料です。
そのため、ナンピン買いは現物取引がオススメです。
レバレッジ取引でナンピン買いする際は、短期的に決着をつけるつもりでやりましょう。
※仮想通貨の現物取引については、こちらの記事でも解説しています。
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※仮想通貨のレバレッジ取引のやり方に興味がある人はこちらの記事をご覧ください。
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仮想通貨のナンピン まとめ
今回紹介した「仮想通貨のナンピンとは」を理解すれば、仮想通貨のナンピンの概要やポイントがわかります。
あらためて今回のポイントを復習しましょう。
- ナンピンは購入した仮想通貨が下落した際に、損切りをせず、さらに買い増しをすることで、保有する仮想通貨の平均取得価格を下げること
- ナンピンは価格が上がれば含み損を早く解消できる
- ナンピンは損益分岐点を超えれば、含み益の増え方が大きくなる
- ナンピンをした後に価格が落ちれば、ナンピンしなかった時よりも損失は拡大する
- ナンピンは少なくとも上昇トレンドでしたい
- 希望だけでナンピンをしてはいけない
- レバレッジ取引でのナンピンはレバレッジ料に注意
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ナンピンは一見便利に見えますが、価格が下がれば損失を拡大するリスクもあります。
しっかり資金管理したうえで、使いましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。