「取引所のセキュリティって大丈夫なの?」「仮想通貨は危険かも?」
まだまだ怪しいイメージが強い仮想通貨ですが、実はどの金融資産よりもセキュリティは安全だといわれています。
なぜそれにもかかわらず、仮想通貨は流出してしまうのでしょうか?
この記事では、
「仮想通貨の流出事件を一覧・まとめ形式で見たい!」
「流出しない取引所や管理方法を知りたい」
というあなたのために、取引所の選び方や安全な通貨の管理方法を解説します。
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目次
仮想通貨流出・ハッキング事件の一覧表(まとめ)
過去に起きた仮想通貨の流出事件の一覧・まとめ表です。
年月 | 取引所(国) | 流出金額 | 流出した通貨 |
2011年7月 | MTGOX(日本) | 約330万円 | ビットコイン(BTC) |
2011年10月 | Bitcoin7(アメリカ) | 約550万円 | ビットコイン(BTC) |
2012年9月 | bitfloor(アメリカ) | 約2750万円 | ビットコイン(BTC) |
2012年11月 | BitMarket(ポーランド) | 約2860万円 | ビットコイン(BTC) |
2013年5月 | Vircurex(中国) | 約5.5億円 | ビットコイン(BTC)/テラコイン(TRC)/ライトコイン(LTC) |
2013年11月 | nputs.io(オーストラリア) | 約1.3億円 | ビットコイン(BTC) |
2013年11月 | BIPS(デンマーク) | 約1.1億円 | ビットコイン(BTC) |
2013年11月 | PicoStocks.com(デンマーク) | 約6.6億円 | ビットコイン(BTC) |
2014年2月 | MT.GOX(日本) | 約114億円 | ビットコイン(BTC) |
2014年10月 | poloniex(アメリカ) | 約5500万円 | ビットコイン(BTC) |
2014年10月 | Cryptsy(アメリカ) | 約9.9億円 | ビットコイン(BTC) |
2014年10月 | mintpal(イギリス) | 約2.2億円 | ヴェリコイン(VRC)被害額は |
2014年10月 | bitpay(アメリカ) | 約2億円 | ビットコイン(BTC) |
2014年10月 | mintpal(イギリス) | 約1.7億円 | ビットコイン(BTC) |
2015年1月 | Bitstamp(イギリス) | 約48億円 | ビットコイン(BTC) |
2015年2月 | 796Exchange.com(中国) | 約2,530万円 | ビットコイン(BTC) |
2015年2月 | BTer.com(中国) | 約1.9億円 | ビットコイン(BTC) |
2016年8月 | Bitfinex(香港) | 約77億円 | ビットコイン(BTC) |
2017年4月 | YAPIZON(韓国) | 約5.8億円 | ビットコイン(BTC) |
2017年4月 | YouBit(韓国) | 総資産の1.7% | ビットコイン(BTC) |
2017年12月 | nicehash(スロベニア) | 約76億円 | ビットコイン(BTC) |
2018年1月 | CoinCheck(日本) | 約580億円 | ネムNEM(XEM) |
2018年2月 | BitGrail(イタリア) | 約210億円 | ナノコイン(Nano(XRB)) |
2018年4月 | Coinsecure(インド) | 約3.6億円 | ビットコイン(BTC) |
2018年6月 | Coinrail(韓国) | 約44億円 | プンディ(NPXS)アトミックコイン (ATC)エヌパー(NPER) |
2018年6月 | Bithumb(韓国) | 約35億円 | ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)など11通貨 |
2018年9月 | Zaif(日本) | 約70億円 | ビットコイン(BTC)ビットコインキャッシュ(BCH)(MONA) |
2019年1月 | Cryptopia(ニュージーランド) | 約17億円 | イーサリアム(ETH) |
2019年3月 | DragonEX(シンガポール) | 約6.6億円 | ビットコイン(BTC)を含む19の通貨 |
2019年3月 | Biki.com(シンガポール) | 約1,356万円 | 不明 |
2019年5月 | Binance(マルタ共和国) | 約44億円 | ビットコイン(BTC) |
2019年7月 | BITPoint(日本) | 約35億円 | ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP) |
日本で発生した仮想通貨の流出・ハッキング事件
マウントゴックス(MTGOX)社 ビットコイン流出事件(世界初)
2014年2月に起きた、世界初のビットコイン流出事件で、流出額は約470億円です。
事件当時、マウントゴックス社(MTGOX)は、世界のビットコイン取引量の70%を占めていました。
原因は現在も解明されていませんが、一部の通貨はサイバー攻撃で流出したことが明らかになっています。
2015年8月には業務上の横領容疑で、社長のマルク・カルプレス氏が逮捕されました。
社長の逮捕をうけて、事件は社長自身の自作自演が疑われていますが、現在も公判中です。



ポイントは、通貨の保管方法です。
保管方法に注意しながら、ほかの事件も見ていきましょう。



CoinCheck(コインチェック)社 NEM(ネム)流出事件
2018年1月、コインチェックにて仮想通貨NEMの流出事件が起き、流出額は約580億円にのぼりました。
原因は社員宛てに送られたメールによる、PCのウイルス感染です。
感染により部外者から秘密鍵を盗まれ、不正送金されてしまいました。
現在はハッキングのリスクを減らすため、オフラインで秘密鍵を管理できる、コールドウォレットを導入しています。



仮想通貨取引所Zaif(ザイフ) 3種類のコイン流出事件
2018年10月、仮想通貨取引所Zaifから合計で約70億円のビットコイン(BTC)、(MONA)、ビットコインキャッシュ(BCH)が流出しました。
原因は、取引所のホットウォレットに対する外部からのハッキングによるものです。
事件後には他社からの金融支援を受け、一部ユーザーに対して、2019年4月12日に補償を完了したと報告がありました。
補償の経緯
補償の対象となるお客様のうち、2018年11月22日0時までに当社への承継に承諾いただいたお客様については、2018年11月30日までに補償を完了いたしました。
また、2018年11月22日以降、2019年3月31日までに当社へ承継承諾したお客様については2019年4月12日に補償を完了いたしました。(Zaif公式サイト参考)



しかし、通貨流出の事件がきっかけで、通貨の価値が極端に下がってしまうことがあります。



【2019年最新】ビットポイントジャパン社 5種類のコイン流出事件
2019年7月、ビットポイントジャパンから合計約30億円のビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、リップルの5種類の通貨が流出しました。
原因は究明中ですが、外部からの不正アクセスによる流出ではないかとされています。
流出した仮想通貨をすべて保証するとしていて、返却後に事業再開をする予定とのことです。(BITPOINT公式サイトを参考)
仮想通貨の流出はなぜ起きる?原因を分析



対策を考えているのに、なぜ事件を防止できないのかな?
ホットウォレットからの流出
まず1つの原因は、ホットウォレットに保管していた仮想通貨がハッカーから盗まれたことです。
ウォレットは小銭が入る財布をイメージしてもらうと、分かりやすいかと思います。
ホットウォレットは、常にインターネットに接続されているので送金には便利ですが、外部からのハッキングにあう可能性が高いです。
とくに取引所は、顧客の資金を多く取り扱うため、ハッカーからも常に狙われているのです。
一方でインターネットに繋ぐことなく、通貨を保管する方法もあります。
しかし、多くの取引所は送金に便利なホットウォレットを利用していたので、通貨を安全に保管できず、通貨の流出につながりました。
資産を守る3つのポイント






- 通貨はウォレットに管理
- パスワードは10桁が基本!使いまわしはNG
- 取引所の偽サイト・偽アプリに注意
通貨はウォレットに保管しよう!
個人で買った通貨は、安全性の高いハードウェアウォレットに保管しましょう。
ハードウェアウォレットの特徴
- ハッキングされない(ネットにつながっていないから)
- 仮想通貨のアドレスと秘密鍵が保管ができる
- ネット通販で数千円から数万円で購入できる
取引所で使用するウォレットは、送金がしやすい分、安全性が低いので、個人でハードウエアウォレットを用意することをおすすめします。
自分自身でウォレットを購入することで、仮想通貨をハッキングの被害から守ることができます。
ハードウエアウォレットは、自分がもつ通貨に合わせて選びましょう。






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仮想通貨・ビットコインをウォレットで保管すべきたった2つの理由とオススメウォレット
もしかすると、売買をしている取引所の口座にコインを置いている人も多いかもしれません。だけど本当に大丈夫ですか?リスクを考えて取引をしていますか?
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パスワードは10桁が基本!使いまわしはNG
パスワードはランダムに英数字を使い、桁数を10桁以上が有効です。
複数の取引所で同じパスワードを使うことも避けましょう。
例えば、英字(大文字と小文字)+数字+記号 26 種= 88 種類の文字を使い、10 桁のパスワードを作ったとします。
組み合わせは約 2785 京個(京は兆の上の単位)です。
1 秒 5 回の制限で「総当たり攻撃」をした場合、全部を試すまでに約 1760 億年かかります。(内閣サイバーセキュリティセンター参考)
パスワードは、自分に関連がある言葉やわかりやすい言葉も避けましょう。
取引所の偽サイト・偽アプリに注意
取引所を真似した、偽のアプリやサイトに注意しましょう。
偽の取引所サイトやアプリに、パスワードや個人情報を入力してしまうと、情報を抜き取られてしまいます。
実際に起きた偽取引所・偽アプリの事例
- 暗号通貨交換局Poloniexの模倣アプリ(Fake cryptocurrency trading apps on Google Play)
騙されないためには、4点の注意点があります。
- ドメイン名やURLを見て、アクセスサイトを確認する
- よく利用するサイトは、ブックマークしておく
- ログイン手順が通常と異なる場合、まずは問い合わせをする(連絡先は必ず公式サイトから調べて、連絡をする)
- 暗号化通信が行われているかを確認する(URL 欄に鍵マークがあること、URL が“https://~”ではなく、“https://~”で表示されていること)総務省「安心してインターネットを使うために」を参考
騙されないために、取引サイトやアプリは慎重に選びましょう。
安全な取引所を選ぶ、3つのポイント
- 2段階認証
- マルチシグ(マルチシグネチャ)
- 通貨の保管には、コールドウォレットを使う
2段階認証
2段階認証とは、口座にアクセスするパスワードが2種類あることです。
2種類のパスワードを用意することで、知らない間に本人以外にアクセスされることを防ぎます。
ウォレットにログインする時には、設定したパスワード入力とログインした端末以外に送られるパスワードの2つが必要です。
2つのパスワードがあることで、他社からのハッキングのリスクを減らすことができます。
マルチシグ(マルチシグネチャ)
シグとは、ウォレットにアクセスするための秘密鍵を意味します。
特にマルチシグとは、複数の秘密鍵があるという意味です。複数とは、3つの秘密鍵がある状態です。
仮に、秘密鍵が1つ盗まれたとても、鍵が1つではウォレットにアクセスできません。
秘密鍵が複数あることで、ウォレットはハッキングの危険から守られているのです。



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【イラストでわかる】公開鍵・秘密鍵とは?初心者向けに解説
仮想通貨を送金するときに必要な公開鍵・秘密鍵。イラストや実際の送金の様子を交えて、どのサイトよりもシンプルにわかりやすく解説していきます。
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通貨の保管には《コールドウォレット》を使う
ウォレットには、コールドウォレットとホットウォレットの2種類があります。
コールドウォレット
- インターネットに接続せず、オフラインで保管
- インターネット経由のハッキングにあう危険がない
ホットウォレット
- 常にインターネットに接続し、オンラインでの保管ができる
- インターネット経由でハッキングされる危険性がある
仮想通貨は24時間オンライン上で取引ができるため、常にオンライン状態のホットウォレットは、送金には便利です。
しかし、1日中、ハッキングされる危険があります。
通貨を保管するときは、オフラインで保管ができる、コールドウォレットが向いています。
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仮想通貨・ビットコインをウォレットで保管すべきたった2つの理由とオススメウォレット
もしかすると、売買をしている取引所の口座にコインを置いている人も多いかもしれません。だけど本当に大丈夫ですか?リスクを考えて取引をしていますか?
この記事では仮想通貨の取引ではウォレットを使うべき理由とオススメのウォレットを紹介します。続きを見る
おすすめの取引所






- セキュリティ(2段階認証、マルチシグ、コールドウォレット)は万全か?
- 預かっている資産と自分の会社の資産を区別して管理しているか?
- 金融庁に認可されている取引所であるか?
下記に挙げている3つの取引所は、条件を満たしているのでおすすめです。
初心者にオススメ!GMOコイン
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セキュリティ重視ならGMOコイン
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500円程度から気軽に取引ができるので、初心者ならまずはコインチェックで仮想通貨を始めてみてはいかがでしょうか。
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使いやすさ | 取引手数料 | 入出金手数料 |
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それだけでなく人気のリップルの取引量が世界一と、活発な売買が行われています(2018年6月時点)。
また、仮想通貨を売るだけで手数料がキャッシュバックされる変わった特徴も持っています。
まとめ
- 通貨の流出事件の主な原因は、ホットウォレットからの通貨の流出によるもの
- 通貨の管理は、ハードウェアウォレットでの保管がおすすめ
- パスワードは最低でも10桁に設定する