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仮想通貨の詐欺に注意!
みなさん、仮想通貨でトレードするうえで気を付けたいのが、詐欺ですよね。
仮想通貨は注目されている反面、そのシステムの複雑さ・不透明さを利用してユーザーを騙す詐欺が横行しています。
この記事では仮想通貨詐欺の手口、対処法をご紹介します。




年々増加している仮想通貨の詐欺件数……2017年には2,666件に
仮想通貨の知名度が上昇するとともに、詐欺事件数・被害額も増加しています。
国民生活センターは2018年4月に発表したデータによると、2017年度の相談件数はなんと2,666件。
仮想通貨が浸透するにつれて年々その被害数も増加しています。



【2019年10月更新】2019年の仮想通貨詐欺の相談件数は減少傾向
国民生活センターのデータによると、2019年の仮想通貨詐欺の相談件数は減少傾向にあります。
年度 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
---|---|---|---|---|
相談件数 | 847 | 2,909 | 3,438 | 463(前年同期 585) |
それでもまだまだ被害にあっている人はいるので、この記事を読んでしっかり対策を知りましょう。
よくある仮想通貨詐欺の手口・内容
それでは実際に、どのような手法で騙されてしまうのでしょうか。
代表的なケースを4つご紹介します。
①新規発行通貨(ICO)の詐欺
ICO(Initial Coin Offering)詐欺とは、「仮想通貨の新規の銘柄公開」を利用して「ICOするから投資してください」と出資を募り、資金を集めるだけ集めて逃亡する手口です。
ICOにおいては、最初から詐欺目的の事業者が多いのが現実です。事実、実際に行われたICOのうち約8割は詐欺だというデータも存在しています。
仮想通貨やICOへの理解が浅い人に対して、詐欺をするために「絶対儲かります」「価格保証します」といったような聞こえのいい言葉を使い、投資者の「儲けたい」という心につけこんでくるパターンです。
ICOについて詳しく知りたい人は以下の記事をチェックしてみてください。
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仮想通貨のICO(クラウドセール)とは?やり方や上場目的をわかりやすく整理しました【仮想通貨】
ICOはInitial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファーリング)の略称で、企業が仮想通貨を使って資金集めをする方法のことです。「トークンセール」や「クラウドセール」などとも呼ばれています。
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②フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、個人情報を盗まれてしまう詐欺のことです。
公式HPに酷似したページを作って広告として検索上位に表示させ、ログイン情報からハッキングを行いお金を抜き取るという手口です。
公式ホームページのURLに「.」を追加しただけなど、ごくわずかな違いでユーザーをだますので、なかなか気づきにくい恐ろしさがあります。
③ねずみ講
ねずみ講とは、友人や知人から「ちょっといい話があるんだけど」・・・と話を持ちかけられたものの、実は嘘だったというケースの詐欺です。
コミュニティに勧誘され、入会金を払うと仮想通貨が分配され、勧誘するとさらに貰える金額が増えていくというパターンが一般的かもしれません。
有名人の名前を出して信用を煽ったり、勧誘してきた友人が騙されていることに気付かずに善意で誘っているケースもあります。
ねずみ講は「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁止されており、立派な違法行為です。
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仮想通貨・ビットコインは『ねずみ講』に違いない?怪しいと言われる3つの理由と安全性について解説
「仮想通貨って怪しくない?」 「ねずみ講っぽくない?」 この記事を読んでいるあなたは今このように思っているのではないでしょうか。 結論からいうと仮想通貨はねずみ講ではなく、安全性の高い資産なのです。 ...
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④HYIP(ハイプ)詐欺
HYIP(High Yield Investment Program)詐欺とは、「高収益投資プログラム」を利用した詐欺です。
「○万円投資するだけで日利1%」「月10%配当」などの高額配当を謳い、最初の数回はしっかり配当を支払って信用させておき、そのあと逃げるといった手口です。
一般的には、一定期間経つと元本を出金できるようになるのですが、HYIP詐欺においてはその出金ができなくなり、配当を貰えたとしても元本が巻き上げられてしまうのです。
仮想通貨詐欺に遭わないためにできる2つの対策
では、これらの詐欺に遭わないためにはどうしたらよいのでしょうか。
対策1.金融庁に認可されている取引所で仮想通貨を購入する
2017年4月1日から、仮想通貨の取引所運営には金融庁への申請が必須となりました。
つまり、金融庁に認可されていない取引所は違法であるといえます。
非公認の取引所は利用せず、信頼できる取引所であるかどうかを確認しましょう。
金融庁に認可されている仮想通貨取引所であれば、詐欺の心配はないです。
「安全に取引をしたい!」とお考えなら、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
対策2.信頼できる投資先なのかをしっかり調べる
怪しいものに引っかからないためには、まず運営元や運営者の詳細を調べることが重要です。
ICO詐欺対策では、具体的な方法としてホワイトペーパーを読むことが必須です。
ホワイトペーパーとは、どのような目的で資金調達が行われ、発行されるトークンにどんなメリットがあるのかを説明した公開文書です。
これを読むことによってICOの詳細を知ることができ、内容の違和感に気がつけば詐欺に遭うことを未然に防ぐことができます。
ホワイトペーパーの注意ポイントは、以下の記事をチェックしてみてください。
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仮想通貨のICO(クラウドセール)とは?やり方や上場目的をわかりやすく整理しました【仮想通貨】
ICOはInitial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファーリング)の略称で、企業が仮想通貨を使って資金集めをする方法のことです。「トークンセール」や「クラウドセール」などとも呼ばれています。
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「返金されない!これって仮想通貨詐欺かも・・・?」と思ったら取るべき2つの対応
ここまでの記事を読んで、不安を覚えてきた方もいるのではないでしょうか。
そんなときにどうしたらよいのかをご紹介します。






対応1.泣き寝入りしない
残念ながら、仮想通貨で詐欺被害に遭ってしまった場合、投資額をすべて取り戻すことは難しいでしょう。
しかし一人で泣き寝入りせず、信用できる機関に相談しましょう。
相談することでより適切な機関を紹介してもらえるケースもあり、解決の糸口をつかむことができるかもしれません。



対応2.国民生活センター・弁護士・警察に相談
詐欺被害などに遭ってしまった場合、具体的には
・国民生活センター
・弁護士
・警察
に相談することができます。
取引に少しでも疑問を感じた際は、甚大な被害ではない場合でもまずは国民生活センターに気軽に電話で相談しましょう。
被害額や詐欺内容によっては、弁護士や警察のほうが適切な対応が取れるケースもあります。
仮想通貨詐欺のまとめ
それではまとめです。
- 仮想通貨ブームにのっとり、詐欺が横行している
- 消費者センターも注意喚起しており、相談件数も年々上昇している
- 詐欺に遭わないためには、信頼できる取引先かどうかを確認する
- もし詐欺かもと思ったら、まずは消費者センターに相談を!
「自分だけは大丈夫」と思いがちな詐欺問題。
詐欺に対する危機感を持ち、大事な資産は自分で守りましょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。