「老後2,000万円」問題が騒がれ、投資や資産運用に注目が集まっています。
あなたは投資と聞いて何を思い浮かべますか?
株、FX、不動産、金・・・さまざまな投資対象がありますよね。
2017年ごろから多くの人が参入したのは仮想通貨です。
仮想通貨はボラティリティ(価格の変動幅)が大きく、投機的な側面が強いです。
投機とは
機会に乗じて、短期間で利益(利ざや)を得ようとする行為(出典:トウシル)
2018年にかけて起きた急騰と暴落で、億り人(仮想通貨長者)を生み出した一方で大きく損失を被った人もいました。
その後、2018年の仮想通貨市場は停滞が続きましたが、2019年には再び価格に動きがみられています。

国境を超えた取引や決済に使える利便性などが期待される仮想通貨は今後、数年単位の長い目で見て価格上昇が期待されます。
そこで、コインプラス編集部は将来性が期待される仮想通貨への投資にチャレンジします。
具体的な投資方針は以下の通りです。
- 毎月決まった金額を買っていくドルコスト平均法を採用した中長期の投資
- 現物のみでの運用(レバレッジ取引は利用しない)
- 購入する仮想通貨はビットコインキャッシュ(BCH)
- 2019年7月~2020年4月までの10ヶ月、毎月1万円分(合計10万円)を購入
この記事では、なぜこのような投資方法を選んだのかを説明します。
また、実際に仮想通貨を購入する過程も紹介していきます。
果たして、仮想通貨でお金を稼げるのでしょうか。
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投資スタイルは中長期投資
まずは投資スタイルが中長期投資であること。短期投資ではありません。
その前に言葉の定義を確認します。
「中長期投資」とは6ヶ月以上の投資を指します。
なぜ中長期投資なのか、理由は2つあります。
- 仮想通貨の将来性(長期的な上昇傾向)
- 短期売買は忙しい(日毎の価格変動が激しい)
仮想通貨の将来性(長期的な上昇傾向)
1つ目に、仮想通貨の将来性への期待です。
ビットコイン(BTC)をはじめとする多くの仮想通貨はブロックチェーンという分散台帳技術が使われ、国境を超えた取引や決済に使える利便性に期待されています。
仮想通貨を取り巻く環境も変わっています。
法整備が進み、より安全に取引できるようになっています。
また、仮想通貨ETFの取扱いへの期待も持たれています。
ETFとは
日本語で上場投資信託のことで、複数の資産を投資対象とした投資信託という商品が上場したもの。
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仮想通貨は今後上がる?下がる?2020年の将来性を左右する5つの見通し
2018年、年が明けてほどなくして暴落がありました。さらには580億円相当の損失を出したコインチェック事件、取引所への度重なる業務改善命令など、様々な問題が起きた激動の年でした。今後の仮想通貨、2019年以降の仮想通貨はどうなっていくのでしょうか。
続きを見る
このような要素から、1年、2年先と長い目で見ればまだまだ上昇の可能性があると考えられます。
短期売買は忙しい(日毎の価格変動が激しい)
2つ目に短期売買をすると投資に忙しくなり、投資以外の以外の時間を奪う可能性があるからです。
仮想通貨はボラティリティ(価格の変動幅)が大きく、数時間、数日で10%以上価格が変動することは日常茶飯事です。
仮想通貨を買った後、狙い通りに上がれば嬉しい反面、価格が下がって含み損を抱えると精神的ダメージは大きくなります。
常に価格が気になり、仕事が手につかなくなったり、普段の生活に支障が出たりすることもあるでしょう。
一方の中長期投資は、1日単位の価格変動でいちいち感情が左右されることはありません。
年単位で価格が伸びていくことを見込んで投資しているからです。
仕事、趣味、家族との時間・・・など、読者のみなさんは投資以外にもやることがたくさんあるはずです。
人生は限られています。時間はお金には代えられません。
お金の運用にかける時間を最小限にして、自分の人生を充実させることに時間を割きましょう。
投資する仮想通貨はビットコインキャッシュ(BCH)
今回投資する仮想通貨はビットコインキャッシュ(BCH)です。
数ある仮想通貨の中で、投資対象にビットコインキャッシュ(BCH)を選びました。
その理由は以下です。
- 知名度が高い仮想通貨
- ビットコイン(BTC)と似た値動きをするが、まだビットコイン(BTC)ほど上がっていない
知名度がある仮想通貨
理由の一つは時価総額が高く、知名度が高い仮想通貨であること。
ビットコインキャッシュ(BCH)は、仮想通貨の時価総額5位(2019年7月12日現在)です。
出典:みんなの仮想通貨
なぜ知名度が重要かというと、知名度があれば取引する人が多くなります。
ビットコインキャッシュ(BCH)は国内外問わずの多くの取引所で取り扱われ、取引する人が多い仮想通貨です。
そのため、仮想通貨の価値が急激に下がるリスクが少ないこと考えられます。
ビットコイン(BTC)と似た値動きをするが、まだビットコイン(BTC)ほど上がっていない
ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)がハードフォーク(分岐)して2018年5月に生まれた仮想通貨です。
その機能はビットコイン(BTC)よりも優れています。
取引記録をするブロックのサイズがビットコインの8倍(8メガバイト)になり、スケーラビリティ問題が改善されています。
2018年11月、ビットコインキャッシュ(BCH)は再びハードフォークし、ビットコイン ABCとビットコイン SVが誕生しました。
旧ビットコインキャッシュ(BCH)の方針を受け継いだのがビットコイン ABCだったため、現在もビットコイン ABCがビットコインキャッシュ(BCH)と呼ばれています。
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【ビットコインの進化版!】ビットコインキャッシュの歴史を振り返る
ビットコインキャッシュが今まで歩んできた歴史を具体的に見てみましょう。
続きを見る
ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)。
もともとは同じ仮想通貨だったことからか、価格の動き方も似ています。
しかし、2019年4月から大きく上がったビットコインとは対照的に、ビットコインキャッシュは顕著な値上がりを見せていません。
出典:みんなの仮想通貨
出典:みんなの仮想通貨
そのため、まだまだ上値を取る余地があるのではと考えています。






仮想通貨への投資方法は現物・ドルコスト平均法
現物取引
まず前提条件として、現物(持っている資金のみ)での投資をします。
現物取引の対語として、信用取引があります。(レバレッジ取引、FX取引ともいいます)
証拠金と呼ばれるお金を担保を取引所に預けることで、持っている資金以上が売買できる取引です。
資金以上の利益が出るチャンスが増える反面、損失も同様のリスクがあります。
現物取引では最悪のケース(仮想通貨の価値がなくなる)でも0円になるまでです。
一方の信用取引は、場合によってはマイナスを被る場合があります。
資金が0円になった上、足りない分を追加で支払う可能性があるのです。
コインプラス編集部は中長期投資を行う上で、このようなリスクを避けるため現物のみでの取引を行います。
ドルコスト平均法
今回、ドルコスト平均法を使ってビットコインキャッシュ(BCH)へ投資をします。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する商品について、定期的に一定の金額で購入していく方法です。購入金額を一定に保つことで、価格が低いときの購入量(口数)が多くなる一方、価格が高いときの購入量(口数)は少なくなります。
このため、価格に関係なく常に一定量(口数)を購入していくよりも、ドルコスト平均法による購入の方が、全体の平均購入単価を平準化させる効果があります。(出典:三井住友DSアセットマネジメント)
ある仮想通貨を4ヶ月毎月買っていく方法として、ドルコスト平均法(毎月一定額)と毎月一定の枚数を買っていく方法の2パターンを比較します。
※画像は分かりやすい出典元の三井住友DSアセットマネジメントのページ参照しています。
比べると、ドルコスト平均法で買った場合の平均購入単価が86円安いことが分かります。
このように平均購入単価を平準化させる効果があります。
コインプラス編集部では、現実味のある1万円分のビットコインキャッシュ(BCH)を毎月買って積み立てていきます。
ドルコスト法、もうひとつのメリット
また、ドルコスト平均法は別の視点でもメリットがあります。
それは投資活動に対して余計な不安を抱えない、焦って誤った投資判断をさせづらい点です。
購入をルール化することで、上がり下がりに対して気を揉む必要がないこと、そして市場の動きに惑わされて不合理な意思決定をしてしまったり、投資判断を下してしまったりすることを防ぐことができるという点にあるのだ。(出典:ダイヤモンド・オンライン)






コインチェックでビットコインキャッシュ(BCH)を買う
今回の投資で使う仮想通貨取引所にコインチェックを選びました。
理由は専用の取引アプリが使いやすく、初心者でも手軽に使えるためです。
アプリのダウンロード数は200万を超え、その人気ぶりがうかがえます。
仮想通貨の売買はアプリを起動し、通貨を選んで金額を入力しボタンをタップすれば、わずか10秒で簡単に買うことができます。
これなら投資が初めての人にも抵抗がなく、また時間をかけずに始めることができます。
口座登録は無料のため、まずは登録してみましょう。
入金する
ここからは実際に仮想通貨を買う手順を紹介します。
まずは買うための資金を仮想通貨取引所に入金します。
入金方法は以下の3種類から選べます。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
それぞれの入金手数料は以下の通りです。
銀行振込(日本円) | 無料(振込手数料はユーザー負担) | |
コンビニ入金 | 3万円未満 | 756 円 |
3万円以上30万円以下 | 1,000 円 | |
クイック入金 | 3万円未満 | 756 円 |
3万円以上50万円未満 | 1,000 円 | |
50万円以上 | 入金金額×0.108% + 486 円 | |
日本円出金 | 400 円 |
クイック入金は即日入金されるメリットがありますが、入金手数料がかかります。
一方、銀行振込の入金手数料は無料です。(銀行の振込手数料が別途かかります)
入金されるタイミングは平日午前など早い時間帯であれば、即日入金される場合がありますが、遅くとも翌営業日には入金完了します。
今回は銀行振込で200万円を入金しました。
コインチェックのアプリ、総資産の項目で入金が確認できました。
仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)を買う
次に実際に仮想通貨を買う手順です。
2019年7月10日、1回目の積み立てとして、ビットコインキャッシュ(BCH)を1万円分購入します。
以下の画像のとおり購入金額を入力し購入ボタンを押せば簡単に買えます。
アプリから総資産を見ると、ビットコインキャッシュ(BCH)が保有されていることが分かります。
買ったのはビットコインキャッシュ(BCH)1万円分ですが、スプレッドの関係で9,545円相当になっています。
スプレッドとは
売値と買値の差のこと。実質的な手数料となる。
コインチェックではアプリで価格を見ると分かりますが、45,475円と表示される一方、実際の購入価格は47,626円となっています。
実質的に2,151円が差額となります。
中長期の投資なので、このスプレッドは気にしません。
何BCH買えたは、アプリ右上の・・・ボタンを押すと表示を切り替えられます。
切り替えた結果がこちらです。
およそ0.20BCHを保有していることがわかります。
また、8月に追加で1万円を購入します。
8月はいくらになっているか、楽しみですね。
P.S
ビットコインキャッシュ(BCH)を買った翌日の7月11日、仮想通貨は全体的に下落となり、とくにビットコインキャッシュ(BCH)は18%もの大幅下落に・・・。
保有するビットコインキャッシュ(BCH)の価値も大きく下げました。
しかし、焦ることはありません。
短期売買であれば落ち込み、投げ売ってしまうか迷うところでしょう。
ただ今回は中長期投資のため、これに動じず翌日も同じように買い増していくまでです。
来月の動きが楽しみですね。また次回レポートしていきます。