目次
仮想通貨・ビットコインのマイニング(採掘)とは?
マイニングとは、仮想通貨の取引を記録し、正しいかどうかをチェックする作業(承認作業)のことです。

一般的な通貨では、通貨を発行する「国」や、通貨の流通量を調整する「銀行」が存在しています。これを中央管理者と呼びます。






一方、仮想通貨では取引に参加している人たちが、あらかじめ決められたルールのもとで通貨の管理を行っています。
そのため、中央管理者は必要としておらず、取引に参加をしている人だけで通貨を管理できるのです。






マイニングは仮想通貨取引に必要な作業
ビットコインはブロックに取引を記録することで管理されています。






送金をする場合の取引記録について、日本円とビットコインでそれぞれ見ていきましょう。
日本円の場合、AさんがBさんへ100円を送ったとします。
その場合、AさんとBさんの送金を管理するために銀行が間に入ることになります。
銀行を通じてAさんは100円を送った、Bさんは100円受け取ったという取引が記録されます。



次にビットコインを送金する場合です。AさんはBさんへ1BTCを送ったとします。
この場合は銀行のような第三者が間に入ることはありません。取引はブロックチェーンに記録されます。
ブロックチェーンに取引の記録を残す、この作業がマイニングです。また、このマイニングを行う人をマイナーと言います。
ブロックチェーン上に記録が残ることによって、中央管理者がいなくても送金を行うことができるのです。



※ブロックチェーンは以下の記事を参考にしてみてください。
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ブロックチェーン(blockchain/分散型台帳技術)とは?仮想通貨を支えるシステムの秘密
ブロックチェーンは、2009年にサトシナカモトが仮想通貨の起源であるビットコインを支える技術として発表されました。仮想通貨が通貨として機能し、サービスを動かしていくことを支える技術として非常に注目されています。
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仮想通貨のマイニングの仕組み
マイニングは、仮想通貨を「いつ」「誰が」「いくら」取引したのかをブロックチェーンに記録する作業です。
日本円の場合は銀行が通帳などに記録を残しますが、仮想通貨ではマイナーがブロックチェーンに取引内容を記載します。



ただし、通帳のように取引内容がそのまま記録されるわけではありません。
たとえば、「10月10日10時」に「AさんがBさん」へ「1BTC」を送ったとします。
この情報をハッシュ関数という計算式に当てはめるとハッシュ値という文字列が出てきます。






マイニングはノンスと呼ばれる数値を探す作業です。ハッシュ値にノンスを代入することで、また別のハッシュ値が出てきます。
探している文字列を見つけるために必要な、ノンスは何か?を探す作業がマイニングです。



1番早くこの計算ができた人がマイニングの勝者となり、報酬を得ることができるのです。
仮想通貨をマイニングする3つの方法【初心者おすすめはクラウドマイニング】
ビットコインをマイニングする方法は3つあります。
それぞれのメリットやデメリットとともに特徴を見てみましょう。
ソロマイニング
ソロマイニングは名前の通り1人(ソロ)で行うマイニングです。
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【マイニングは稼げる?】ソロマイニングの特徴を簡単解説
ソロマイニングは報酬を得られた時には大きく儲けることができますが、どのような仕組みなのでしょうか。
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1人でマイニングをしますので、得られた報酬はすべて自分のものです。
しかし、コンピュータなどの初期の設備投資や電気代が多くかかります。
ハイリスク・ハイリターンで、リターンを得られる可能性は極めて低いです。
メリット
- マイニングに成功した時の報酬が多い。
デメリット
- マイニングの設備を整えるのが大変。
- 多額の電気代がかかる。
- マイニングに成功する可能性が極めて低い。
プールマイニング
チームを組んで行うマイニングをプールマイニングと呼びます。
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【みんなで行うマイニング】プールマイニングのメリットとデメリットとは?
仮想通貨には銀行や国のような、通貨を管理する機関がありません。
基本的には、取引に参加している人同士で通貨を管理しています。
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ソロマイニングよりも費用をかけず、効率的に報酬を得られる点がメリットです。
メリット
- マイニングに成功する可能性がソロマイニングよりも高い。
- ソロマイニングよりも費用をかけずに参加できる。
デメリット
- マイニングの報酬が少ない。
クラウドマイニング
クラウドマイニングは、マイニングを行っているチームに対して投資することを言います。
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【クラウドマイニング】初期費用は0円!お得なマイニング方法とは?
クラウドマイニングでは、自分でマイニングを行いません。マイニングを行っているチームに対して、投資することを指します。
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マイニングが成功した時に、投資をした額に応じて報酬を得られるという仕組みです。
メリット
- マイニング設備がいらないので簡単に始められる。
- 電気代がかからないので費用を抑えてマイニングに参加できる。
デメリット
- 投資額の回収に時間がかかる。
- 投資先を慎重に選ばないと詐欺にあう可能性がある。
仮想通貨のマイニングにおける4つのアルゴリズム
ここではマイニングのアルゴリズムについて説明をしたいと思います。
マイニングのアルゴリズムとはマイニングの報酬を受け取る人をどう決めるのか?というルールのことです。









マイニングのアルゴリズムは仮想通貨の特徴にも関わっています。今回は代表的なアルゴリズムを4つ紹介します。
POW | POS | POI | POC | |
---|---|---|---|---|
マイニングの行われ方 | 計算スピードの速さ | 仮想通貨を持っている量 | 仮想通貨における重要度 | 特定のマイナーによる承認 |
メリット | ・取引の不正が起こりづらい | ・低コストでマイニングができる ・51%攻撃が起こりづらい | ・通貨の流通が起こりやすい | ・マイニングの承認スピードが早い |
デメリット | ・電気代がかかる ・51%攻撃が起こる可能性がある | ・所有量の差が大きい ・通貨の流通が起こりづらい | ・(POSほどではないが)所有量の差が発生する | ・中央管理体制に近いので仮想通貨らしさがない |
採用している仮想通貨 | ビットコイン | イーサリアム | ネム | リップル |
POW(Proof of Works)
最初にご紹介するアルゴリズムはPOWです。「Proof Of Works(プルーフ・オブ・ワークス)」の略称で、その名の通り仕事量によって勝者が決まるアルゴリズムです。
仕事量とは、マイニングにおける計算の早さを意味しています。
POWでは上記で説明したような、ノンスを最初に探した人が勝ちという仕組みです。
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【マイニングの早さを競う】POWとは?ビットコインが採用しているアルゴリズム
POWは最も一般的なマイニング手法ですが、具体的な仕組みは理解していますか?
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POS(Proof of Stake)
POSは「Proof Of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)」の略です。
POSは計算の早さではなく、仮想通貨を持っている量に応じて勝者が決まります。
高性能のコンピュータが不要で、設備にお金がかからない点がメリットです。
しかし、使わずに貯めこむ人が多くなってしまうのが問題点です。
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仮想通貨のPOS(Proof of Stake)とは?保有量で決まるマイニング方法
通貨の量で優劣が決まるアルゴリズム、POSについて紹介します。
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POI(Proof of Importance)
3つ目のアルゴリズムはPOIです。「Proof Of Importance(プルーフ・オブ・インポータンス)」という意味で、POSの問題点を解決できる方法として誕生しました。
ネムで用いられているアルゴリズムです。POIでは、持っている量の他に使っている量や回数が重要になってきます。
通貨として重要な指標で勝者が決まるのが特徴です。
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【POIってどんなマイニング?】通貨に対する重要度とは?
POIは、POSの問題点を解決しているマイニング方式です。しかし、まだ一般的ではありません。有名な仮想通貨では、ネムくらいしか採用していませんが、今後広がっていく可能性はあります。
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POC(Proof of Concensus)
POCは「Proof Of Consensus(プルーフ・オブ・コンセンサス)」です。
POCでは誰でもマイニングに参加できるわけではありません。
仮想通貨の開発者などの団体が決めた人だけがマイニングに参加をしています。
承認にかかる時間が短いので、送金や取引の完了が早い点が特徴です。
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【送金が早い!】POCは画期的なマイニング方法だった
POCは、通貨としては最も適しているマイニング方式です。
仮想通貨が本来持っていた中央管理がないという点については問題視されていますが、大きな問題ではないのかもしれません。
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何のために仮想通貨・ビットコインのマイニングをするの?
後半で詳しく説明しますが、マイニングには、高性能のPCを用意したり、電気代がかかったりと多額の費用が発生します。
マイナーはボランティアでマイニングを行っているわけではありません。
マイニングに参加をしている一番の理由は、仮想通貨をもらうことができるからです。
ビットコインをもらうことができる
仮想通貨の取引では、誰かが取引をするとその情報をブロックチェーンに記録する必要があります。
取引を正常に機能させるために、マイナーはコンピュータを動かし続け化ければなりません。
電気代やシステム維持費がかかりますので、何の見返りもなければマイナーは減ってしまいます。
そこで、マイニングのために力を貸してくれた人に報酬を与える仕組みを採用しているのです。
ビットコインの発行枚数には上限がある
ビットコインの発行枚数は2100万枚と決まっています。そして2140年にすべての発行が完了する予定です。
2018年現在で約1,800万枚が発行されています。






ビットコインの市場に出回る量が増えて、買いたい人(需要)よりも売りたい人(供給)が多くなってしまったとします。
その場合、安くてもビットコインを売りたい人が多いので価格は下落してしまいます。
買いたい人の数が上回るように、ビットコインの量をコントロールしているのです。
報酬は4年に1度少なくなる
ビットコインのマイニングで得られる報酬は当初から比べると減少しています。4年に1度、マイニング報酬が半分になる半減期があるからです。
なぜ報酬は減ってしまったのでしょうか。理由は2つあります。
1つ目の理由はビットコインの発行上限枚数です。
ビットコインは、2140年に2100万枚すべての発行が終了する予定です。マイニング報酬が50BTCのままですと、予定よりも早く発行が完了してしまいます。
通貨の発行枚数を調整するために、マイニングの報酬を減らしているのです。



2つ目の理由がムーアの法則です。ムーアの法則とは「半導体の集積率は18か月で2倍になる」というものです。






マイニングのスピードが早くなる分、得られる報酬を半分にすることで、辻褄が合うようにしているのです。
2018年時点の報酬は12.5BTCです。登場した当初は50BTCだったので、現在の報酬は当時の1/4になっています。






ビットコインの発行上限の2,100万枚がすべて発行されたらどうなる?






マイニングの報酬は新しく発行されるビットコインだけが対象ではありません。取引を行う際の手数料もマイナーの報酬になります。
社会にビットコインが流通するようになれば、取引量は増えます。
手数料での収入を得られますので、ビットコインの新規発行がなくても、マイナーが減る心配はないでしょう。
マイニングはビットコイン取引に必要不可欠
ここまでマイニングの仕組みについて説明をしてきました。
次からはマイニングがどのように取引に役立っているのかをビットコインを例に整理したいと思います。
ビットコイン取引を記録する仕組み
ビットコインの取引はブロックチェーンによって管理されています。
中央管理者がいなくても成り立つブロックチェーンでは、マイニングによる取引の記録がとても重要です。
さきほどもお伝えしましたが、ビットコインの取引では、マイナーが中央管理者の代わりを担っています。
マイニングは採掘という意味ですが、新しく発行をするだけではなく、ビットコインを使った取引記録の際も行われているのです。
悪いことをしようとしてもできない
ブロックチェーンは不正を防ぐことに適している仕組みを持っています。
なぜなら、取引の記録であるブロックが時系列順にチェーン上に連なっているからです。
例えば、AさんがBさんに1BTC送ったという記録をAさんがCさんに1BTC送ったという記録に書き換えたいとします。
その場合、該当する取引が記録されているブロックの情報を変更する必要があります。
ブロックには1,000程度の取引も一緒に記録されているので、それらも整合性が合うように書き換えないといけなくなります。



仮にすべて書き換えたとしても、今度はチェーンでつながっている過去のブロックでも矛盾が生じないように変更しなければなりません。
最近の記録を上書きした場合、過去の記録にも影響が出てしまうのです。



1番最初の取引にさかのぼった時には、今度は新しい取引がマイナーによって記録されています。
そのため、ブロックチェーンの書き換えを行うことは不可能だと言われているのです。
ビットコインのマイニングは儲かるのか?
ビットコインのマイニングはどのようにすれば儲かるのでしょうか?
せっかくやるなら上手にやって儲けたいですよね。
しかし、残念ながらビットコインのマイニングで大きく儲けることは難しそうです。
それは、ビットコインのマイニングでは高性能の設備が揃っている、電気代が安い方が有利だからです。
マイニングはほとんどが中国で行われている
ビットコインのマイニングは中国のシェアが最も高く、全体の半分以上を占めています。
マイニングには多額の電気代が必要です。しかし、中国は日本やその他の国と比較をしても電気代が安いので、マイニングにかかる費用が少なくすみます。
中国では仮想通貨の取引を取り締まるなど規制が厳しくなっています。しかし、マイニングは規制されていません。
中国でのマイニングが有利ということもあり、日本で個人で行うマイニングで儲けるのは難しいです。
報酬を得るにはコンピュータを高性能にする必要がある
マイニングの成功確率を上げるためにはコンピュータの性能を上げることが重要です。
まず、GPUやASICのようなコンピュータの計算速度をアップさせるためのツールを導入したり、ビデオカードと呼ばれる装置で性能を上げる必要があります。
更にはこれらをセットするための知識も必要です。初心者でいきなりマイニングに参加をするのは避けた方が良いでしょう。
マイニング収入VS電気代
最後に問題となるのが電気代です。マイニングでは高性能のコンピュータを24時間動かし続けることになります。
性能にもよりますが、マイニングを成功させるために必要な性能であれば、電気代は月に約2~3万円程度かかります。
1BTCが70万円の場合、月に0.043BTC以上の報酬がないと赤字です。
設備を揃えるためにかかった費用もありますので、実際にはもっと報酬がないと永遠に儲けることはできません。
費用をかけて設備を整えて、セットもしたのに儲からないということも有り得ます。
マイニングで収益を上げたいのであれば、わざわざ設備を揃えるよりも、クラウドマイニングをした方が良いでしょう。
仮想通貨のマイニングで儲けるなら『アルトコイン』がおすすめ
ビットコインのマイニングは国や企業が力をいれて参加しています。また、POWのため高性能の機材や設備を揃えた方が有利です。
個人で参加をして儲けることは難しいと言えます。マイニングで儲けるならアルトコインの方が良いでしょう。
マイニングを行うにはマイニングソフトをコンピュータにダウンロードする必要があります。
ここではアルトコインのマイニングにオススメのソフトを2つ紹介します。
【初心者向け】マイニングに必要なものリスト
ソフトの紹介に入る前にマイニングに必要なものを整理しておきましょう。
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コンピュータが必要ということは言わずもがなかと思います。そのコンピュータと同じくらい重要なものがウォレットです。
ウォレットとは、マイニングをして得た報酬の受取先を言います。日本語に直すと財布という意味です。
マイニング報酬の振込先をイメージすればわかりやすいでしょう。ウォレットは取引所で口座開設をすれば用意できます。
マイニングに限らず、仮想通貨の取引に興味がある方は以下の記事を参考にしてみてください。
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【初心者向け】ビットコイン・仮想通貨の取引所を選ぶ4つのポイント
この記事では、ビットコインの取引所を選ぶ基準と、初心者が選ぶべき仮想通貨/ビットコインの取引所3選をランキング形式で紹介し、最後に安全に儲けられる方法を紹介します。
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最後に必要なものがマイニングソフトです。このソフトによってコンピュータがマイニングをできるようになります。
NiceHash
初めての方にオススメのマイニングソフトがNiceHashです。このソフトは無料でダウンロードすることができます。
出典:NiceHash
NiceHashはプールマイニングを行うソフトです。初期の設備や電気代を抑えることができるのは魅力でしょう。
NiceHashでは通貨のレートや採掘の難易度に応じて、効率良くマイニングを行ってくれます。
マイニングしたアルトコインはビットコインに交換することができます。
簡単な操作でマイニングをすることができるので、初心者にもオススメです。
マイナーゲート
もう1つのオススメソフトはマイナーゲートです。こちらも無料でダウンロード可能です。
出典:マイナーゲート
マイナーゲートでは、アルトコインがマイニングができ、時価総額2位のイーサリアムのマイニングもできます。
イーサリアムやモネロはコンピュータのみでのマイニングに向いている仮想通貨です。
高性能な設備がすべてではありませんので、ソロマイニングでもチャンスはあります。
ビットコインで儲けることはなかなか難しいので、どうしてもマイニングで儲けたいという人はアルトコインでのマイニングも考えてみてください。
マイニング以外でビットコインを手に入れる方法は仮想通貨の取引所がおすすめ
ビットコインは電気代がかかる上に、既にたくさんのグループがマイニングに参加しています。
今から参加して、ビットコインをマイニングで得ることは難しいでしょう。
ビットコインの取引を行うのであれば、取引所や販売所で買うのがオススメです。
取引所と販売所の違いについて簡単に整理してみましょう。
取引所で買う
取引所と販売所の違いは誰から買うのか?です。取引所は仮想通貨の取引をしている者同士で売買します。
そのため、自分が取引をしたい価格を選んで購入、売却ができます。



デメリットは、自分の希望通りの価格で買いたい人や売りたい人がいなければ、いつまでも取引が成立しない点です。
かといって、無理矢理に取引を成立させようと適当な価格で売買をすれば、損をしてしまう可能性があります。



ビットコインのチャートについては以下の記事を読んでみてください。
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【チャートで徹底解説!】ビットコインの価格推移と買い時の見極め方
ビットコイン・仮想通貨に手を出してみたいけど、今は買い時なの?
ビットコインは価格の上昇、下落が激しいイメージを持っている人も多いと思います。続きを見る
販売所で買う
販売所は仮想通貨を扱っている企業と取引を行います。
そのため、買う場合も売る場合も価格は企業によって決められています。






出典:bitFlyer






スプレッドとは、買う価格と売る価格の差額のことを言います。この差額が取引所や販売所がもらうお金になるのです。
簡単にすぐ取引を成立させることができますが、取引額が割高になってしまう点はデメリットでしょう。
ビットコインは取引所でも扱われていますが、アルトコインは販売所でしか、扱っていないことが多いです。
取引を始める際にはスプレッドも気にした方が良いでしょう。
仮想通貨・ビットコインの取引所を選ぶ上での4つのポイント
ビットコインを買う際にはどの取引所を選べば良いのでしょうか。
ここでは4つのポイントを紹介したいと思います。
尚、以下の記事で詳しく紹介しているのであわせてチェックしてみてください。
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【初心者向け】ビットコイン・仮想通貨の取引所を選ぶ4つのポイント
この記事では、ビットコインの取引所を選ぶ基準と、初心者が選ぶべき仮想通貨/ビットコインの取引所3選をランキング形式で紹介し、最後に安全に儲けられる方法を紹介します。
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セキュリティ対策
2018年1月にはコインチェック、9月にはZaif、日本の2つの取引所でハッキング被害がありました。
両社に共通しているのはホットウォレットで管理していた仮想通貨が盗まれたということです。
ホットウォレットとは、仮想通貨をインターネットに接続された環境で保管をすることを言います。
ハッキングリスクが高まってしまうため、インターネットに接続しない環境で管理をするコールドウォレットの方が安全です。
コールドウォレットでの管理が多い取引所の方が安心だと言えるでしょう。
また、コインチェックはマルチシグの採用もしていませんでした。マルチシグとは、仮想通貨を複数の鍵にわけて保管するというものです。
鍵とはパスワードのようなものです。複数のパスワードを用意しておけば、1つがバレても他のパスワードからは盗まれません。
マルチシグを採用していなかったこともあり、コインチェックは大きな被害を出すことになってしまいました。
※コインチェックについては以下にまとまっていますので気になる方はチェックしてみてください。
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コインチェック(Coincheck)の取引所とは|<登録方法・使い方・手数料>~<事件のその後の歴史>までマルっと解説しました
コインチェックの特徴から歴史、その後などを整理しました。2019年1月11日にコインチェックは金融庁に認可され、再開が可能となりました。
現在は証券会社のマネックスグループに買収されましたが、いったいどのような会社なのでしょうか。続きを見る
マルチシグやコールドウォレットに対応ができている取引所を選んで取引することがオススメです。
手数料
ビットコインを買う理由は純粋に儲けたいからですよね。なので、なるべく出ていくお金も抑えたいと思います。
手数料も安いに越したことはないでしょう。多くの取引所が手数料無料を謳っています。
あまり差はありませんが、取引をするのであればスプレッドが小さい取引所を選んだ方が良いでしょう。
使いやすさ
次に見ておきたいポイントは画面の使いやすさです。
いくら手数料が安くても取引がしづらければ、誤って注文をしたり、チャートを見間違えてしまう可能性があります。
Bitbankはチャートが見やすく、取引を行いやすいのでオススメです。
BITPointはコールセンターを用意しているので、初心者でも安心して取引ができます。
初めてでもサポートをしてもらえる体制が整っているのは嬉しいですね。
仮想通貨の種類
「ビットコインを取引したいけど、どの取引所の方が良いんだろう?」
このように悩んだ際は、より多くの仮想通貨を扱っている取引所がオススメです。
ビットコイン以外にも仮想通貨はたくさんあります。
値動きが激しく、人気の通貨がその時々で変わるため、色々な仮想通貨で取引をしたいと思うことがあるかもしれません。
取引所によって扱っている仮想通貨は異なるので、迷った時には種類の多さも判断基準にしてみてください。
※アルトコインの種類については以下の記事も見てみてくださいね。
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アルトコインとは | わかりやすく用語を徹底解説しました
アルトコイン(オルトコイン)とは?ビットコインとの違いや話題の通貨をランキング形式で比較・紹介!また、アルトコインで効率的に儲ける方法や安心安全の取引所も紹介します。
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仮想通貨・ビットコインのマイニングのまとめ
- マイニングは仮想通貨の取引を正しく行うために必要な作業。
- マイニングでは、決められたハッシュ値になる「ノンス」を探している。
- マイナーはビットコインなどの仮想通貨をもらうためにマイニングをしている。
- ビットコインのマイニング報酬は4年に1度、半分に減っている。(半減期)
- ビットコインが2100万枚すべて発行されても、マイナーは手数料から報酬をもらえる。
- マイニングをするには、ソロマイニング・プールマイニング・クラウドマイニングの3つがある。
- 手軽に始めたいならクラウドマイニングがオススメ。
- マイニングは仮想通貨によってアルゴリズム(ルール)が異なる。
- コンピュータを使ったマイニングをしたいなら、アルトコインでやるべき。
- マイニングソフトはNiceHashかマイナーゲートがオススメ。
マイニングの仕組みから実践方法まで幅広く説明をしてきました。仮想通貨によってもアルゴリズムが異なります。
「最も有名なビットコインでマイニング!」
このように考えているのであれば、まずはクラウドマイニングをやってみることをオススメします。
ソロマイニングやプールマイニングはアルトコインで行った方が成功する可能性は高いでしょう。
最初に設備を整えるのが大変なので、難しいなと感じた人は、仮想通貨の取引に慣れるまで手を出さない方が良いと思います。
この記事を通じてマイニングについて理解してもらえていれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。