話題の仮想通貨ですが、昨今注目されているのはビットコインではなく「ネオ」です。
本記事では、仮想通貨ネオについて基礎知識とあわせて詳しくご紹介します。
この記事でわかること
- ネオの基本情報
- ネオのメリット・デメリット
- ネオが買える取引所
目次
ネオ(NEO)はどんな仮想通貨?
ネオ(NEO)は中国の企業のOnchainにより開発された仮想通貨で、正しくはニーオと読みますが日本ではネオと呼ばれています。
元々の名前は「Antshares(アントシェアーズ)」でしたが、2017年6月に改名し、ネオとして生まれ変わりました。
中国のイーサリアムと呼ばれるネオ
ネオはプロジェクトのポリシーや、仕組み、性能などの特徴がイーサリアムとよく似ているため、中国版イーサリアムと呼ばれています。
イーサリアムを改良して生まれたのがネオだとも言われています。
最大の共通点はスマートコントラクトを採用していることです。
加えてオープンプラットフォームであることも共通点です。
ネオ(NEO)はオープンプラットフォームの名前でもあり、プラットフォーム内の通貨もネオ(NEO)と呼びます。
イーサリアムはプラットフォーム自体がEthereum(イーサリアム)、プラットフォーム内の通貨をether(イーサ)といいます。




ネオはスマートコントラクトが実装されているため、ネオのブロックチェーンをもとに新しいトークンを発行してICOすることや、Dapps(分散型アプリケーション)の開発ができます。
分散型ネットワークの活用で、ネオのプラットフォーム内ですべての生活が完結する経済圏を目指しています。
2019年最新!ネオ(NEO)チャートと価格
ネオの2019年11月時点での価格は1200円、時価総額は全仮想通貨の中で17位となっています。
ネオ(NEO)とイーサリアムとの共通点
さきほども少し触れましたが、ネオとイーサリアムの共通点は下記2点です。
・オープンプラットフォームである
・スマートコントラクトを実装している
とくに重要なのが、2つ目のスマートコントラクトを備えている点です。
スマートコントラクトとは契約に関する行動をプログラム化し、自動的な取引を可能にする仕組みです。
ネオもイーサリアムもスマートコントラクトを実装していて、契約履歴がブロックチェーン上に自動的に書き込まれるので、第三者による改ざんができないようになっています。
ネオ(NEO)の特徴やメリットは?
ではネオにはどんな特徴があるのでしょうか。
承認方法
ネオとイーサリアムの違いのひとつに、コンセンサスアルゴリズムが挙げられます。
コンセンサスアルゴリズムは、取引の承認方法です。
仮想通貨は基本的に中央管理者がいないため、ブロックチェーン上で認証が行われます。
イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムはPoW(プルーフオブワーク)で、これは多大な計算量を要する問題を最初に説いたものに認証権が与えられる仕組みです。
この方法はブロックチェーンの運用が安定する半面、取引量が増加すると対応しきれなくなるスケーラビリティの問題が出てきます。
スケーラビリティ問題は仮想通貨が使用される頻度が上がり、データ処理が追い付かなくなってしまう問題です。
一方のネオは、独自の方法であるDBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを導入しています。
これはノードと呼ばれるユーザーから不正を働くノードを選ばないよう、ネオ保有者の投票でブックキーパー(帳簿係)と呼ばれるマイナーを選びます。
ブックキーパーに選ばれると、マイニングの報酬としてNeo GASトークンを受け取ることができます。
NEO GAS(ガス)トークン
NEO GASトークンとはブックキーパーが取引認証を行った際に、報酬として受け取れるサブトークンです。
NEOを保有しているだけでも受け取ることができます。
NEO GASトークンは、ネオのスマートコントラクトを使用する際に必要になってきます。
また、仮想通貨を売買する際の手数料として使えるほか、GAS(ガス)として取引所での売買もできます。
優れた処理速度
DBFT採用によるネオのもう一つのメリットが処理速度です。
1秒間に処理できる取引はビットコイン約7件、イーサリアム約15件です。
一方、ネオは1秒間に約1,000件もの取引ができます。
この処理速度は理論上さらに向上させられるため、送金・決済に特化する仮想通貨リップルの処理速度約1,500件/秒を超える見込みもあります。
開発言語・開発環境
ネオは多くの開発プログラミング言語に対応しているというメリットもあります。
一般的に仮想通貨は特殊なプログラミング言語で作られているものが多いです。
たとえばイーサリアムの場合はSolidity、Serpentといった独自の言語を採用しているので、開発に参加するためには言語を習得する必要があります。
一方ネオの場合は、JavaScript、Python、C、C#、C++といった一般的なプログラミング言語を使っています。
そのため、世のシステムエンジニアの9割ほどが開発に参加できると言われているほど開発のハードルが低いのです。
ネオ(NEO)の2020年以降の将来性
ネオの将来性について予測していきます。
中国政府の規制問題
ネオは中国で生まれた仮想通貨ですが、その中国で2017年月に政府が国内でのICOを全面的に禁止し、さらに取引所に規制をかけました。
今後中国が仮想通貨に対する規制を強化した場合、ネオが規制の対象となってしまう可能性もゼロではありません。
その場合、ネオの取引量や価格に悪影響を与える可能性があります。
開発可能な言語が増えること
すでに多くの開発プログラミング言語に対応しているネオですが、今後さらに多くの開発言語への対応を予定しています。
開発言語が増えることは、より開発環境が整って機能向上の可能性が拡がるため、これはプラスの材料と言えるでしょう。
ネオ(NEO)が購入できる取引所
ネオが買える取引所について紹介します。
ネオは国内の取引所では扱いがないため、海外の取引所で購入する必要があります。
具体的には、下記の流れで購入します。
1.国内の取引所でビットコイン(イーサリアム)を購入する
2.購入したビットコイン(イーサリアム)を海外の取引所に送金し、ネオを購入する
国内取引所でビットコイン購入
国内取引所でビットコイン(イーサリウム)を買うステップです。
海外取引所に送金が必要なため、送金手数料が安い取引所を選ぶのがポイントです。
送金手数料が無料の取引所は、BITPoint、GMOコイン、Liquidです。
海外取引所にビットコイン送金
ネオを購入する海外取引所は、取引手数料が安いバイナンスがオススメです。
海外取引所の手数料は0.15~0.25%が多いですが、バイナンスの手数料は全通貨共通で0.1%です。
バイナンスは100種類以上の通貨を扱う、取引高が世界でトップクラスの取引所で日本人にも人気があります。
もともと日本語で日本向けの展開もしていましたが、金融庁の規制により現在は日本向けにはサービス展開していません。(英語での使用はできます)
仮想通貨ネオ(NEO)のまとめ
中国生まれの仮想通貨・ネオについてまとめました。
・ネオはイーサリアムと似た仮想通貨だが、承認方式や処理速度でイーサリアムより優れている
・開発の対応言語が幅広く、今後さらに対応可能な開発言語が増える見込み
・ネオの購入は2ステップで、国内取引所(BITPOINT・GMOコイン・Liquidなど)でビットコイン(イーサリアム)を買い、海外取引所(バイナンス)に送金してネオを買う
中国による規制リスクはあるものの、さらなる開発環境の拡大が期待でき、今後も注目の仮想通貨といえるでしょう。
いかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたの仮想通貨投資のお役に立てれば嬉しい限りです。