
SBI VCトレードはどんな取引所?
SBI VCトレードを使うメリットは?
SBI VCトレードは金融大手のSBIグループが運営する仮想通貨取引所です。
SBIバーチャル・カーレンシーズというサービス名(社名)で運営していましたが、2019年7月1日にサービス名/社名ともにSBI VCトレードとして生まれ変わりました。
この記事では、SBI VCトレードの特徴や、使い方について紹介します。
目次
SBI VCトレードとは?証券会社で有名な大手金融グループが運営する仮想通貨取引所
仮想通貨取引所はコインチェックやbitFlyer(ビットフライヤー)など、新興のベンチャー企業が運営しているイメージがありますよね。
しかし、SBI VCトレードはその名の通り、日本の大手金融グループのSBIホールディングスの子会社であるSBI VCトレードが運営する仮想通貨交換業者です。



どのような特徴を持つ取引所なのでしょうか。
SBI VCトレード株式会社の会社情報
代表をつとめるのは、SBIグループの創業者でもある北尾吉孝(きたお・よしたか)さんです。
北尾さんは慶應義塾大学の経済学部を卒業後に、野村證券に入社。
その後ケンブリッジ大学を経て、SBIの前進となるソフトバンク・インベストメントの代表取締役に就任します。
北尾さんは仮想通貨の可能性に魅力を感じ、SBI VCトレードの立ち上げにとどまらず、仮想通貨に関する書籍なども出版しています。
SBI VCトレードは、Reliability(信頼性)・Speed(即時性)・Transparency(透明性)の3つをモットーとして掲げています。
- Reliability:SBIグループ、ならびにウォレット開発におけるパートナーであるセコムトラストシステムズのノウハウを融合させた、最新鋭のセキュリティ環境をはじめとする卓越した信頼性
- Speed:米国の大手証券取引所NASDAQの取引システム(マッチングエンジン)によるトレードの即時性
- Transparency:シンプルな取引手法による価格発見機能によって実現される高い透明性
(出典:SBIホールディングス)
SBI VCトレードの会社情報です。
社名 | SBI VCトレード株式会社 |
設立 | 2016年11月1日 |
代表名 | 北尾 吉孝 |
所在地 | 〒106-0032 東京都港区 六本木3-1-1 六本木ティーキューブ |
資本金 | 19億9,000万円(資本準備金を含む) |
事業内容 | 仮想通貨の交換・取引サービス、システムの提供 |
SBI VCトレードの特徴
SBI VCトレードの特徴は主に以下が挙げられます。
・SBIグループとしての金融ノウハウを保有していること
・顧客基盤があること
SBIグループは株式、FXなど幅広い金融サービスを手掛けていることから、しっかりした取引所の運営ノウハウ(使いやすさやセキュリティ など)を持っています。
このようなノウハウのもと、ユーザーは安心して取引ができるでしょう。
また、SBIグループ傘下であるSBI証券の口座数は460万人にものぼり、ネット証券No.1の口座数を誇ります。(出典:SBI証券)
このユーザーが仮想通貨に興味を持ち、口座開設が増えていけば資金が流入し、SBI VCトレードでの取引が活況になっていく可能性があります。



SBI VCトレードの各種手数料
SBI VCトレードの手数料は以下の3種です。
- 現物取引の手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
このなかで唯一かかるのは出金手数料のみで、金額は以下の通りです。
出金先金融機関 | 出金額3万円未満 | 出金額3万円以上 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 50円(税込) | |
住信SBIネット銀行以外の金融機関 | 165円(税込) | 258円(税込) |



SBI VCトレードを利用するメリット
数ある取引所のなかで、SBI VCトレードを利用するメリットはどこにあるのでしょうか。



手数料が安い
SBI VCトレードを利用するメリットは手数料の安さにあります。
出金手数料は住信SBIネット銀行を利用すれば、金額にかかわらず50円という安さで出金できます。
加えてスプレッドの低さも魅力です。
入金手数料は無料とお伝えしましたが、販売所での現物取引には買値と売値に差(スプレッド)があり、このスプレッドが実質的に負担するコストになります。
SBI VCトレードはこのスプレッドが業界で最も低いのです。
以下は国内の主要取引所で比較した、ビットコイン(BTC)の現物取引(販売所)のスプレッドです。
ビットコイン(BTC)やその他の通貨も、他社よりスプレッドが低いことが分かります。
※ビットコインキャッシュ(BCH)は現在取り扱っていません。
セキュリティ対策が万全
セキュリティ対策の力の入れようもハンパではありません。
過去に国内取引所で何度か起こってた仮想通貨の盗難事件。
このような盗難への対策や、資産を守るための対策には万全を期しています。
SBI VCトレードの主なセキュリティ対策
- コールドウォレットで通貨を管理
- マルチシグネチャで秘密鍵を管理
- 日本円資産の分別管理
- 仮想通貨資産の分別管理



モットーのひとつに掲げるReliability(信頼性)が、口先だけではないことが分かりますね。
リップル社と提携している
SBIグループとリップル社はパートナーシップを結んでいます。
2社はリップルの送金技術を活かして、日本やアジア圏で送金革命を起こすことを掲げています。
2016には合弁会社SBI Ripple Asiaを設立しており、国内外の送金を24時間リアルタイムで可能にする、内外為一元化コンソーシアムというサービスを展開しています。
SBIグループ代表の北尾氏も常にリップル社に関する情報発信をしていて、XRPの普及に積極的です。
リップル社投資部門、仮想通貨XRPのエコシステム拡大を図る事業戦略を発表 https://t.co/G2uXygbdKi @coin_postさんから
— 北尾吉孝 (@yoshitaka_kitao) August 26, 2019
SBI VCトレードのサービスにおいても、XRPの取引金
確かに昨日のXRPプレゼントキャンペーン開始からSBI VCトレードの出来高が一気に上がりましたね#SBIVC #SBIVCT pic.twitter.com/qVOZrCwDHq
— GiantGox (@GiantGox) August 23, 2019
リップル社に興味がある人は、さまざまなメリットがあるかもしれませんね。
SBIグループとリップル社の関係について詳しく知りたい人は、こちらをチェックしてみてください。
-
リップルに出資するSBI、送金革命を目指す2社の取り組みを紹介
SBIグループと仮想通貨XRP(リップル・エックスアールピー)を発行するリップル社は、リップルの送金技術を活かして日本やアジア圏で送金革命を起こすためにパートナーシップを結んでいます。
続きを見る
\低スプレッドで初心者にもオススメ/
SBI VCトレードを利用するデメリット
取り扱い通貨が3種類しかない
2019年9月現在、SBI VCトレードの取り扱い通貨はビットコイン(BTC)、エックスアールピー(XRP)、イーサリアム(ETH)の3種のみです。
最もメジャーな3通貨ですが、それ以外のアルトコインの取引もしたい人には少ないといえるでしょう。
他社と比較してもその少なさが分かります。
取引所名 | 取り扱い通貨数 (現物・レバレッジ) |
---|---|
SBI VCトレード | 3種(BTC/XRP/ETH) |
Coincheck | 10種(BTC/XRP/ETH/LTC/BCH/MONA ほか) |
GMOコイン | 5種(BTC/XRP/ETH/LTC/BCH) |
bitbank | 6種(BTC/XRP/ETH/LTC/BCH/MONA) |
現物取引のみの取り扱い
SBI VCトレードでは現物取引のみのサービスで、レバレッジ取引がありません。
現在提供するサービスは以下の2つです。
- 現物取引サービス VCTRADE(販売所)(2018年6月4日開始)
- 取引所サービス VCTRADE Pro(取引所・板取引)(2019年7月31日開始)
サービスは追加で出されているため、今後レバレッジサービスが登場する可能性もあります。
取引専用アプリがない
2019年4月時点で、専用アプリがありません。
アプリに慣れている人には少し不便に感じるかもしれません。
今後のリリースに期待しましょう。
SBI VCトレードの口座開設方法
SBI VCトレードの口座開設には、以下の3ステップが必要です。
- 仮登録(メールアドレス登録)
- 本登録(本人情報の入力と本人確認書類のご提出)
- SBI VCトレードからの簡易書留郵便の受領
以下のようなフローです。
出典:SBI VCトレード
仮登録
1.「新規登録」ページで、メールアドレスを入力、口座開設のご注意事項を確認の上「確認・承諾しました」をチェックし「アカウント作成」ボタンをクリックする。
出典:SBI VCトレード
2.登録したメールアドレスに登録完了メールが届く。メールに記載のURLをクリックする。
3.「パスワードの設定」ページでパスワードを設定し、「送信する」ボタンをクリックすると、仮登録が完了。
出典:SBI VCトレード
本登録
1.ログインして「ご本人情報登録」ページを開く。
2.契約締結前交付書面や取引約款などの重要書類を読んだうえで承諾する。
出典:SBI VCトレード
3.確認事項を読み、質問事項に当てはまるかも回答。
出典:SBI VCトレード
4.「お客様情報」に本人情報を登録する。
出典:SBI VCトレード
5.本人確認書類を「Webアップロード」する。
出典:SBI VCトレード
本人確認書類として提出できるもの
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード(表)[注]マイナンバーの通知カードはご利用できません
- 各種健康保険証
- 在留カード
- 特別永住者証明書
6.「ご職業・お勤め先」、「内部者に関する登録」、「投資に関するご質問」、「ご本人様確認」の内容を入力し「取引に関するご注意」の確認等が完了したら、「登録情報を確認する」ボタンをクリックする。
出典:SBI VCトレード
簡易書留郵便の受領
SBI VCトレードより、取引に必要な取引パスワードを案内するハガキが登録住所へ簡易書留郵便で送られてきます。
ハガキの受け取りをもって口座開設手続きが完了となります。
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SBI VCトレードの口コミ
SBI VCトレードの口コミをチェックしてみましょう。
仮想通貨界隈のインフルエンサーが高い期待を寄せています。
https://twitter.com/bakuagecoin/status/989492630303031301
実際のトレードではスプレッドの狭さが好評です。
初めてSBI VCトレードの取引所使ってみました。やっぱりSBIVC販売所のスプレッドの狭さはすごい。2017年にここがあればなあ。 pic.twitter.com/jmVTx6sufL
— ぽんず (@PoundzMc) September 2, 2019
使いやすさも進化している模様です。
https://twitter.com/kikubo/status/1168724811452833792
SBI VCトレードのまとめ
- SBI VCトレードは大手金融グループのSBIグループが運営する仮想通貨事業者
- 代表はSBIホールディングスを創業した北尾吉孝さん
- メリットは手数料が安く、セキュリティに力を入れていること
- デメリットは取り扱い通貨が少なく、レバレッジ取引ができないこと
SBI VCトレードについてまとめました。
これらの情報があなたの取引に役立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。